指田文夫の「さすらい日乗」

さすらいはアントニオーニの映画『さすらい』で、日乗は永井荷風の『断腸亭日乗』です 日本でただ一人の大衆文化評論家です

恵方詣りに行く

2020年01月05日 | 横浜
一日には、近所のお三の宮に行ったが、昨日は恵方詣りに行った。
関内の厳島神社がだいたい東なので行く。
今年の恵方は、東北東だそうで、それにならったのだ。
「恵方など、昔はなかった」というのは、大間違いで、たしかに恵方巻きはなかったが、恵方詣りは、初詣よりも古かったのである。
嘘だと思うなら、永井荷風の小説『踊子』を読むとよい。そこで、浅草の芸人夫婦は、正月に恵方詣りをしている。
初詣は、車も鉄道も十分に発展していなかった江戸から明治、大正時代、庶民は、大きな神社等に行くことはできず、近所の恵方の神社仏閣に行くしかなかったからである。
初詣は、京王電鉄や京浜急行などの鉄道会社が利用促進に始めさせた習慣との説もあるくらいだが、たぶん本当だと思う。




関内の厳島神社は、江戸時代は、横浜の海中の小島にあり、横浜の観光の名所として有名だったそうだ。
場所は、今のみなとみらいの対岸の北仲あたりにあったが、関東大震災で焼失して関内に移転したとのこと。

今年は、どういう年になるのか、不明だが、できれば良い年になってほしいと思う。
それにしても、五輪、五輪とうるさいのは、困ったものだと思う。

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2 コメント

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他意はありませんが (あほうどり)
2020-09-27 11:02:43
さすらい日乗さまは関西のお生まれ?かお育ち?でしょうか。
関東の人間は場所を差すときに「東とか西とか方面」で云う人は珍しく「恵方詣り」なんて親子3代以上聞いたことも話したこともありません。
 中部から関西に出掛けて道を聞いて「〇〇を西に入る」とか説明されると「磁石を持っていないので東西南北なんて分かりません、進行方向の右左で教えてください」と言ってしまいます。
もちろん、大田区池上です (さすらい日乗)
2020-10-04 07:51:26
東京都城南地区の池上の生まれです。
言い伝えでは、先祖は鎌倉時代に日蓮と一緒に身延山から池上に来たとのこと。
恵方参りは、永井荷風の小説『踊子』に出てきます。
初詣を始めたのは、鉄道会社です。

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