深夜まで通常営業、飲食店の訴え 「補助金の電話は不通、申請資料は音沙汰ナシ…何もしなければ数カ月で終わる」

2020年04月29日 | 政治社会問題



深夜まで通常営業、飲食店の訴え 「補助金の電話は不通、申請資料は音沙汰ナシ…何もしなければ数カ月で終わる」

4/27(月) 18:41配信

AbemaTIMES
深夜まで通常営業、飲食店の訴え 「補助金の電話は不通、申請資料は音沙汰ナシ…何もしなければ数カ月で終わる」

店主は電話取材に応じた

 新型コロナウイルスの感染拡大を受け、全国に緊急事態宣言が発令された。不要不急の外出自粛が求められるいま、自粛の波は飲食店も例外ではない。しかし、休業要請を受けてもなお、都内で深夜まで通常営業を続ける居酒屋店のオーナーもいる。26日にABEMAで放送された『ABEMA的ニュースショー』では、営業を続ける一人の店主に電話で話を聞いた。

【映像】深夜まで通常営業、飲食店の訴え

「通常通りやってますね。夜、12時まで。お客さんはほとんど来ないんですけど、店を開けてると、常連さんが少し顔を出してくれたりとかあるので」

 東京都が営業自粛に応じた事業者に対して協力金などを用意しているが、そのことについては「何の情報が正しいかもわからない。とりあえず、自分の意思に従って開け続けるだけ。何もしなければ数カ月で終わってしまう」と応じた。

 聞けば、このお店の家賃は1か月78万円。子どもは2人いる。閉めるといっても、不動産契約時の条件などから、すぐに店を畳むわけにはいかない。大阪などでは協業要請に応じないパチンコ店などの店名が公表され波紋を呼んだが「店名の公表にはドキドキしている。やっぱり堂々とはできない」と言葉を詰まらせた。「バイトまで巻き込むわけにはいかない」と現在は一人で、ひっそりと営業を続けている。
深夜まで通常営業、飲食店の訴え 「補助金の電話は不通、申請資料は音沙汰ナシ…何もしなければ数カ月で終わる」

生き残りに不安を抱える飲食店

 ジャーナリストの堀潤氏は「今は言いたくても言えない人たちが大勢いる」と匿名ながらも電話取材に応じた店主にお礼を述べると、国や自治体が準備をしている協力金や低利の貸付制度などの申請状況について実情を尋ねた。すると店主は「ずっと申し込んでいるが、資料を郵送しても音沙汰ない状態だ。電話もつながらない。仮に緊急事態宣言が延長されたら精神状態も変わってくる。どれくらい宙ぶらりん状態にされるのか」と窮状を訴えた。

 この店主の訴えを聞いた元芸人で現在はラジオパーソナリティーとしても活動するマンボウやしろは「78万円の家賃を払い続けるということを考えると、焼け石に水とは言わないが、都にしても国にしても、一体どこまでお金を用意すればよいのか。国や都を攻めることができない部分もある。素人としてみても、どうしたらいいのか全く分からない」と話した。

 マンボウやしろの意見に頷いた堀潤氏は「給付や補助というのはもらうものではない。私たちが払っている税金を返してもらうような考え方だ。税金が払えない状況を増やすことによって、財政そのものが傾いてしまう。いまは働ける人、働ける環境を大事に温存させる。将来の納税を守るんだという思いで、今はお金を刷って出すことをやるべきだ。商店を潰したら、日本の復興はない」と“コロナ禍”における財政出動に理解を示した。(ABEMA『ABEMA的ニュースショー』より)
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「自粛して。警察呼びます」とライブバーに張り紙。「残り少ない手段、取り上げないで」と店主

4/27(月) 18:29配信

ハフポスト日本版
「自粛して。警察呼びます」とライブバーに張り紙。「残り少ない手段、取り上げないで」と店主

「高円寺いちよん」店前の張り紙

4月26日、東京・高円寺のダイニングカフェ&ライブ小屋「高円寺いちよん」で、営業中止を求める紙が張られているのが見つかった。店主はハフポスト日本版の取材に「残り少ない手段を取り上げないで」と訴えている。

張り紙には、

「安全のために、緊急事態宣言が終わるまでにライブハウスを自粛してください。次発見すれば、警察を呼びます。 近所の人」

と書かれている。店長の村田裕昭さんによるこのツイートが、今Twitterで議論を呼んでいる。

新型コロナウイルスの感染拡大を受けて「高円寺いちよん」は4月10日から5月6日まで休業している。同店は、居酒屋・バーにあたる飲食店。ライブに重きを置き、出演者にノルマを課さない「飲食店内でのインストアライブ」をメインの業態としている。

店長の村田裕昭さんによると、同店では26日の夜、元々はシンガーソングライター・のうじょうりえさんのライブを予定していたが中止になっていた。その代わりに、無観客での配信ライブを行っていた。

ツイキャスを使った有料配信で、チケットの売り上げの半分は「いちよん」に寄付される方式。

ライブの様子をスマートフォンで撮影し、マイクやスピーカーなどの機材を使用していた。店内には、のうじょうりえさん、村田さんとその家族の計3名だけがいた。感染を予防するため2メートルの棒を使用し、それ以上は互いに近づかないようにしていたという。

ライブ配信の前後には、室内も換気し、「3密」の状態を発生させないための取り組みがなされていた。

村田さんはこの張り紙に対し、「ライブを自粛しろという人がいるのは重々理解している。でも、若いミュージシャンは数カ月ライブをやらないだけでチャンスを失っていくから、文化としての音楽をどうにか守りたい。長期戦になるだろうから、配信でやっていくしかないと考えていた矢先にこの張り紙だったので、出鼻を挫かれてしまったような気持ちでした」と話している。

都では、施設の使用停止や営業時間の短縮に全面的に協力する中小事業者に対し、協力金を支給する「東京都感染拡大防止協力金」の政策を行っている。ライブハウスも対象となり、公式サイトでもこう明言されている。

休業期間中、従業員による施設の清掃や設備の改修等で施設に立ち入っても、営業していることには該当しません。
また、無観客で、オンライン配信用のライブを行うことも問題ありません。
ただし、同時に複数の演奏者等を出演させないなど「三密の状態」を発生させない使用に努めていただくことが必要です。

現在、新型コロナの影響でライブイベントが中止や延期となり、多くのライブハウスがオンライン配信を通してどうにか収入を得ている状況だ。2月末から公演キャンセルが相次ぎ、すでに2カ月が経とうとしている今、オンライン配信の道さえも途絶えてしまったら、閉店せざるを得ない店舗はさらに増加するだろう。

「オンライン配信は、ライブハウスとミュージシャンにとってOKとされている残り少ない手段。それまでも取り上げられてしまったら困ります。3密に配慮した上でのオンライン配信は問題ないと東京都によって公言されていますし、このように非難されるのは行き過ぎではないかと感じます」(村田さん)

「高円寺いちよん」では、今後も出演者と相談しながら無観客でのライブ配信を続けていくつもりだという。

若田悠希
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