近所にお住まいのT氏から電話がかかってきた。
氏 「『一人静』咲いているかなぁ…」
小生「?」
氏 「確か有る筈だ。奥さんに訊いてよ」
4月10日のことである。妻に訊ねると庭先の草花のことであった。
「まだ咲いてはいないでしょう」妻の指さすところに行って見ると、ニャーンだ、変哲もない一叢の雑草ではないか。
しかし、しゃがんでよく覗いてみると、確かに顕微鏡で見るような小さな花が咲き始めていた。その旨返事をすると、氏はデジカメ撮影用7つ道具を抱えてやってきて何枚か撮って帰った。
すぐにメールで送られてきたのが、この「ヒトリシズカ」の花である。395KBの写真なので、さすがに迫力がある。ただその大きいままの編輯技術がないので、これはあまり見栄えのない画面となった。
氏は春夏秋冬、毎日のように花の写真を撮りに関東地方全域を飛び回っている。
「退職金みんなガソリン代になっちまうぺ」そんな冗談も言える間柄である。しかも氏は牧野図鑑を1冊丸暗記しているほど植物名は明るいのだ。
「商売は道によって賢し~」とやら。T氏に言われるまで、拙宅にそういうものがあるとは今日まで知らなかったのである。
それよりも、電話があったとき初めボクは「お酒」のことかと思った。
たしかに「お酒」にそんな名前の吟醸酒があったような気がした。
よく調べたら、それは「二人静」(吟)であった。
「吟醸二人静」
蔵元:東薫酒造
酒データ:
●原料米/美山錦 ●精米歩合/55%以下
●アルコール度/15~16度
●日本酒度/+3 ●酸度/1.4