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映画 素晴らしき戦争(1969) 第一次世界大戦を描いた映画と言えばコレ!

2014年08月04日 | 映画(さ行)
 今年の夏で第一次世界大戦勃発から100年が経つ。日本では第二次世界大戦に比べて語られることの少ない気がするが、日本が世界に躍り出る切っ掛けとなった戦争であるという意味では、日本人として決して忘れてはいけない戦争だ。そんな第一次世界大戦を描いた映画と言えば今回紹介する映画素晴らしき戦争。ちなみに原題はOH! WHAT A LOVELY WAR。原題、邦題ともに非常に刺激的なタイトルが付けられているが、そもそもこの世の中に素晴らしい戦争だなんて褒め称える戦争なんてあるのか?
 さて、今の日本では集団的自衛権の行使を容認する、絶対に容認しない、でチョッとばかり騒々しいことになっている。しかし、集団的自衛権の行使を容認しないという人意見を聞いていると、やれ日本を戦争できる国にするな!とか、やれ徴兵制が復活だ!とか、素っ頓狂な意見ばかり出てくる。個人的には集団的自衛権の行使の容認には大いに賛成だが、反対側の意見も当然必要だと思っている。至極真っ当な反対意見を述べたいという人には参考にしてほしい映画だ。

 さて、ミュージカル仕立てというアイデアが逸品で、タイトルから想像するのとは真逆の反戦映画のストーリーとはいかなるものか。 
 1914年のヨーロッパにおいて各国はそれぞれの思惑を隠しながらも、なんとかギリギリ戦争を回避している。ところが、オーストリア皇太子が一発の凶弾に倒れたことを切っ掛けにヨーロッパ各国は否応なく戦争に巻き込まれる。今まで中立の立場を貫いていた英国も戦争に参加。よって、ここに第一次世界大戦が始まるのだ。
 そんな中で英国内は参戦で盛り上がり、お祭り気分。ごく平凡な一家のスミス家においても若者ハリー(コリン・ファレル)が募兵に応じ意気揚々と戦場に向かう。
 ところが戦争で浮かれ気分のイギリス国内とは正反対に、実際の戦場において英国軍は次々と犠牲者を出しまくる。そしてハリー(ファレル)も負傷して帰国する。
 やがて、次々と負傷して帰国したり、犠牲になる兵士が出てきたことによって、イギリス国内においてようやく厭戦、反戦ムードが漂い始める。しかし、そんな中でも英国軍の上層部では醜い権力争いが繰り広げられ、戦争を指揮する最高司令官になったヘイグ将軍は自分の栄誉のために、おびただしい犠牲者の数をモロトモせずにひたすら突撃を繰り返す。
 そんな中でスミス家においても、怪我の癒えたハリー(ファレル)は再び戦場に戻され、兄弟たちも次々に戦場へ駆り出されるのだが・・・

 ストーリーを文章にしてみればクソ真面目な戦争映画かと思いきや、時々有名な音楽の替え歌が出てきたりするミュージカル。しかも、その替え歌だが非常にシャレが効いていて笑えるし、次々と兵士の命を差し出して、突撃の命令を繰り出す司令官の姿はもはや怒りを通り越してブラックな笑いを提供する。
 全編に渡り、楽しい歌が流れ、現実離れした映画の中の風景は殆どファンタジーの世界。個人的にはミュージカルは嫌いなのだが、戦争の愚かさをミュージカルで描くという視点がユニークで楽しめた。

 映像的にも色々と印象的なシーンがあり、前半のヨーロッパ地図上でのやり取りはゲーム感覚な気分にさせられるし、ドイツ兵とイギリス兵の敵同士が戦場のド真ん中で行うやりとりは感動するし(戦場のアリアという映画を思い出させます)、優しい女性看護婦の台詞には大爆笑し、戦場に咲いている赤いケシの花の暗示する物は何かを考えさせられたり、そしてラストシーンのそれまでとは一転させる痛烈な反戦メッセージを見せつける俯瞰的ショットは映画史上における名シーンと言っても過言ではあるまい。

 日本における反戦映画となると、暗くて陰鬱とした映画ばかりになってしまうが、イギリス映画の手に掛かるとこんなに笑える反戦映画が出来てしまうのかと感心してしまう素晴らしき戦争は、ぜひ観てください

素晴らしき戦争 スペシャル・コレクターズ・エディション [DVD]
ローレンス・オリヴィエ,ジョン・ギールグッド,ヴァネッサ・レッドグレイヴ,ダーク・ボガード,スザンナ・ヨーク
パラマウント ホーム エンタテインメント ジャパン


 監督は大脱走飛べ!フェニックスジュラシック・パーク等の名作にも出演していたリチャード・アッテンボロー。驚いたことに本作品が彼の初監督作品。名監督はデビュー作品から傑作を生み出す典型的な例です。俳優としては脇役俳優の域を出ませんでしたが、映画監督としては他にも名作を撮っています。
 僕が思うに伝記映画として最高傑作だと思っているガンジー、南アフリカのアパルトヘイト政策の愚かさを描いた遠い夜明けがお勧めです。

 俳優はローレンス・オリヴィエ、ダーク・ボガード、ヴァネッサ・レッドグレイヴ、マギー・スミス・・・等、名優、現在でも活躍している俳優が登場しています。しかし、有名どころは短い時間しか登場しないのがニクい演出を感じさせます。

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6 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (映画ファン)
2014-08-05 09:14:24
面白そうなので観てみたいですが、ちょっと質問、「集団的自衛権」と「個別的自衛権」の違いをご存知ですか?

失礼な質問すみません。
でも、自分の周囲で集団的自衛権に賛成する人たちは、この二つが明確になっていない方々が多いので、あえて伺います。
映画ファンさんへ (ディープインパクト)
2014-08-05 21:50:01
 集団的自衛権と個別的自衛権の違いはわかっています。
Unknown (Unknown)
2016-05-30 20:30:12
あの映画の最初の方で桟橋の入り口の受付みたいなところで「スミス、ジョージ・パトリック・マイケルです」とか「スミス、エリザベス・メイです」とか名前を名乗って入場するシーンが大好きです。あとウェンディ・オルナットが可愛かった。
 Unkownさんへ (ディープインパクト)
2016-06-09 10:00:58
 あのシーンは面白いですね。ラストに効いて来ますね。
Unknown (unknown)
2019-07-25 01:50:21
スミス家の若者ハリー役(コリン・ファレル)と書いてありますが、トータルリコールやDr,パルナサスに出ていたコリンファレルですか?
unknownさんへ (ディープインパクト)
2019-07-25 19:56:01
違いますよ

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