秋篠宮家で1年間に5人の宮務官が依願退職 背景に眞子さま結婚問題か

2021年02月28日 | 芸能ニュース

秋篠宮家で1年間に5人の宮務官が依願退職 背景に眞子さま結婚問題か

2/26(金) 7:05配信
196

この記事についてツイート
この記事についてシェア

NEWSポストセブン

眞子内親王と小室圭氏の件は別の問題にも影響?(写真/共同通信社)

 2月23日発表された誕生日会見のお言葉のなかで、天皇は眞子内親王と小室圭氏の結婚問題について、「多くの人が納得し喜んでくれる状況になることを願っている」と述べた。天皇も2人の結婚を“認めた”という見方もあり、今後の動きに注目が集まる。そんななか、皇嗣家は今、“別の問題”に頭を悩ませていた──。

【写真】膝丈スカート姿で椅子にお掛けになった眞子さまや佳子さま。正面からのショット。秋篠宮家ご一家勢揃い

 秋篠宮皇嗣担当の宮内庁職員である「皇嗣職宮務官」の退職が相次いでいるという。発表された宮内庁人事によると、昨年1年間で5人の皇嗣職宮務官が「依願免」とある。

 宮内庁は「事務の都合上『依願退職』と整理されていますが、これらは個々人の自己都合によるものではなく、出向等の通常の人事異動です」(総務課報道室)と説明するが、皇室ジャーナリストは首を傾げる。

「過去の宮内庁人事を見ると、1~2人の皇嗣職宮務官が依願退職した年はあるが、1年に5人も退職するのは異例です。定員が10人の皇嗣職宮務官は、宮内庁職員に加えて、各省庁からの出向などで構成されますが、出向組は通常2~5年くらいは勤めます」

 この1年間で退職した宮務官5人は就任から2年足らずで辞めていた。

 従来、皇室付の役職は各省庁から優秀な人材が投入されてきた。昨年退職した皇嗣職宮務官の顔ぶれも元警察庁、元総務省など各省庁に広がる。皇嗣職退職後、古巣に戻る人もいれば、宮内庁内で異動となった者もいる。

「皇嗣職宮務官の仕事内容は多岐にわたります。外国訪問時には外務省や訪問先大使館と密に連絡を取り、現地の最新情報を入手します。加えて、ご夫妻が行なっている、医療従事者への支援活動などのお手伝いをすることもあります」(宮内庁担当記者)

 皇嗣家の活動全体を支える重要な任務といえる。
“出向元”の省庁も懸念

 彼らが皇嗣邸を去った背景には、「5人の皇族方を支える仕事量の多さに加え、眞子さまと小室さんの結婚問題が加わった」(前出・宮内庁担当記者)との見方もある。

 昨年11月の誕生日会見で秋篠宮皇嗣は2人の結婚を「認める」とする一方、「決して多くの人が納得し喜んでくれている状況ではない」とも語った。天皇のお言葉もこれを踏まえてのものだろう。

皇嗣家では、父娘が意思疎通を図れなかった時期もあった。2019年の誕生日会見では、「(眞子内親王と)結婚のことについては話をする機会はありません」と述べている。

「記者会見では必ず眞子さまと小室さんの結婚に関する質問が出るため、秋篠宮家ご夫妻は大変苦慮されているようです。皇嗣職宮務官は会見に際して報道内容を詳細に確認し、資料などを準備しなければなりません。毎週行なわれている皇嗣職大夫の定例会見でも、ご夫妻は細かいところまで気にされるようになったので、職員の苦労も増しているようです」(前出・宮内庁担当記者)

 そうした状況を受けてか、“出向元”も敏感になっているという。

「各省庁が宮内庁からのオファーを敬遠する傾向にある。“将来有望な人材を傷つけられてはかなわない”という姿勢だと宮内庁サイドは受け止めているようだ」(同前)

