@KOBAのムービー!ムービー! 

映画感想のブログ!!
自分勝手な感想です!

『スリ』香港の風景から

2009-12-06 00:20:55 | 香港映画
スリ
文雀 SPARROW(2008年香港)
 監督 ジョニー・トー
 製作 ジョニー・トー
 脚本 チャン・チンチュン
     ファン・チーチン
 出演 サイモン・ヤム、ケリー・リン、ラム・カートン、ロー・ホイパン、ラウ・ウィンチュン、ケネス・チュン、ラム・シュー

 ■ストーリー■
 ケイをリーダーとするポー、マック、サクの4人組みは香港でスリを生業とるグループ。ある日、ケイは町並みをカメラに収めながら自転車をこいでいると、美女がカメラのファインダーの中に入ってくるのだった。
 その美女チョン・チュンレイは、ケイ以外の3人の前にも現れ、それぞれ誘惑していくのだった。しかし、その後、謎の男たちが現れ4人は襲撃を受けてしまうのだった。

 ■感想■
 ジョニー・トー監督、製作の香港映画。
 3年以上の製作期間をかけて作り上げた、ちょっとだけコミカルタッチな犯罪物。
 でも、なぜかレンタル版のみでのリリースです!!
 ジョニー・トー監督の作品だったら、ある程度セールスが見込めるでしょうに!!
 なぜ??
 なぜ??
 『エレクション』(05年)の続編“黒社會2 以和為”や“神探”(「マッド探偵」)(07年)も、日本で未公開のままだし、ジョニー・トーっていうブランドだけでは、日本ではセールしにくいんでしょうかね??

 ジョニー・トー監督も自分の好きな作品とお金のために撮る作品があるとか昔は言ってましたけど、最近は好きな作品ばかり撮れるんでしょうね。
 今回はいずれ消え行く香港の景色を残したくて撮ったってジョニー・トー監督はインタヴューで言ってました。
 香港の人が観たらすぐに分かる風景が出てくるんでしょうね。
 
 今回は「犯罪物」と言っても、拳銃を使ったドンパチ!銃撃戦とかは出てきません!
 テーマはタイトルにもなっている“スリ”です!!
 “スリ”と言ってまず思い出す映画は『黄金の指』(73年)ですね。かつてはTVの映画枠で何度か放映されてましたけど、ここ十何年は放映されていないです。監督ブルース・ゲラー、出演ジェームズ・コバーン、マイケル・サラザンのスリのグループを題材にした作品でしたけど、なんとなく今作にも通じるところもあるかも。
 未見ですけど香港映画『燃えよデブゴン4ピックポケット』(81年)は『黄金の指』を香港映画風に味付けした作品らしいですね。
 かつては、有名な海外のヒットした作品の良いところからインスパイアされたような作品が少なからずあった香港映画ですけど、いまや香港映画がオリジナルっぽいですもんね。
 『マトリックス』(99年)のアクションシーンを観たとき思わず、「あれ、香港映画??」って思っちゃいましたから。『マトリックス』のウォシャウスキー兄弟が香港映画好きそうですしね。スタッフでもユエン・ウーピンが関わってましたし、あんまり例として良くなかったです・・・。
 わかりやすい例だと『インファナル・アフェア』(02年)を『ディパーテッド』(06年)としてリメイクした件ですかね??マネやパクリと思われていた香港映画がハリウッドの大作のリメイク元になる時代ですからね。
 フランスの“フィルムノワール”が1つのジャンルになっているように、数は以前より少ないものの未だに製作され続けている香港映画の“犯罪、アクション物”も1つのジャンルになっていますよね。
 ジョニー・トーのノワール物も、その中でも、特に目だった存在の作品群になっています。“ジョニー・トー”の監督、製作の作品だけで1つのジャンルと思えるくらいですよね。実際、『PTU』(03年)の宣伝文句で“ジョニー・トーというニュージャンル”って宣伝されていましたもんね。

 それにしても映画が始まってからしばらくの間、セリフがあまり無くて音楽も決まってて、まさにスタイリッシュすぎでまさにフランス映画の犯罪物でも観ているかのような錯覚に陥っちゃいます!!
 ジョニー・トー監督の『エグザイル絆』(06年)も恐ろしいまでにスタイリッシュでしたけど、今作も恐ろしいまでにスタイリッシュ!!

 もはや、香港映画の枠を超えてます!!イヤ、超えてないかな??
 香港映画だからこそ許されるジャンルなのかな…。
 
 ジョニー・トー監督、または製作に関わったノワール物、犯罪物って、感想書きにくいんですよね!!
 「好き」か「嫌い」か、どっち??
 って言われているようで・・・。

 『ザ・ミッション非情の掟』(99年)くらいまでは、万人に受けるような作品だったのに、だんだんだんだん自分流に偏ってきているような気がしてます。
 自分は、その作品が好きだから良いんですけど、好き嫌いが別れちゃうんでしょうね、多分!!

 でも、今作もジョニー・トー監督の作品が好きな映画ファンにはたまらないハズ!!いつものノワール作品より殺伐としてないし、多くの映画ファンに受け入れられるチャンスもありそうだし。

 今作も、ヒロインのケリー・リンが超美人でないのもリアルで良いです。
 スゴ腕のスリのチームの主人公たちが、ケリー・リンに結局、良いように操られてしまうっていうのは、ケリー・リンって、スリの大ボス、フーよりもしたたかですよね。
 サイモン・ヤム、ラム・カートンたちのチームがほのぼのと描かれているのも楽しそうで観ているだけで楽しくなっちゃいます。
 とにかく、香港映画ファン、ジョニー・トー映画ファン必見!!90点

ジョニー・トーが監督、製作に関わった作品
エレクション~黒社会~ [DVD]

エイベックス・トラックス

このアイテムの詳細を見る


柔道龍虎房 [DVD]

ビデオメーカー

このアイテムの詳細を見る


PTU [DVD]

キングレコード

このアイテムの詳細を見る


ブレイキング・ニュース [DVD]

タキコーポレーション

このアイテムの詳細を見る
 

デッドポイント [DVD]

タキコーポレーション

このアイテムの詳細を見る
 

ファイヤーライン [DVD]

キングレコード

このアイテムの詳細を見る

コメント   トラックバック (1)   この記事についてブログを書く
« 『変態島』新・新・新チャイルド | トップ | 『マイフェアレディースお嬢... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

香港映画」カテゴリの最新記事

トラックバック

文雀 (愛すべき映画たち)
映画祭でご覧になったファンの方も多いでしょうが、ようやく香港版DVDで観ました。 というわけで、“男ならこれを観ろ!”から、ジョニー・ト...