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映画 イージー・ライダー(1970) アメリカン・ニューシネマの傑作

2019年09月19日 | 映画(あ行)
 先日ピーター・フォンダが亡くなった。父親は名優ヘンリー・フォンダ、姉は名作に多く出演し、政治的発言の多いジェーン・フォンダ、そして娘は若手時代は話題作に多く出演していたブリジット・フォンダ。芸能一族の真ん中にいる存在なのだが、ハッキリ言ってピーター・フォンダの印象が一番薄い。しかしながら、彼の名前は今回紹介するアメリカン・ニューシネマの傑作であるイージー・ライダーによって永遠に色褪せることはない。
 そもそもアメリカン・ニューシネマとは何なのか?この言葉の意味をある程度は知っておかないと本作の凄さが理解できない。だいたい1940年代頃までのハリウッド映画というのは、もうそれは楽しい映画ばかり。希望や気力が湧いてくるようなハッピーエンドばかりの映画が殆どを占めていた。まさにその時代のアメリカ人は映画を観て、夢を買っていたのだ。そのことは戦後の日本人にもアメリカって本当に素敵な国なんだと勘違いを起こさせた。
 ところがケネディ大統領暗殺、ベトナム戦争の敗戦等による1950年代後半から1960年代にかけてロクでもない出来事ばかりを目の当たりにしたアメリカの若者は、本当に俺たちの国は正義で自由な国なのかよ?と疑問を感じだし、現実感ゼロの映画なんかはもう彼らには不満だらけ。欺瞞だらけの従来のハリウッド映画の限界だ。
 そんな時にさっそうとアメリカ映画に起こったムーブメントがアメリカン・ニューシネマと呼ばれる作品群。その中でも今回紹介する映画イージー・ライダーはその代表的な記念碑的な作品だ。

 さて、今や名作として映画史に残る作品として知られているが、内容の方はと言うと案外単純で、髪や髭を伸ばしっぱなしの若者が格好良いバイクに乗ってアメリカ南部を横断するストーリー。真の自由を求めて彷徨う彼らの見たアメリカとは如何なるものだったのか?
 麻薬を売りさばいて大金を得たキャプテン(ピーター・フォンダ)とビリー(デニス・ホッパー)はロサンゼルスから楽しい謝肉祭に参加するためにニューオリンズへハーレーダビッドソンに乗って向かう。道中はやたら信仰の深い家族のところで飯をおごってもらったり、ヒッチハイクをしていたヒッピーを連れたりして自由気ままな旅を続ける。
 そして彼らはパレードに無許可で参加したことで留置所に送り込まれるのだが、そこで出会ったのが弁護士のハンセン(ジャック・ニコルソン)。そのまま意気投合した彼らはハンセンも一緒に旅を続けるのだが・・・

 俺がこの映画を初めて観たのは30年ぐらい前のこと。その頃から既に本作は名作としての誉れが高かったが、正直なところ何処が良いのかサッパリわからなかった。なんだか退屈だったし、やっぱり公開された時期から既に20年近く経ってから観ているので、何だか賞味期限切れのような感じを受けた。しかし、今改めて観なおすとアメリカの現代社会に大いに通じる部分もたくさんあることに驚いた。この映画を観た時はアメリカン・ニューシネマという意味をわかっていなかったし、俺も大人になるにしたがってアメリカという国の影の部分も知ることになり、本作の描かれていることが少々理解できるようになったということか。
 本作で描かれているのがドラッグ、反権力、ロック、ヒッピーといったカウンターカルチャー。本作を見ればアメリカ社会の大きな転換点が少々でも理解でき、この頃からアメリカ社会の問題が未だに解決されていないことがたくさんあることに気付かされる。
 個人的にはジャック・ニコルソンが自由について語るシーンがあるが大いに賛同した。欧米諸国の人が語る自由は、日本人が軽々しく口にする自由とは大きく違う。彼らにとっては自由を得るために常に戦ってきた歴史がある。
 バイクで旅するシーンは綺麗な風景と楽しい音楽が流れて、目にも耳にも心地いい感覚が残るし、後半のドラッグでラリッてしまったシーンは個人的にはツボ。画面は眩しいと感じたり、ストーリー性は大して無かったりでド素人が撮ったような映画にも見えたりするが、逆にその粗削りっぽさがこの映画の魅力にもなっているか。
 ハーレーダビッドソンのバイクに想い入れのある人、ロックな音楽が好きな人、アメリカって自由で寛容性があると思っている人、麻薬を扱った映画を観たい人、ピーター・フォンダという名前に興味が湧いた人、既存社会に対して不満を持っている人・・・等などに今回はイージー・ライダーをお勧め映画に挙げておこう。

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