※週刊ポスト2021年3月12日号


眞子さまの結婚一時金1億5000万円は高いのか 皇族たちの「品位ある生活」にかかる“お金”の実情

2/22(月) 6:12配信
1554

この記事についてツイート
この記事についてシェア

文春オンライン

2000万円で子供たちの教育費、交際費をやりくり… “節約”を意識する秋篠宮家と小室家の“金銭感覚” から続く

【写真】車中でまっすぐ前を見つめられる眞子さま

「皇族は税金で暮らしている」――その言説は、ある意味で真実だ。それだけに、「原資が税金である以上、納税者には反対する権利がある」と、眞子さまと小室圭さんの結婚に反対することに論理的な不整合はない。

 それでは、皇族の生活にかかっている「お金」の全容はいったいどれほどなのかをご存知だろうか。そして、その生活費は果たして妥当なのだろうか。宝島社の皇室取材班による書籍『 天皇家の家計簿 』(宝島社)の一部を転載し、神秘のベールに包まれた皇族の「生活とお金」について紹介する(全2回の2回目/ 前編 を読む)

◇◇◇
国民の注目を集めた「結婚問題」

©JMPA

 2019年5月1日、元号は「平成」から「令和」に切り替わった。天皇陛下の生前退位は憲政史上初めてとなるできごとであったが、令和の皇室報道で圧倒的な割合を占めたのは、令和の天皇・皇后両陛下ではなく、秋篠宮家の長女・眞子さまの結婚問題だった。

 ICU(国際基督教大学)の同窓である眞子さまと小室圭さんは2017年9月に記者会見し、婚約の内定が発表された。

 その後、宮内庁が一般の結婚における結納にあたる「納采の儀」や結婚式の日程を発表するなど、結婚は既定路線として認識されていたが、2017年末に小室さんの母の借金問題が週刊誌に報じられ、「結婚は適切なのか」という議論を巻き起こすことになる。

 2018年には、納采の儀、結婚の延期(当時の発表は2020年)が発表され、小室さんは米国の大学に留学。その後、2020年から世界的な新型コロナウイルスの感染拡大もあり、結婚は暗礁に乗り上げた。

 2020年11月、秋篠宮さまは誕生日を前に記者会見し、2人の結婚を「認める」と発言。だが、いまだに国民の間には「反対論」が噴出する状況が続いており、結婚への道筋にはいまだ高いハードルが待ち構えている。

納税者には反対する権利があるという主張

 結婚に反対する立場の代表的な理由として考えられるのが、「借金問題を解決していない小室さんが、皇室マネーを手にするのは許せない」という感情だ。

 2020年12月20日、読売新聞は「皇室点描」という連載のなかで、次のように分析している。

〈延期されている秋篠宮家の長女眞子さまのご結婚。眞子さまとお相手の小室圭さんが結婚の強い意志を公表し、秋篠宮さまが記者会見で結婚を認めると発言された。だが、世上の議論は収まらない。

「一国民より」と記した読者の手紙が届いた。このままでは結婚を素直に祝福できないとつづられていた。「私たちの税金を使って」という厳しい表現が目を引いた。

 こうした意見は新型コロナの感染拡大で増幅されたと感じる。延期の背景に金銭問題があることや、結婚で1億円超の一時金が支払われることが、現在の苦境と重なり、ひっかかる人もいるようだ。〉

 さまざまな報道で、眞子さまが結婚する場合、1億円以上もの一時金を受け取ることになるという部分が大きくクローズアップされたために、それが「原資が税金である以上、納税者には反対する権利がある」という主張につながっているというわけだ。

 眞子さまと小室さんの結婚の是非はいったん置くとして、この問題が皇族たちの懐事情や生活に対する関心を喚起させたことは間違いない。

 結論から言えば、内親王である眞子さまが結婚される際には、1億5250万円を上限とする一時金が支給されることはほぼ確実だ。
年間915万円の「皇族費」

「皇族は税金で暮らしている」―その言説は、ある意味で真実だ。

 天皇・上皇・内廷にある皇族の日常の費用である内廷費、また各宮家の皇族に対し、品位保持のために支出される皇族費の原資は税金であり、皇族たちの「品位ある生活」は、法によって守られているといえる。

