大好き!本・花・旅

日ごろ読んだ本や花、旅について綴ります。

三宅晶子講演会

2007-09-02 19:53:19 | 文化
「私達はどのような時代に生きているのか~格差・憲法・戦争を見すえて~」と言う題で講演会があった。
ネットカフェ難民、ニート、非正規社員の増大など、今若者と労働者をめぐる悲惨な情勢が、グローバルな世界市場の形成をめざす新自由主義からきていることがよくわかる目がさめるような素晴しい講演だった。
世界から見た日本の教育の現状は、OECDの中でも非常に低い教育費の支出。私費支出は高い。2ヶ月半の夏休み、1クラス20人、大學まで無償,高校までは給食費も無償のフィンランドがうらやましい現状である。
対GDP比で人生前半の社会保障給付費は、スゥェーデンが11.8%なのに対して日本は1.9%の低さだ。ここから若者の政治的手当がいかになされていないかわかる。
「政治は、生活だ。政治が変われば、生活が変わる。」本当ですね。
ドイツの政治教育はすばらしいという。政治的判断力だけでなく、政治的行為能力、方法的能力の育成に力をいれているようだ。ヒットラーへの抵抗の様子が教科書で記載されているという。また、抵抗の形が階段で具体的に描かれているという。
今、大事なのは、思考停止しないこと、諦め無いこと、希望をもって行動することだ。ほのぼのとした、勇気と希望がわき起こる素晴しい講演だった。

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