日本経済新聞12月4日付「逆走ニッポン」のコーナーで、オリックス会長の宮内義彦氏のインタビュー記事が報じられている。
タイトルは、「分配よりまず成長を語れ」である。
その中で、宮内氏は、「日本は少子高齢化が加速するからこそ、生き生きとした成熟社会をつくらなければならない。それには経済成長が不可欠。なのに出てくるのは分配の話ばかりだ。分配がうまくいかないとなると増税の話になる。誰も成長を語らない政治の貧困を痛切に感じる」と指摘している。
話はもっともであると感じる。
経済活動の結果としてのパイが全体として大きくなることにより、そこからの相対的な取り分も増大することになる。
「取り分の話(=分配)」の話の前に、「パイをどのようにして大きくするかを考え、そのための政策を打たなければならない」ということを指摘しているわけで、現状の政治はそれに逆行している。あるいは、本来向かうべき方向に向かって走らずに、逆送しているとの指摘である。
記事の終わりで、「突破口をどう開くのかは難しい問題だ。国民の意識改革と政治家のリーダーシップがなんとしても必要。国民意識を変革させるには世代交代を待たなければならないかもしれない。…」とインタビューに応えている。
この話を聞いて思い出すのは、凶弾に倒れたケネディー元大統領の演説である。
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JFKの演説引用
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And also, my fellow Americans: ask not what your country can do for you ask what you can do for your country.
My fellow citizens of the world: ask not what America will do for you, but what together we can do for the freedom of man.
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この中に、政治家が自らリーダーシップを発揮し、国民の意識改革を促す姿勢を垣間見ることができる。
宮内氏は、このような強い政治的リーダーシップを求めていることになり、また、国民の側にも、意識改革が求められるということを指摘していることになると考える。
そのような意味で、宮内義彦氏のインタビュー記事に納得できるところがある。。。
Written by Tatsuro Satoh on 5th Dec., 2007