 もっとも、皇族は権利や自由が一般の国民と比べ大きく制限されている面もあり、また現在の皇族たちが、法で定められた内廷費、皇族費の受け取りを自ら辞退することは現実問題として難しいことから、「好きに生きたいのであれば税金に頼った生活をするな」とまでいうのは、酷な意見と考える人も多い。

 眞子さまの生活について、具体的に見ていこう。

 現在(2020年12月)、結婚前の眞子さまに直接支給されている皇族費は年間915万円。ちなみに秋篠宮家全体では1億2810万円となる。これは、前述したように「皇族としての品位保持」(皇室経済法第6条)のために支給される。なお、皇族費は非課税である。この金額には公務に必要な経費などは含まれない。

 内訳は次の通り。

 ◎秋篠宮さま…… 9150万円

 ◎紀子さま……… 1525万円

 ◎眞子さま………… 915万円

 ◎佳子さま………… 915万円

 ◎悠仁さま………… 305万円

(合計1億2810万円)

 2019年以前まで、秋篠宮さまの皇族費は定額の3050万円だった。その後、皇嗣の立場となってから、皇室典範特例法により金額が3倍の9150万円に上がっている。

 紀子さまは3050万円の2分の1、眞子さまと佳子さまは10分の3相当、そして未成年の悠仁さまは10分の1相当となっている。

 眞子さまは、東京大学総合研究博物館と日本郵便が共同運営する博物館「インターメディアテク」に特任研究員として勤務しているが、公務との兼ね合いもあり、出勤するのは週に3日ほどで、報酬は受け取っていないと報道されている。

 眞子さま、そして秋篠宮家全体の現在の生活基盤が「皇族費」によって支えられていることは間違いない。

 眞子さまが受け取る915万円のなかには、たとえば公務ではない外出時の送迎や、住居費などは含まれていない。十分な金額のようにも見えるが、すべてを使い切っているわけではなく、そもそも皇族が自分の趣味や遊びのためにお金を費消するという自由はないとされる。お金が余っているからといって、好きな衣服や高価な貴金属を自由に買ったりすることはできない。
最大で1億5250万円の「一時金」

 眞子さまがもし、近い将来小室圭さんと正式に結婚した場合、「一時金」が支給される。女性皇族が民間人と結婚し、皇族としての身分を離れる場合、皇室経済法や、同法施行法に基づき「独立して生計を営む場合に国から年間に受け取ることになる皇族費」(支出基準額)の10倍以内が非課税で支払われる。

 眞子さまの場合、支出基準額は現在の紀子さまと同じ1525万円となり、上限はその10倍の1億5250万円となる。この金額は、皇室経済会議が決定する。

 過去のケースで言えば、2005年に結婚した黒田清子さんには1億5250万円(上限額)、2014年に結婚した高円宮家の次女、千家典子さんには1億675万円、2018年に結婚した高円宮家の三女、守谷絢子さんにも同じく1億675万円が支払われている。千家典子さん、守谷絢子さんの場合は天皇陛下(現・上皇陛下)から見て三親等以遠となるため、黒田清子さんの金額の70%となっているが、規定上は「上限額」だ。

 上皇陛下の孫である眞子さま(内親王)の場合は、秋篠宮さまが皇嗣の立場となっていることもあり、一時金は満額の1億5250万円か、上皇陛下の子である黒田清子さんとの差別化をはかるのであれば、その9割程度となる可能性が高いと見られている。

 大正天皇の孫にあたる内親王だった近衛甯子さんや、千容子さんの場合、一時金は「1割減」だった。それに倣えば、眞子さま、そして佳子さまも「1割減」となる。
結婚後は独立した生計を営むことになるが…

