
プーチン氏、対独戦勝記念日に「終末の日」示唆か 西側に警告
5/7(土) 0:27配信
ロイター
5月6日、ロシアのプーチン大統領は、第2次世界大戦の対ナチス・ドイツ勝利を祝う5月9日の戦勝記念日に西側諸国に対し「終末の日」を示唆する警告を発すると見込まれていることが分かった。写真は2021年の対独戦勝記念パレードに参加するプーチン大統領(2022年 ロイター/Evgenia Novozhenina)
[ロンドン 6日 ロイター] - ロシアのプーチン大統領は、第2次世界大戦の対ナチス・ドイツ勝利を祝う5月9日の戦勝記念日に西側諸国に対し「終末の日」を示唆する警告を発すると見込まれている。
対独戦勝記念日では首都モスクワにある赤の広場でプーチン氏が演説する予定。その後、軍隊、戦車、ロケット、大陸間弾道ミサイルなどのパレードが実施される。
ロシア国防省によると、核搭載可能な戦略爆撃機「ツポレフ(TU)160」のほか、空中指揮機「イリューシン(IL)80」などが聖ワシリイ大聖堂の上空を飛行する見通し。IL80の飛行は2010年以降で初めて。IL80は核戦争勃発時に大統領らが乗り込むことから「終末の日の飛行機」と呼ばれる。
西側諸国はウクライナに侵攻したロシアに対し厳しい制裁措置を科しており、世界最大の核保有国であるロシアと米国の対立が激化する恐れが高まっている。
ロシアによるウクライナ侵攻では数千人が死亡、1000万人近くが避難を余儀なくされている。

ロシア、388万人が国外流出 反プーチン・生活苦…わずか3カ月で
5/6(金) 19:09配信
この記事についてツイート
この記事についてシェア
朝日新聞デジタル
ジョージアの首都トビリシで2022年3月24日、ウクライナ侵攻に抗議するロシア人ら=ロイター
ウクライナに侵攻中のロシアで、国民が国外に出る動きが急増している。独立系メディアが6日、連邦保安局(FSB)の統計として、今年1~3月に約388万人が国外に出たと伝えた。渡航先は旧ソ連の構成国が多く、前年同期の5倍近くにふくれた国もある。今後も人材の流出が続けば、ロシア社会に大きな打撃となる可能性もある。
【マクドナルドのロゴにそっくり?】ロシア企業が登録を申請し、その後取り下げると報じられたレストランの商標。ロシア語で「ワーニャおじさん」と書かれている
国外に拠点を構えるロシア系独立メディア「ノーバヤ・ガゼータ・ヨーロッパ」が報じた。観光や出張なども含まれているとみられるが、これまでも「プーチン政権に賛同できない」「制裁で国外とのビジネスができない」「生活が苦しくなる」といった理由で、若者を中心に国外に脱出する動きが伝えられていた。まとまった数字が明らかになったのは初めてとみられる。
渡航先別で見ると、ジョージア(グルジア)は3万8281人と前年同期比で4・5倍。新型コロナウイルス対策による渡航制限があったカザフスタンは20万4947人と同1・6倍に増えた。
アルメニアは13万4129人と昨年1~4月と比べて3倍に急増した。ウクライナには32万8435人で微増だった。
欧米の制裁の影響で、今後、ロシア経済の状況は一層厳しくなるとみられており、ビザが不要な国を中心に、さらに人材の流出が続く可能性がある。
◇
記事中で、当初「旧ソ連のグルジア(ジョージア)」としていましたが、「ジョージア(グルジア)」とするのが適切でした。修正しました。

