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映画 僕の村は戦場だった(1962) ソ連発の反戦映画です

2020年01月27日 | 映画(は行)
 映像の詩人なんて呼ばれることの多いソ連出身の映画監督アンドレイ・タルコフスキー。その美しい映像は今日においても魅了される人は多いが、その一方で『難しくて意味がわからん』『テンポがとろい』『眠たくなる』だの批判する人もいる。しかし、今回紹介する映画僕の村は戦場だったは彼の他の作品に比べてストーリーがあり、わかり易い作品。彼の映画はどの分野が相当なのかわからないのもあるが、本作は反戦映画の分野に入る。ソ連といえば日本から見ればヤクザっぽい武闘大国のイメージがあったりするが、そんな国でも立派な反戦映画を撮ることができる。
 戦争を背景にした映画となると、過剰なぐらいの暴力や残虐なシーンが出てくることがある。しかし、本作は少しばかり銃声が聞こえたり、弾道の灯りが見えたりするぐらいで目を背けるようなシーンは出てこない。それでいて戦争ってやっぱり悲惨だよな~と観ている者に訴える表現が上手い。

 モノクロ作品でありながら美しい映像が散りばめられ、子供を主役にした珍しい反戦映画のストーリーの紹介を簡単に。
 舞台設定は第二次世界大戦、ドイツと戦っている最中のソ連において。まだ12歳の少年であるイワン(ニコライ・ブルリャーエフ)はソ連軍の斥候として働いていた。大尉だの中尉だのエラいさんの大人たちは、イワン少年の身を案じて彼を戦場から外して幼年学校へ行かそうとする。
 しかし、イワン少年は優しい大人たちの提案を頑なに拒否。彼を戦場の最前線に駆り立てるのは肉親を爆撃で殺されたドイツ軍に対する憎しみ。やがて戦争も終わり・・・

 まだ12歳にもなってないような少年を戦争で危険な任務につかそうとするとは、ソ連の軍人はひどい奴ばかりだと思っていたら、ストーリー紹介にも述べたようにかなり優しい大人達。むしろ大人達はイワン少年に愛情を注いでいるようにも見える。しかし、戦争は純粋な少年の心に憎しみの気持ちをもたらしてしまい、少年の怒りが表される目がひたすら悲しい。本作を観れば戦争は命を奪うだけでなく、人間の心を蝕んでしまうことがダメだ。この少年の結末には思わず涙を出させる。
 本作はアンドレイ・タフスキー監督の長編デビュー作である。しかし、デビュー作品から彼らしさが一杯。火や水の使い方、たびたび出てくる夢のシーン、セピア色での白樺のシーン、空中浮遊・・・等など。他のタルコフスキー作品を観たことがある人が本作を初めて観ると彼らしい作風を楽しめる。
 そして今回改めて観て気づいたのが、音楽やセットに黒澤明監督を感じさせること。この2人は交友があったのは有名だが、それは本作からも感じさせる。アンドレイ・タルコフスキー監督の作品は好きなのだが、なぜか本作は観てない人、あるいはアンドレイ・タルコフスキー監督の名前は聞いてことがあるけれど自分には敷居が高いと思って避けている人、ソ連の映画を観たくなった人、ストーリー展開よりも映像に興味がある人・・・等に今回は僕の村は戦場だったをお勧め映画として挙げておこう。





 監督は前述したアンドレイ・タルコフスキー。観る人を選ぶ映像作家だが、個人的にはお気に入りの監督。SF映画の金字塔として名作に挙げられる惑星ソラリス、彼の遺作サクリファイス、タルコフスキー監督の平和への想いが伝わってくるノスタルジアがお勧めです。


 
 
 

 
 

 




 

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