 もっとも、降嫁した眞子さまに対する政府からの結婚後の金銭援助は、少なくとも表向きは一切ないことになっている。その後は独立した生計を営むことになるが、清子さんと結婚した黒田慶樹さん(東京都庁)、典子さんと結婚した千家国麿さん(出雲大社権宮司)、絢子さんと結婚した守谷慧さん(日本郵船)など、過去の皇族女性の「お相手」は固い身元、高収入の人物ばかり。その点、弁護士を目指し留学中の小室さんは、収入面で心もとないのは確かだ。

黒田清子さんが購入した「億ション」

 皇族としての品位を保つためのポイントは「衣食住」だ。特に「住」に関しては、品位を求めれば高額なコストがかかってくる。

 2005年に結婚した黒田清子さんの場合、翌年春に東京・目白に新築高級マンションを購入した。広さは約110平方メートルで、当時の価格は約1億円。赤外線センサーが張り巡らされ、住人であっても居住階以外の停止は制限される万全のセキュリティが売りだ。

 約3分の2を清子さんが現金で支払い、残りを黒田慶樹さんがローンで支払う形にしたと報道されているが、都庁の幹部である黒田さんにとって3000万円ほどのローンは無理のない金額だっただろう。

 黒田さんは自分自身で車を運転し、ポイントカードを活用するなど庶民的な生活ぶりで知られる。また清子さんも気さくな人柄で、自ら近くのスーパーで買い物をする姿がよく目撃されている。しかし、住居に関しては、他の皇族との交流、セキュリティの問題から「安アパート」というわけにはいかない。どうしても「億ション」に近い物件を探さざるを得ないのである。

 2019年には、生前退位前の天皇皇后両陛下が、黒田家の自宅マンションをお忍びで訪問(といっても事前にテレビカメラが待ち受け大きく報道されたが)したこともあった。そうなると、新居は「天皇陛下を迎えることができる」クオリティが求められる。

「民間人と結婚した皇族女性の住居に関してセキュリティを重視する方針は、ある事件がきっかけだったと言われています」

 と大手通信社の皇室担当記者が語る。
誘拐のターゲットになってしまうことも…

「昭和天皇の第5皇女であり、1960年に当時日本輸出入銀行に勤務していた島津久永氏と結婚し、注目を集めていた貴子さんが誘拐未遂事件のターゲットになったのです。これを機に、たとえ民間人となった皇族女性でも、警備は必要であるという認識が広まったと聞いています」

 恋愛結婚で話題となった島津貴子さんの世田谷の新居には、連日野次馬が押し掛けるなどの騒ぎになっていたが、当時は金銭目的の誘拐事件が多発していた時代。1963年3月には日本中の関心を集めた「吉展ちゃん誘拐殺人事件」が起きている。

 1963年10月、島津貴子さんを誘拐し5000万円を要求しようと計画していた不動産業者などの犯人グループが警視庁に逮捕された。

 このときは犯行を未然に防いだものの、1968年には昭和天皇の第3皇女である鷹司和子さん(夫は明治神宮宮司・鷹司信輔の長男、平通氏。1966年に死去)の自宅に刃物を持った強盗目的の男が侵入し、怪我をする事件も起きた。

 こうした事件が起きないよう、皇族女性については結婚後も一定期間は警備を続ける慣習が定着したという。

 ただし、一生警護がつくわけではなく、生活が安定した後は、状況に応じて日常の買い物や外出は一般人と同じく行動し、警備が必要な場合にのみ所轄の警察署が対応する仕組みになっているという。

宝島社皇室取材班

2000万円で子供たちの教育費、交際費をやりくり… “節約”を意識する秋篠宮家と小室家の“金銭感覚”

2/22(月) 6:12配信
1393

この記事についてツイート
この記事についてシェア

文春オンライン

 2017年、婚約内定後に判明した小室圭さんの母の借金問題で、眞子さまと小室さんとの結婚が適切かを疑問視する意見が噴出した。対応が後手に回ったこともあってか、今もなお国民の間には多くの疑念・不満が根深く残っている。

