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映画 終着駅(1953) 不倫映画の傑作です

2015年10月09日 | 映画(さ行)
 不倫映画の名作って多いが、けっこうイタリアを舞台にした映画が多いように思う。例えばデイヴィッド・リーン監督の旅情という作品では水の都・ヴェネツィアが舞台だった。あの作品に登場するイタリア男の度の過ぎた女好きには少々呆れるが、ラストが女性の大人を感じさせる素敵なラストシーンで幕を閉じた。
 そんな旅情と同じくイタリアのローマを舞台にした不倫映画の傑作が今回紹介する終着駅。ローマを舞台にしているから、てっきり観光名所や遺跡など見れる旅行した気分になれる映画かと思っていたのだが、そんな期待はあっさり裏切られ、殆んど全編がタイトル通り人々がごった返した終着駅(ターミナル)を舞台にしている。

 不倫を描いた映画なんかは掃いて捨てるほどあり、また名作と呼ばれるような良品も多い。当然だと思うが、不倫をしている男女の2人が中心になって、けっこうな馬鹿っぷりを見せてくれる映画が多いが、今回紹介する映画終着駅は 不倫関係の2人だけでなく、彼らがターミナルで出会ったり、見かけたりする多くの人々の人生模様もさり気なく描いているのが凄いところ。そして、それらの人生模様に触れることによって不倫妻の心理面にも少なからず影響を及ぼしているのが、本作の奥の深さを感じさせる。

 さて、早速だがアメリカからやってきた人妻とローマ在住の米伊の混血男性の不倫の結末を描いたストーリーとはいかなるものか。
 本国アメリカからやって来た人妻であり子供もいるメアリー(ジェニファー・ジョーンズ)は、ローマに住んでいる妹の家に身を寄せてローマ見物をして数日間過ごしていた。しかし、ローマ滞在中に若くてイケメンのアメリカ人とイタリア人の混血であるジョヴァンニ(モンゴメリー・クリフト)と出逢い、激しい恋に落ちていた。
 本国アメリカに夫と子供をおいて来たメアリーは別れを告げるためにジョヴァンニのマンションのドアの前までやってくる。しかしドアを開けて入った瞬間に、それは決して抜け出ることの出来ない愛に溺れることになり、それはアメリカにおいてきた夫と子供を捨てること意味することを悟ったメアリーは、断ち難い想いを捨て去り、アメリカへ帰るために、ローマの中央駅に向かう。

 メアリーは駅で妹に電話をして荷物を持ってきてもらうように頼むのだが、荷物を持ってきてもらいながら出発の電車を待っている間に、どこから情報を知ったのか駅にジョヴァンニが現われる。必死で出発を思い止まらせようと猛プッシュするジョヴァンニの熱い気持ちに、メアリーは混乱してしまうのだが・・・

 当時のハリウッドを代表する大スターモンゴメリー・クリフトジェニファー・ジョーンズの共演。わざわざモンゴメリー・クリフトを出演させるために彼を米伊の混血の設定にしてしまうなど違和感が色々と見ていてあったのだが、ジェニファー・ジョーンズの不倫に思い悩む役がよかった。しかし、イタリア映画(本作はハリウッド資本が主に入っていますが)というのは本当に子供の使い方が上手い。ジェニファー・ジョーンズの甥っ子の役の子供が登場したときは、お前が1人で来たらダメだろう!なんて一瞬思ったのだが、この甥っ子のチビが不倫している叔母さんのブレーキ役を果たしているのが、なかなかニクイ設定だ。
 リアルタイムで時間が進む設定もなかなか効果的で緊迫感を得られることができたり、ジェニファー・ジョーンズの最後の選択も良かった。ダイアン・レイン主演の運命の女はドンドン不倫にはまり込んでドツボに落ち込んでしまうが、こちらはいかにも大人の女性の選択という感じがして好感が持てる。
 それでいてラストシーンは当たり前の結末とはいえ、少々苦味を感じさせるのも良い。人間って様々な出会いあり、つながりがあったり、不思議な縁で結ばれることがある。そんな人間ってお互いに協調し合って生きていくんだという力強いメッセージを感じられるのが本作の素晴らしいところで、単なる不倫映画で済ますだけでは勿体ない内容の映画。終着駅というタイトルの示す内容は意味深だが、随所で大いなる人間賛歌を感じられる。不倫映画と言っても大してドロドロしていないし、母親の家族を愛する気持ちが理解できるという意味では小学生にも見せたい映画。老若男女を問わずに全ての人に見せたい映画終着駅を今回はお勧めに挙げておこう

終着駅 [DVD] FRT-280
ジェニファー・ジョーンズ/モンゴメリー・クリフト/リチャード・ベイマー/ジーノ・チェルヴィ
ファーストトレーディング


 監督はイタリア人でネオリアリズモを代表するヴィットリオ・デ・シーカ、本当に泣かせる映画を撮る監督です。父と息子の結束の固さに泣ける自転車泥棒、マルチェロ・マストラヤンニ、ソフィア・ローレン共演の戦争の傷跡を描いたひまわり等がお勧めです。

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