大好き!本・花・旅

日ごろ読んだ本や花、旅について綴ります。

映画 この世界の片隅に

2017-02-10 20:11:16 | 映画

とても感動的な素晴らしい映画で、最後は涙がとまりませんでした。この映画に賛同し寄付を出した3400人近くの人の名がエンディングに出てきました。このような映画を作りたいという人たちの熱い思いが集まって、6年かけてようやくできた映画です。

2016年日本映画。広島出身こうの史代のコミック「この世界の片隅に」を映画化したドラマアニメです。舞台は戦時中の広島。のんびりとした性格の主人公のすずは、とても絵が上手で、いつも軍艦の絵を書いたりしていました。橋の上で見染められ、呉に嫁ぎ、ささやかな幸せを感じながら生活していた。ところが、時代と共にどんどん戦争は激化していき、すずのささやかな幸せが崩れていってしまう。食べ物がなくなり、いろいろ工夫し、家族のために尽くす。広島を訪れた際、義理の姉の娘を戦死させてしまい、自分も大切な右手を失ってしまう。夫に助けられ、家族に支えられ、立ち直っていくすず。ようやく戦争が終わり、広島を訪れたすず夫婦は原爆で母を亡くし、母と間違いすずに慕って離れようとしない子供を、家に帰り育てようと決意する。

最初はまた戦争のアニメかと思っていましたが、美しい絵、詩情あふれる場面と語り、家族愛、すずの人柄と周作の愛、家族や親子、友人とのかけがえのない思いあう心が悲惨な戦争のなかで珠玉の輝き、希望でした。

戦争の場面は、本当に攻撃を受けているような迫力で、ウクライナ、シリアの人達ももっと恐ろしい攻撃に今もあっているなあと思い、恐怖感はいかばかりかと思いやれました。このような悲劇をくりかえさないためにも多くの人に見ていただきたい映画です。

 

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