【写真】仲睦まじいご様子で会見に臨まれていた眞子さまと小室さん

 そうした疑問の声は小室さん一家に向けられるだけでなく、皇室、さらに眞子さまの妹である佳子さまにまで飛び火した。皇族の生活の実態に迫った書籍『 天皇家の家計簿 』(宝島社)の一部を転載し、小室圭さんの母の金銭問題についての宮内庁の対応、そして佳子さまが眞子さまの結婚騒動に口を閉ざすようになった理由を紹介する。(全2回の1回目/ 後編 を読む)

◇◇◇
人件費と物件費が半々の「宮家」

宮内庁提供

 天皇皇后両陛下、愛子さま、上皇ご夫妻のための内廷費の内訳は、おおむね人件費1、物件費2の割合である。

 それでは宮家の皇族費はどのような割合になっているのか。これについて、1990年に当時の宮尾盤・宮内庁次長が「各皇族、宮家ごとに違いますけれども、物件費が大体48%、人件費が52%程度、こういうのが現在の割合であると考えております」と国会で答弁している。おおむね人件費と物件費が半々というイメージだ。

 宮家もまた、それぞれ私的に雇用している職員がおり、そこに人件費がかかってくる。とはいえ、天皇家と同じ規模というわけではもちろんなく、雇えるとしても、国家公務員並みの給与を支払うとなると、多くても数名といったところだろう。

 冒頭の『週刊女性』の記事(編集部注:眞子さまと男性[小室圭さん]のデートの様子が報じられた)で、眞子さまがユニクロを着ていたとあった。プリンセスが颯爽とユニクロを着こなす姿には格好良さもあるが、公務以外の日常では、庶民と同じレベルの衣服を着ている可能性は十分ある。

 秋篠宮家を例にとれば、平成の時代、まだ皇嗣でなかった時代の秋篠宮さまの皇族費は3050万円で、一家全体では6710万円だった。眞子さま、佳子さまが成人するまではさらに1200万円ほど少ない5500万円である。

 ここで半分が人件費に消えるとすると、残りは約2000万円強。眞子さま、佳子さま、悠仁さまの教育費、留学費がかかり、私的な交際費、食費もかかる。そうなってくると、宮家としての品位を保つといっても、かなり節約の意識を持っていなければならないことが分かってくる。

 戦後、お金で苦労した宮家の経済的負担を軽減するため、1970年代以降、住居に関しては国が提供することになり、またサポートする国家公務員の職員を増員したため、その点ではずいぶん「収支」は改善したと思われるが、それでも、自由に民間でビジネスができるわけではない皇族たちの生活は、民間の資産家と比べて、それほど優雅ではないだろう。

問題となった宮家の「違法謝礼」受け取り

 宮家の、ある意味グレーな経理状況が問題視されたこともある。1995年に判明した「宮杯競輪・競艇謝礼問題」だ。

 皇室経済法は、宮家の成年皇族が年に160万円以上の財産を譲渡する、あるいは贈与される場合、国会での議決を受ける必要があると定めている。

 だが、高松宮喜久子さま、三笠宮寛仁さまの2つの宮家が、競輪や競艇を主催する自治体から長期にわたり、総額1億4000万円以上の現金を受領していたことが判明したのである。金額は年間160万円以上だった。

 競輪や競艇には「宮杯」と呼ばれる、宮家の冠を銘打った大きなレースがある。その「宮杯」開催の謝礼として、長年にわたり宮家に公営ギャンブルマネーが流入していて、それを誰もチェックできないでいた。

 結局、この問題は宮家が受け取ったすべての金銭を返還することで処理されたが、皇族費の在り方について問題を指摘する声が上がった。

 たとえば当時の読売新聞は、次のような解説記事を掲載している。

〈「事実とは信じられない」。高松宮家が競輪の宮杯で年間1000万円の「謝礼」を受け取っていた問題が最初に報じられた時、複数の宮内庁幹部の印象はこの言葉に尽きたという。

 この問題を宮内庁が極めて深刻に受け止めたのは、憲法で定めた国会議決を経ずに皇族に金が流れていたという事実、そしてその金額の大きさが「皇室に対する国民の信頼を揺るがしかねない」(同庁幹部)と憂慮したためだ。

