日々・ひび・ひひっ!

五行歌(一呼吸で読める長さを一行とした五行の歌)に関する話題を中心とした、稲田準子(いなだっち)の日々のこと。

エステな会話のおかげで。

2006年03月20日 | 五行歌な日々
芦屋歌会の時のお話をもうひとつ。

2,3年ぶりだと思うのだけど、
奈良の城雅代さんとご一緒した。

私は城さんのお声とお話の仕方が、
心ひそかに好きで、
久しぶりに聞けて嬉しかった。

変な言い方なんだけど、
城さんのお声とお話の仕方は、
「エステ」っていう感じがする。

「セレブ」って感じではなく、「エステ」な感じ。

     ★

会話をしながら、
「なんてステキなんだろう、お育ちがいいのだわ」と、
自分にはない品性を感じ、
今更私がどう頑張っても、
身にすることは出来ないようなものを
お持ちの方を、
憧れや尊敬の念を込めて、
「セレブ」的と例えるとして。

そういう方は、五行歌の中でも、
沢山いらっしゃって、うっとりするのだが、
心のどこかで、
その方と自分とを
切り離して、
その方を見たり、会話をしたりしている。

そういう方々のお話の仕方って、
共通してゆったりとしている。

で、
スローペースであるという点に置いては、
「エステ」的だと
私が言う城さんも、
確かに「セレブ」的会話をする人と
同じではあるのだけれど、

「ゆったり」ではなく「ゆっくり」な
会話をする方なのだ。城さんは。

     ★

おそらく、
会話中でも、
城さんは、
相手と話していながら、
同時に、
ご自分の内面と
常にミーティングしながら、
お話をされている。

いや、
もしかしたら、誰だって、
そうやって会話をするのかもしれないが、
普通はそれは瞬時にやってしまうから、
相手のほうは、見逃して、
注視しないと思うのだが、

城さんのお話の仕方は、
相手が気づくほど、
その点を慎重にしていて、
優雅とか、上品という感じではないのだが(失礼?)、
ゆっくり言葉を選んで、
会話をされる。

その時のイキオイとか、状況に、
流されないようにチェックしながら、
(私からみると)
お話をしているような印象がする。

そんな城さんの姿を見ながら、
会話をしていると、
私は私で、
いつもより、スローペースで、
自分の内面と、
ミーティングしながら、
話をしようとする。

自分をいつもより修正しながら、
相手(城さん)とお話しているような、
気がしてくる(出来てるかどうかは、ホントのところ、わからないけど)。

つまり、
別物と思わずに、
いつの間にか、
私自身の言葉遣い、その選び方が、
慎重に自然となっていく。

その感じが、
まるで「エステ」を受けているような感じだと
思ったのだ。

案外、激しい方なのかもしれない。

それをものすごく自分で意識していて、
上手く律しながら、会話をするように、
経験上身につけておられるのかもしれない。

     ★

その城さんと、二次会の席で、
じっくりお話できる機会を得た。

城さんは、
奈良で「楽しい五行歌クラブ」という、
講師活動をされているから、
そのお話が聞きたかったのだ。
(※今は講座ではなく、歌会になっているそうです)

実は私はまだ、明石の自主講座に、
応募をしていない。
カリキュラムの内容などが、
上手くイメージが湧かなくて、書けないのだ。

頭でっかちになっているのは、
わかっているのだけれど、
どうも、飽和状態で、
スリムにシンプルに、
考えをそぎ落としていくことが出来ないでいた。

それで城さんは、
どんな風にカリキュラムを考えたのか、
聞きたかったのだ。

で、会話は、
どちらかというと、
城さんが、
私の話を聞いては、それに答えるという形で、
進んでいった。

具体的にどんな話をしたのか?と聞かれると、
正直言って、覚えていない。
どんな言葉が印象に残ったか?と聞かれても、
正直言って、思い出せない。

それでも、私の中の考えが、
ものすごくシンプルになった。

話を聞いてもらって、
それに対して、よく考えながら、思い出しながら、
答えてくださった、城さんに、
こびりついていた不安や余計な想像が、
削ぎ落とされていくのが、わかった。

とってもエステティシャンだった(笑)。

なんて、いいタイミングで、
数年ぶりに城さんと会えたんだろう。
後になって、思う。

     ★

翌日、つまり今日の夜。

あんなに重くなって、書きあぐねていた、
自主講座の応募用紙に、
つらつらつらっと、
カリキュラムのタイトルや、内容説明を書いた。

封筒に入れて、切手を貼って、
封をして、糊付けした。
あとは送るだけとなった。

久しぶりに気持ちが晴れ晴れとした。

その一瞬、

採用されてもされなくても、
どっちでもいい。
五行歌の世界がどうなろうと、
かまわない、ぐらいな、
悦な感じがした。

そんな結果より、
一年前には、
想像しなかった行動をした
自分に、
ものすごく意味や意義を感じた。

私がここで、
自主講座を立ち上げるということは、
ある意味、たった一人で、
この明石という未知の場所で
「どう生きるか」という展開の
戦いをするということなんだけど
(すいませんねぇ。大袈裟で・笑)、

ひとつひとつ駒を進める際に、
接する誰かがいたことを、
忘れてはならないと思った。

もちろん、この一瞬の後は、
「採用してくれなきゃ、明石のバカヤローだ」
ぐらいに、
むき出しに、思っているんですけどね(笑)

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