もともと、ホラーマンガは、好きではない。梅図かずおさんのオカルトなマンガとか、高階良子さん(古い……)の怖いマンガとか、好き好んでは決して読まない。
最初から「怖いよ~」とハナッからアピールするものには、
まず手を出さない。
しかし、そういうところがメインじゃないけれど、
お話の流れ上、必要で、
スプラッタな感じの描写があっても、
それは、ある程度平気だった。
まぁ、じっくりは、決して見れないけれど。
★
例えば、井上雄彦さんの『バガボンド』。
宮本武蔵とか、佐々木小次郎の話だから、
切りあうシーンがあるわけで。
指がとれたり、腕がとれたりしても、
話のおもしろさのほうが勝ってるので、
読み続けていられる。
例えば、吉田秋生さんの『イブの眠り』。
バイオレンスなアクションシーンがあったり、
血なまぐさいけど、
仕方ないかな、と思いつつ読み進めれる。
でも、何か、私の中で感覚がかわった。
★
これら二作は、
明石に引っ越してから、新刊を購入して買って読んだ。
ということは、
大阪にいた頃から、地道に集めて読んでいるのだが、
なんだか、比較すると、
随分、平気ではいられなくなった。
なんていうのか……、
読後、そういう場面がものすごく尾をひくのだ。
ひいて、気持ちが濁る感じがする。
こういう刺激に、ますます過敏で、
ますます弱くなったと思った。
★
年齢というのもあるのかもしれない。
それも否めない。
子供って、それがどういうことなのか、
わからないまま受け入れたりするでしょ?
変にタフなところがあると思うんだよな。
だんだん、どういうことなのか、理解して、
「臆病」を覚えていくんだと思うんだけど。
大人のほうが、
表面上は子供より冷静さを保つ術を
身につけてるけど、
子供ほど、無感覚ではいられない気がするんだよな。
まぁ、個人差かもしれないけれど。
★
また、
昔、作家の宮本輝さんが、結核(?)で入院中の頃、
精神的にまいったのは、
TVからのニュースだったと、
ある雑誌で読んだことがある。
TVニュースで、
殺された人の血痕などが、
フィクションでもなんでもなくて、
平気でお茶の間に流れているということ
(宮本輝さんは病院のTVで流されているということになるんだけれど)。
そういう映像にめいって、
そういう映像に慣れているこの国の日常って……、
って思ったことがある、と言っていた。
まぁ、これは、ノンフィクションで、
多少、心構えの上で、
心理的に違いはあるのかもしれないけれど、
年齢だけでなく、環境が変われば、
感じ方も変わるんだってことで、
すごく印象に残ってて、覚えてるお話なんだけれど。
やっぱり、明石で穏やかに自分の世界で生きてるせいなのかな。
こういうの。
★
でも、だからといって、
そういう刺激に、
弱くなったからといって、
教育ママみたいに、眼鏡をキッっとつりあげて、
「そういう描写は教育上よろしくないざます!!」
なんて、声高に言うつもりは毛頭ない。
一番大切なのは、話のあらすじにそって、必要かどうか、
納得できれば、それでいい。
そういう姿勢は、
今まで通り変わることはないだろう。
だけど、
ちょっと怖いと感じた先入観だけで、
読めなくなった本が、多くなった気がする。
ストライクゾーンが、体質的に狭まったことは、
間違いない。
また、宮本輝さんと同じように、
ふと思う。
「衝撃映像!!……」とかで、
人がビルから落っこちる本物の映像とか、
様々に衝撃的なTV番組が、
平気で流れることに、違和感がなくなっているくらいの、
日常って、どうなんだろう。
タフになっているのではなく、
マヒしているんだよな、これって。
最初から「怖いよ~」とハナッからアピールするものには、
まず手を出さない。
しかし、そういうところがメインじゃないけれど、
お話の流れ上、必要で、
スプラッタな感じの描写があっても、
それは、ある程度平気だった。
まぁ、じっくりは、決して見れないけれど。
★
例えば、井上雄彦さんの『バガボンド』。
宮本武蔵とか、佐々木小次郎の話だから、
切りあうシーンがあるわけで。
指がとれたり、腕がとれたりしても、
話のおもしろさのほうが勝ってるので、
読み続けていられる。
例えば、吉田秋生さんの『イブの眠り』。
バイオレンスなアクションシーンがあったり、
血なまぐさいけど、
仕方ないかな、と思いつつ読み進めれる。
でも、何か、私の中で感覚がかわった。
★
これら二作は、
明石に引っ越してから、新刊を購入して買って読んだ。
ということは、
大阪にいた頃から、地道に集めて読んでいるのだが、
なんだか、比較すると、
随分、平気ではいられなくなった。
なんていうのか……、
読後、そういう場面がものすごく尾をひくのだ。
ひいて、気持ちが濁る感じがする。
こういう刺激に、ますます過敏で、
ますます弱くなったと思った。
★
年齢というのもあるのかもしれない。
それも否めない。
子供って、それがどういうことなのか、
わからないまま受け入れたりするでしょ?
変にタフなところがあると思うんだよな。
だんだん、どういうことなのか、理解して、
「臆病」を覚えていくんだと思うんだけど。
大人のほうが、
表面上は子供より冷静さを保つ術を
身につけてるけど、
子供ほど、無感覚ではいられない気がするんだよな。
まぁ、個人差かもしれないけれど。
★
また、
昔、作家の宮本輝さんが、結核(?)で入院中の頃、
精神的にまいったのは、
TVからのニュースだったと、
ある雑誌で読んだことがある。
TVニュースで、
殺された人の血痕などが、
フィクションでもなんでもなくて、
平気でお茶の間に流れているということ
(宮本輝さんは病院のTVで流されているということになるんだけれど)。
そういう映像にめいって、
そういう映像に慣れているこの国の日常って……、
って思ったことがある、と言っていた。
まぁ、これは、ノンフィクションで、
多少、心構えの上で、
心理的に違いはあるのかもしれないけれど、
年齢だけでなく、環境が変われば、
感じ方も変わるんだってことで、
すごく印象に残ってて、覚えてるお話なんだけれど。
やっぱり、明石で穏やかに自分の世界で生きてるせいなのかな。
こういうの。
★
でも、だからといって、
そういう刺激に、
弱くなったからといって、
教育ママみたいに、眼鏡をキッっとつりあげて、
「そういう描写は教育上よろしくないざます!!」
なんて、声高に言うつもりは毛頭ない。
一番大切なのは、話のあらすじにそって、必要かどうか、
納得できれば、それでいい。
そういう姿勢は、
今まで通り変わることはないだろう。
だけど、
ちょっと怖いと感じた先入観だけで、
読めなくなった本が、多くなった気がする。
ストライクゾーンが、体質的に狭まったことは、
間違いない。
また、宮本輝さんと同じように、
ふと思う。
「衝撃映像!!……」とかで、
人がビルから落っこちる本物の映像とか、
様々に衝撃的なTV番組が、
平気で流れることに、違和感がなくなっているくらいの、
日常って、どうなんだろう。
タフになっているのではなく、
マヒしているんだよな、これって。