 なぜ、こんな事態に陥ったのか。ひとつには贈った側の認識不足がある。自治体などは当初、「皇族に失礼に当たらない額のお礼をしただけ」と悪びれずにコメントした。そして、皇族に対する年間160万円を超える贈与には国会の議決が必要なことを定めた憲法や皇室経済法の規定を知って初めて、「宮家に迷惑をかけた」と戸惑いを見せた。

 一方、宮家側は法律を知らないはずはない。「謝礼」の受領に慣れてしまい、感覚がマヒしていたのだろうか。年間1000万円という「謝礼」は、日本的な贈り物社会の習慣とゆがみが、皇族という特別の地位に影響されて増幅した結果と言える。

返還の決定で、この問題には一応幕が引かれたが、しかし、今後の対策となると、即効薬は示されていない。突き詰めると、より構造的な問題にもぶつかる。

 宮内庁が私的な家計のお世話もする天皇家などの場合と違って、宮家皇族の家計は相当部分、宮家の裁量に任されている。各宮家に宮内庁職員がいるものの、皇族方のプライバシーもあり、「家計について細かく口出しするのは難しい」(同庁幹部)という。ただ、国から皇族費を支給されている以上、今後の課題として、家計面などで役所が適切な補佐をしながらプライバシーとの折り合いを探る努力が必要だろう。

 皇族費が十分かどうかの議論もある。「皇族としての品位保持」のため、宮家皇族には1人あたり年間2710万円が国から支払われる。喜久子さま1人の高松宮家は同額を、寛仁親王家の場合は家族分も含めて約4400万円を受け取っている。

 この額については、皇室に“清貧”を求めれば「多過ぎる」という意見になり、その逆の意見もある。実情は、皇族費の多くは私的使用人の給与で消える。皇族方の現実の活動を考えると「私的使用人なしでのやりくりは難しい」(同)といい、宮家財政の問題は単純な解決法が見えてこない。〉(読売新聞1995年9月29日)
宮家の経済状況の聖域化

 この問題では、宮家側は「お金にはまったく手をつけていなかった」という説明であったと報道されているが、それでも年間1000万円の現金となれば、皇族費の何割かにあたる巨額の金銭であり、それが生活費の一部になっていたとしてもおかしくはない。

 宮家の経済状況がブラックボックス化、聖域化することによって、ある種のモラルハザードが進むのではないかという懸念はこのときからあったわけだが、その後本格的な議論はなされず、情報公開も進んではいない。
佳子さまも巻き込まれた結婚騒動

 宮内庁が、宮家の私生活にどこまで立ち入り、そのお金の流れをどこまでチェックするのかという問題は、確かに難しい問題である。

 宮内庁はこれまで、ひたすら皇族のプライバシーを守り、なるべく情報を公開しないという姿勢を守ってきた。それが「事なかれ主義」という対外的な姿勢だけの問題であればまだ良いが、内部で何が起きているのかを把握することができていなかったため、新しい時代に入っても、時折大きな問題が起きるようになっている。

 眞子さまの問題で、いまも多くの国民が感じていることは、どうして早い段階で小室圭さんの金銭問題を把握し、迅速に処理できなかったのかという点だ。

 皇太子妃の選定プロセスについては、非常に厳格な調査が行われているとされるが、宮家の皇族女性の結婚相手については、ほとんど放置状態である。秋篠宮さまと宮内庁の関係性がどのような状態にあるのか、外からはっきりとうかがい知ることはできないが、いずれにせよ、皇族がいまよりもより自由とプライバシーを求めていく流れが止まらないとするならば、それに合わせた新しい皇室像の構築と法整備を同時に進めなければならないだろう。

 眞子さまの問題では、妹の佳子さまも、その「騒動」に巻き込まれている。

 佳子さまは、その端麗な容姿もあって成年になられた頃から国民的人気が高まり、ファッションを特集した出版物がベストセラーとなるなど、同性からの人気も非常に高い「国民的アイドル」だった。

