褒めまくる映画伝道師のブログ

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映画 ジョイ・ラック・クラブ(1993) この映画を観れば中国人の良さがわかる

2011年01月20日 | 映画(さ行)
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 ア~ア、ついに日本は中国にGDPで抜かれ、世界2位の座を明け渡してしまった。これは非常にヤバイと言っても中国は日本の10倍の人間が住んでいる国だから、抜かれて当然であり、残念がることでもない。そんな経済大国であるはずの中国だが人民元の通貨を妥当な価値に切り上げないし、外国の土地を買い漁り、貿易における膨大な輸出攻勢などその世界的ルールを無視した我がまま振りはヤクザ顔負けだ

 そのように考えると中国のイメージは非常に悪く考えてしまうが、実際に悪いのは一党独裁の中国政府であって、中国の人たちに罪はない。
 中国の映画を観たりすると、そこに登場してくる中国人のイメージに全く悪い印象は僕には無い。ちなみに僕の中国人のイメージは純粋で心が広いその純粋さが誤解を招くことが多いのかもしれないが、実は知れば知るほど良い面がたくさんあるのが中国の人々だと思う。

 そんな中国人のイメージアップに役立ちそうな映画が今回紹介するジョイ・ラック・クラブ日本にも横浜や神戸のような中華街があるように、世界各国においてチャイナタウンがあるが、アメリカの映画を観ていてもチャイナタウンをよく見かける。
 例えばイヤー・オブ・ザ・ドラゴンローグアサシンアドレナリンなど。よく考えればこれらの映画はチャイニーズ・マフィアが出てくるだけに余計に中国のイメージが悪くなりそうだが、ジョイ・ラック・クラブは一般のチャイニーズ系の人々が登場してくる良心的なアメリカ映画。

 大まかな内容は中国からはるばるアメリカに渡って来た4人の中国人のお母さんと、アメリカ人として育てられたその4人の娘たちの合計8人の苦労話。一人一人の話がオムニバスっぽく描かれているが、この構成が抜群に巧み。そしてそれぞれの苦労話を聞いていると、ただの愚痴話のように思えたり、悲しく感じたり、大きく感動したり観ている側の気持ちの心の浮き沈みも大きくなってしまう。

 ちなみに監督は香港出身のアメリカ人であるウェイン・ワン
 ほんの小さい話だけれど大きく感動できる傑作スモーク、今回紹介するジョイ・ラック・クラブと共通するテーマである親子の確執と理解を描いた千年の祈りなど低予算で感動させる映画を撮らせたらこの人の右にでる人はいないかも

 実は日本以上に篤い絆で結ばれている中国の家族(母娘、姉妹)を描いたジョイ・ラック・クラブを紹介します

ジョイ・ラック・クラブ [DVD]
エィミ・タン,エィミ・タン,オリバー・ストーン,ロナルド・バス
ブエナ・ビスタ・ホーム・エンターテイメント


 ロサンゼルスにおいて、中国系の人々が集まるコミュニティの場であるジョイ・ラック・クラブにおいて。
 母を4ヶ月前に亡くしたジューン(ミンナ・ウェン)は、母の友人だったおばさんたち3人から非常に嬉しい事を聞かされる。
 ジューン(ミンナ・ウェン)がまだ産まれていない時に、母はある事情から双子の娘たちを中国に置き去りにしてしまっていた。母の友人だったおばさん3人が協力してまだ中国に居たジューン(ミンナ・ウェン)の姉になる双子を探し出した事をジューン(ミンナ・ウェン)に伝える。母の友人たちはジューン(ミンナ・ウェン)の双子の姉と手紙のやり取りをしていたことを彼女に伝える。
 
 ジューン(ミンナ・ウェイ)はかつて母から聞いていた中国に居た頃の苦労話を思い出す。さらにはジューン(ミンナ・ウェイ)が幼い頃からの母との確執の話。そして母の仲の良かった3人のおばさんたちがアメリカに渡ってくる前の中国に居た時の苦労話から、おばさんたちのジューン(ミンナ・ウェイ)と同世代の娘たちの中国系アメリカ人ならではの苦労話が繰り広げられる

 そのような8人の非常に興味深い話(8人それぞれの苦労話は映画を観てください)が続いた後に現在に戻り、ジューン(ミンナ・ウェイ)はまだ出会ったことが無い、双子の姉たちに会うために返還直後の香港へ向かうことになっていた。ジューン(ミンナ・ウェイ)は姉たちと出会うことに楽しみにしていたのだが、おばさんたち3人はジューン(ミンナ・ウェイ)の双子の姉に超重大なことを手紙で教えていなかったために・・・ジューン(ミンナ・ウェイ)は双子の姉達と出会うことが出来るかどうかは映画を観てください


 激動の中国に生きてきた母親たち、そして中国とアメリカの違いに翻弄されながら生きていく中国系アメリカ人の娘たちの8人のストーリーはどれも興味深い。そんな母親たちと娘たちの確執は”本当にこれが血のつながった親子なの?”と日本人なら吃驚することは間違いないエピソードに溢れている。
 ところがそんな確執を乗り越えたシーンを見せられるとまるで騙されたかのように大きな感動が湧いて来る。

 しかし本当にこれが中国人たちの姿なのか、あくまでも映画だけのことなのか
 お母さんたちや、その娘たちは集まって楽しそうに見えるのだが、この友情が実はかなり怪しいこのお母さん同士は友達のはずだが、心の中ではそれぞれが自分が1番悲しい目にあっているという奇妙なライバル心を持っている。そんな奇妙なライバル心は幼い頃から一緒だった娘たちにも遺伝している。
 中国人同士の付き合いは色々な意味で面白いと感じるし、かなり興味深く感じるのは僕だけか?

 女三世代の連鎖していく悲しき運命、残酷に見える母娘関係が実は物凄く篤い関係、社会主義の中国と自由主義のアメリカの正反対の世界など見所満載のお勧め感動映画です

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