狸便乱亭ノート

抽刀断水水更流 挙杯消愁愁更愁
          (李白)

オペラ座に響く NARITAYA!

2007-04-02 13:39:53 | 日録

 

 パリ福井聡】パリ・オペラ座(ガルニエ)で23日、市川團十郎、海老蔵さん親子を中心とする計5日の歌舞伎公演が始まった。演目は「勧進帳」「口上」「紅葉狩」で、弁慶の見えを切る姿や六方を踏む場面にパリジャン、パリジェンヌから「ブラボー」の拍手がわき、シャガールの絵が描かれた天井に「成田屋!」の声が響いた。

 オペラ座での歌舞伎公演は初めて。04年秋にパリのシャイヨー宮劇場で海老蔵襲名披露公演を行った際オペラ座から声がかかり実現した。仏語字幕が舞台上の電光掲示板で流れるほか、段差を付けた所作台を舞台の上に敷くなど工夫された。

 「口上」では團十郎さんら9人のフランス語の自己紹介に拍手が起きた。團十郎さんが舞台から客席をにらむ「にらみ」も、「にらまれたら1年間風邪をひかない」と仏語の説明で行われた。

 パリの大学教授、ジャック・マチウさん(60)は「衣装やしぐさが美しく、浮世絵の世界を思わせた。(勧進帳で)家来が主人を打つ場面は西洋ではあり得ず興味深かった」と話した。(毎日新聞3月25日付)
テレビのニュースでこの、団十郎・海老蔵のパリ公演のことを初めて知った。残念ながらボクはテレビを殆ど見ていない。茶の間にテレビが置いてあって、食事の時にニュースを見る位である。だから、ほんの一こまを見たに過ぎなかった。また、恥ずかしながら、『歌舞伎』も不案内である。しかしこの「勧進帳」にでる、揺曲の「安宅」の場面での、「~旅の衣は~鈴掛のォ~」ぐらいは口ずさめる。正月にはよくテレビで放映されるので、ビデオに撮った記憶があるが、保存場所が特定できない。
パリ「オペラ座公演」という特殊事情の為だろうと思うけれど、画面には迫力があった。
この記事の新聞切り抜きをやって、ふと気が付いて『テレビ 見・聞・録 ラジオ』のページを調べたら、
あった!見たかったなァと悔やんでも後の祭りである。
しかし、「NARITAYA!」なんて、何と!素晴らしかっただろう。団十郎親子の演技にも力がこもっただろうと思う。
因みにテレビ番組は、

NHKハイビジョン
午後7:00HV特集 パリ・オペラ座史上初の歌舞伎公演▽最高の人気演目・勧進帳▽市川団十郎・海老蔵親子競演が話題。    1時間20分に亘る番組だった。