 ところが2019年3月、眞子さまが結婚の延期を発表されたことについて「私は、結婚においては当人の気持ちが重要であると考えています。ですので、姉の一個人としての希望がかなう形になってほしいと思っています」「姉の件に限らず、以前から私が感じていたことですが、メディア等の情報を受け止める際に、情報の信頼性や情報発信の意図などをよく考えることが大切だと思っています。今回の件を通して、情報があふれる社会においてしっかりと考えることの大切さを改めて感じています」と、はっきり自分自身のお考えを述べられたところ、結婚反対派からの反感を買うことになってしまうのである。

 国民の税金で結婚するなという小室さんへの批判が佳子さまにまで飛び火し、「なぜ学校を卒業したのに就職しないのか」といった批判も飛び出した。以降、佳子さまはこの問題について口を閉ざしている。

一時金の金額を決定する「皇室経済会議」

 皇族費のなかには、宮家の生活費のほか、皇族が初めて独立の生計を営む際に一時金として支出されるものと、皇族がその身分を離れる際に一時金として支出されるものも含まれる。皇族女性が民間人と結婚される際に支給される一時金が、まさにそれに該当する。

 この一時金の金額については最終的に「皇室経済会議」のメンバーが決定する。ちなみに2020年12月現在のメンバーは次の通り。

 ◎衆議院議長 大島理森

 ◎衆議院副議長 赤松広隆

 ◎参議院議長 山東昭子

 ◎参議院副議長 小川敏夫

 ◎内閣総理大臣 菅義偉

 ◎財務大臣 麻生太郎

 ◎宮内庁長官 西村泰彦

 ◎会計検査院長 森田祐司

 この皇室経済会議のメンバーは役職で固定されており、一時金の金額決定についてはほぼ前例を踏襲することになっている。眞子さまが民間人と結婚される際には、「皇族がその身分を離れる」ことになるため、1億5250万円(上限額)か、その9割程度の金額が一時金として支払われることになるだろう。

 一部に「眞子さまが一時金の受け取りを辞退し、結婚式を挙げなければ、小室さんとの結婚も許される」という考え方もあるが、結婚と一時金は直接関係ないため、法的な解釈で言えば、眞子さまの意志と、一時金の金額決定は無関係ということになる。

 いったん受け取って、それを寄付すれば良いといった主張をする識者もいるが、そうしたイレギュラーな「前例」を作ってまで結婚するというシナリオが実現するとは考えられず、もし眞子さまがどうしても小室さんと結婚するのであれば、一時金を受け取れるような状況になるまで、何らかの努力を重ねていく必要があるだろう。

【 後編を読む 】

眞子さまの結婚一時金1億5000万円は高いのか 皇族たちの「品位ある生活」にかかる“お金”の実情 へ続く

宝島社皇室取材班


NKNKNKNKNK | 1分前

2000万って軽く言ってるけど・・・一般市民からしてこの金額を段取りするのにどれだけの苦労があるか・・・なにいってんの?って感じだな

返信0

0
0

tom***** | 5時間前

秋篠宮家からの天皇は絶対にやだ!

返信0

0
0

nve***** | 7時間前

「秋篠宮家を例にとれば、平成の時代、まだ皇嗣でなかった時代の秋篠宮さまの皇族費は3050万円で、一家全体では6710万円だった。眞子さま、佳子さまが成人するまではさらに1200万円ほど少ない5500万円である。
 ここで半分が人件費に消えるとすると、残りは約2000万円強」

このお金は年間なのか?生涯なのか?
たぶん年間だと思う。
これで財政難なんてどう言う暮らししてんのッ⁈

返信0

1
1

qxi***** | 8時間前

眞子さん、30歳になるのにまだ博士課程卒業できてないですよね?8年も税金で大学院通ってる自覚ありますか?小室も内親王の彼氏枠で特権利用させてるし、こんな内親王、今までいましたか?
それに生活苦で若者の自殺者が増えてるのに、33億のリフォーム?心を保つ為の結婚?ふざけないでほしい。国立に通ってる悠仁親王になんで400万いるの?なぜ眞子内親王毎年に920万?国民に還元できてないどころか、害にしかなってない。真っ当な日本人なら、国庫に返納して欲しいです。天皇陛下も、昨年1億返納されましたよ。秋篠宮も見習ったら?

