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映画 死刑執行人もまた死す(1943) 反ナチ・レジスタンス映画の傑作

2018年06月03日 | 映画(さ行)
 ナチスやヒットラーを題材にした映画は現在においても数多くあり、それはこれからもドンドン製作されていくだろう。いかにナチスドイツの台頭がヨーロッパ全土及びアメリカにまで相当なインパクトを与えたことは、このことからもよくわかる。
 反ナチスのレジスタンの様子を描いた映画ほはたくさんあり、その中でも傑作として誉れ高いのが今回紹介する映画死刑執行人もまた死す。なかなか刺激的なタイトル名だ。
 タイトル名だけでなく、とてもスリルがあり、民族のプライドが崇高な精神を持って描かれているのが感動的でさえある。

 人間には時として自分の命よりも大切なことがあり、そのためには戦わなければならないことがあることを教えてくれるストーリーの紹介を。
 第二次世界大戦中のナチスドイツ占領下のチェコスロバキア、プラハが舞台。死刑執行人と呼ばれ、プラハ市民から恐れられていた総督ラインヒハルト・ハインドリッヒが暗殺される。ナチス配下の秘密警察ゲッシュタポは犯行者を捕まえるために、名士たちを手段を選ばずに手当たり次第にひっ捕らえて刑務所へ次々と送り込む。
 犯行者である反ナチレジタンス運動家のフランツ・スヴォボタ医師(ブライアン・ドンレヴィ)は、マーシャ(アンナ・リー)の機転のお陰で、追手の追撃をかわし、彼女の父親である大学教授ステファン(ウォルター・ブレナン)の家に匿われ、なんとかその場をしのぎ切る。
 しかし、追撃の手を緩めないゲッシュタポは、ついにステファンを捕まえる。次々と怪しい人物を捕まえて、死刑に処するゲシュタポによって、父親のステファンが死刑にされるのを食い止めるために、マーシャはフランツ医師を探し回り、自首させようとするのだが・・・

 逃げていた男を助けたために、父親が死刑にされてしまいそうになってしまうように、とんでもない不運に遭ってしまった美人な娘さん。
 そりゃ~、娘さんがせっかく助けてあげた男であっても『お願いだから、自首してよ~』『なんでアンタは生きているのに、私のお父さんが死刑にされなきゃならないのよ~』と泣き叫んでせがむ気持ちはよくわかる。
 なんせゲシュタポの奴らときたら、ほとんど適当に捕まえた人間を1日に数名ずつ死刑に処しているのだから、お父さんの番が来たらと思うと気が狂いそうになるのも無理はない。ここら辺の演出はスリルを増長させる効果が抜群だ。

 しかし、この娘さんのお父さんが立派だ。自らの命よりも、祖国・民族存続のために、レジスタンス達の活動を邪魔しない。このようなお父さんを見ていると、平和や自由は自らの手で掴み取らなければいけないことがよくわかるし、俺たち日本人がこうして平和に暮らし、自由に政府に対して意見を述べることが出来る雰囲気があるのも、先人の尊い命の犠牲に成り立っていることがよくわかる。
 ちなみにこの映画は1943年の作品。ナチスがまだ猛威をふるっているいる時期の作品だから制作者の熱い気持ちが観ている我々にも伝わってくる。
 
 そして、この映画には祖国を裏切って、ナチスのゲッシュタポの手先になってスパイ活動する奴が出てくるが、このスパイがとんでもなく卑怯者で売国奴。愛国心を煽って戦争へ突き進もうとする馬鹿が後を絶たないが、逆に愛国心を持っているように見せて偽保守みたいな奴を時々よく見かける。本作のスパイを見ていたら、口先だけで日本を守るなんて言っている奴には注意が必要だということがよくわかる。

 最近流行りのナチス映画に飽きた人、古いサスペンス映画を見たい人、祖国や民族を守るとはどういうことか知りたい人、平和や自由を得ることの尊さを理解したい人等に今回は映画死刑執行人もまた死すを、お勧め映画として挙げておこう。

死刑執行人もまた死す [DVD]
ブライアン・ドンレヴィ,ウォルター・ブレナン,アンナ・リー,ジーン・ロックハート,デニス・オキーフ
IVC,Ltd.(VC)(D)


 監督はドイツ出身のフリッツ・ラング。ナチス政権に反対してアメリカへ渡って映画を撮り続けた。彼はドイツ時代に多くの名作を遺していますが、そんなドイツ時代のサスペンス映画の名作としてをお勧め映画として挙げておこう。
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