狸便乱亭ノート

抽刀断水水更流 挙杯消愁愁更愁
          (李白)

かわいそうなぞう

2007-10-25 23:05:49 | 怒ブログ
今日は十五夜だそうである。
 昨日まで、いや正直いうと、町の小中生の読書感想文の、審査会が今日の午後からあった。勿論、政治家とは違うから、料亭を借り切ってやったのではない。
町の、公民館の一室で、厳正なる審査を行ったまゝである。

 勿論、これが、最終結果ではないと、事務局長からのお話だが、町の教育委員が一人も審査に加わっていないのだから、間違いなく今日の結果が、コンクールの表彰結果になることは、ほぼ間違いないと思う。

 ボクは小学校3~4年(中学部)29篇の審査員3人の(民間側?)の1人だった。
 ある程度は予測はしていたが、ボクの選んだ作品は3篇とも、選ばれなかった。
ボクの選んだ作品は、何れも戦争に関係した作品でばかりであった。

 作品は、表彰が決まるまで、決定的なものではないから、まだ公表は差し控えるが、戦争末期、上野動物園の3頭の象に、食物を与えず餓死させた物語の本の感想文である。(題名:かわいそうなぞう)
 夕方、オレは近くの野道を散策した。審査会の重荷をおろした安堵感からである。
 十五の月はまん丸かと想っていたが、やゝ欠けかけはじめていた。
 象を餓死させた当時を想うと、小学生の文ではないが、涙が出そうになった。