返信0

4
0

the***** | 8時間前

天皇制、皇室の廃止を求めます。
税金の無駄。
この一族に税金使われるなら払いたくないのが本音。
小室がどーのコーの以前の問題。

返信0

3
0

rob***** | 9時間前

節約?してるから、海外の王室外交時に物品をたかっているんでしょうか?

返信0

2
0

***12345*** | 10時間前

多額の金を注ぎ込んだのに佳子は卒業してもぷー太郎、これで節約してるとは言えないな。何のために無駄な金を注いで学校へ行ったんだ?

返信0

3
0

るんるん | 10時間前

家賃や光熱費や税金払わないでしょ?
車付きでガソリン代も払わないし車両代も要らない。食事だってついてる。
2000万円もあれば、十分ですよ。

返信0

3
0

kisi***** | 11時間前

汗水たらしてする仕事もないのに永久に高額報酬の保証
その原資を納税している国民は自殺とか
どう考えてもおかしな話
昔の王様と奴隷みたい

返信0

4
0

saw***** | 11時間前

宮様の悪口は言いたくないが黙っていても入ってくるお金の使い道を節約って言葉で語ってほしくないね
いくらお金に困ったってマックやネカフェで難民生活することないんだから


sno***** | 12時間前

眞子様は学生時代、周りが驚くほどの旧式PCを使い「新しいの買えば?」と言われて「国民の税金で生活しているから高い物は買えないの」と答えたのだそう
また、ジュースなども買わず無料の水、お茶を飲まれていたそうな
そんな女性があんなのに引っ掛かって残念でなりません
中途半端なイケメン面に自分と違う羽振りの良さが新鮮に見えてしまったのか
天皇陛下のお言葉をよく考えて思い直していただきたいです
眞子様にはふさわしくない男ですから

返信0

1
0

シスコンちゃん | 12時間前

皇室に関する費用は全て血税で賄われているのだから、国会の予算委員会などで審議されてもいいのではないでしょうか。

返信0

2
0

har***** | 13時間前

プー太郎の次女を働きに出してはどうか?

返信0

4
0

日本人 | 13時間前

秋篠宮家の収入は金銭的なもの以外に、家賃、別荘等お金以外のベネフィットが沢山ある。これらも全て金額に換算すると、決して節約しているなどとは言えないのでは?

返信0

5
0

dog***** | 13時間前

皇族制度が廃止されれば、自由に恋愛できると思うけど
色んなしばりもなくなっていいんじゃないの?

返信0

2
0

kkq***** | 13時間前

俺たちは生かさず殺さずで生きているんだよ。
みんな!明日も上級国民様の為に労働に励もう!

返信0

0
0

hut***** | 21時間前

宮家の冠杯で、お金がキックバックされるのは悪いこととは思わない。ただ、それがきちんと公表されることが肝要。

皇族の家計が、すべて税金で賄われるのはもう時代遅れな考え方だ。
宮家や皇族も正当な手段で私的財源を確保していく方向にシフトすべきではないだろうか。

返信0

5
0

uvw***** | 1日前

一時金が高額過ぎるのが問題だし、相手の家族の私生活が大問題だ️詐欺師ですか、泥棒ですか、そんな、犯罪家族の所えあえて嫁ぐのだから、全てを捨てて身一つで一般人となってかはにして欲しい、税金を使われたく無い

返信0

6
0

pea***** | 1日前

へー(棒読み)

返信0

3
0

tet***** | 1日前

こんな皇室の連中のために増税やら血税が投入されてるのかと思うと腹立たしい。皇室への敬意持てないよこんなんじゃ。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 尖閣など米国が安保5条など... | トップ | ココナツを収穫させる「サル... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

芸能ニュース」カテゴリの最新記事