因みに、タイトルを「引きまえ」としたが、この言葉は、家を持ち上げ移動する工事のことである。この語義は、広辞苑にも、大言海にも載っていないから、わが地方だけの言葉かも知れないが、鳶職の仕事として、戦後の頃はよく見かけたものである。実は拙宅でも小生の代になって2回やった事があった。
これは友人宅で、(奥様が俳句会の仲間で、会報を届けるために、毎月決まって御伺いするのである)昨日撮ってきた。
ちょうど一月前、その用件でこの友人宅を訪れた時、庭中この台木とレール、鉄骨が散在してあって、足の足の踏み場もない状況だった。
ボクもそう思ったのだけど、
「新しく建て替えた方が良いんじゃない」と会う人達に何回も言われたそうだ。
「いろいろ事情があって…」田舎のことであるから、10時と3時には職人たちに御茶も振舞わねばなるまい。御苦労の様子が手に取るように伺え知れた。
無事完成を祈り、友人宅を辞した。