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映画 必死の逃亡者 (1955)  理想の父親像がわかる

2018年05月02日 | 映画(は行)
 今の時代は父親なんか居なくても、母親がしっかりしていれば幸せな家族を築けるとしたものだが、それでもいざという時に頼りになるのが父親の存在だ。最近の父親の中には口では偉そうなことばかり言っている奴がいるが、そういう奴に限って臆病者が多い。
 だったらどの様な父親が理想として挙げられるのか?そこで理想とする父親の姿が学べる映画が今回紹介する映画必死の逃亡者。凶悪犯が家に乗り込んで奥さんや子供たちを人質に取られた時、その時父親はどの様な行動をとれば良いのか?ただ時が過ぎるのを座して待つのか、それともスキをみて警察に連絡するのか、まあ、家族を放り出して自分だけ逃げるような父親は全くの論外だろう。
 それならば凶悪犯に自宅に乗り込まれた時、本作のフレデリック・マーチ演じるお父さんは、ハンフリー・ボガードをリーダーとする凶悪犯達に妻や子供たちを人質にされてしまっているが、いかに立ち向かっていくのか?ちなみにこのお父さんは他の映画で見かけるような元CIAのスパイでもなければ、タフな刑事でも何でもない。普通の会社の重役であり、もちろん格闘技が得意なわけでは全くない。

 それでは三人の脱獄囚と彼らが乗り込んできた家の家族との戦いのストーリーを簡単に紹介しよう。
 郊外に住むビリアード家は中流サラリーマンの夫ダン(フレデリック・マーチ)、妻のエリー(マーサ・スコット)、お年頃の娘のシンディ(メアリー・マーフィー)、小学生の坊やであるラルフ(リチャード・アイアー)の四人暮らしで、何不自由なく平和に暮らしている。ところがある日、突然平和な状況が壊される。
 ダンとシンディが仕事に出かけ、ラルフが学校に行って、家に妻のエリーが一人だけの時に、グレン(ハンフリー・ボガード)をリーダーとする三人の脱獄囚が押し入ってくる。彼らは高飛びをするためにダンの愛人が大金を持ってくるまで、ビリアード家を隠れ家にし、家族たちを人質にしようとしていた。そうこうしているうちに何も知らない家族が次々に帰ってくる。ダンは脱獄囚を相手に抵抗を試みるが、拳銃を突きつけてくる凶悪犯には余計なこともできず、下手したら人質にされている家族が殺されかねない状況に追い込まれてしまい・・・

 タイトルが必死の逃亡者だから逃亡者の視点で描かれているのかと思われそうだが、あくまでも父親のフレデリック・マーチがこの映画の主人公。この父親が家族を守るために凶悪犯たちと如何様にして渡り合うのかと思って観るのが、この映画の正しい見方だ。
 賢いのかアホなのかもう一つよくわからない脱獄囚のリーダーであるハンフリー・ボガード演じるダンは少しは良心を持っているが、こういうタイプの映画は悪者の三人の内に一人は必ず図体はでかいが、頭が弱い奴が必ずいる。そういう奴に拳銃を持たしているから何時発砲してしまうかドキドキするだけに、かなりのスリルを味わえる。
 さて、この父親がまさに古き良きアメリカを感じさせる。拳銃を突きつけてくる凶悪犯を相手に一歩も引かない態度が素晴らしい。自分の命は自分で守らなければいけないことを知っているし、家族を守るためには自分の命を賭してでも守る決意が立派だ。そして悪者には決して媚びない姿勢を見ていると、男ならばどんな状況に陥っても決死てプライドを捨ててはいけないことが、本作を観ればよく理解できる。そして、最初は父親だけが凶悪犯に立ち向かっていくが、そのことによって次第に家族の結束が深まっていく展開が良い。
 本作は最近の映画のようなごちゃごちゃカメラを動かすようなことはしないから安定感があるし、自転車や拳銃など小道具の使い方の妙を感じさせる。そして、父親のラストのケリの付け方が賛否両論がありそうだが、アメリカの銃社会に対する皮肉が効いていて個人的には興味が惹かれた。
 最近は奥さんや子供に馬鹿にされていると感じているお父さん、ちょっとハラハラドキドキするような映画を観たい人、ハンフリー・ボガードの悪役が見たい人、ウィリアム・ワイラー監督作品と聞いて心が躍る人には映画必死の逃亡者をお勧め映画として推しておこう。

必死の逃亡者 [DVD]
ハンフリー・ボガート,フレデリック・マーチ,アーサー・ケネディ,マーサ・スコット,デューイ・マーティン
パラマウント ホーム エンタテインメント ジャパン


 監督は前述したようにウィリアム・ワイラー。映画史に残る巨匠中の巨匠。コメディーから西部劇、そして本作のようなサスペンスなど幅広い分野において傑作を残しているのがすごい。
 誰もが知っているローマの休日、殆どのシーンが刑事部屋の探偵物語、西部劇の傑作大いなる西部、戦車競走シーンが有名過ぎるベン・ハーを今回はお勧め作品として紹介しておこう。
 
 
  
 
  
 





 

 
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