恥ずかしい歴史教科書を作らせない会

改憲で「戦争する国」、教基法改定で「戦争する人」づくりが進められる今の政治が
将来「恥ずかしい歴史」にならぬように…

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安倍内閣のための憲法第73条

2006年10月04日 | 憲法
■ 違憲・違法行為を「適切」と強弁
 
 東京都教育委員会が、卒業式・入学式などで「国歌」斉唱をしなかった、あるいは起立しなかった教職員の大量処分について、東京地裁が「憲法違反」「法律違反」と判断したことは記憶に新しいところです。
 これについて安倍首相は10月3日の衆議院本会議で、こう述べました。

 「(国旗や国家を)尊重する態度を育てることは重要だ。東京都は適切に判断し、対処していただいている」

 裁判所が違憲・違法と判断した東京都教育委員会の通達や処分を、明確な法的根拠もなく「適切」だと強弁する安倍首相の姿勢には、あきれ果てるばかりです。

■ 法治主義と遵法精神

  99年、国旗国家法案が上程された際、日弁連は「法制化によって強制の傾向が強まることは問題である。」と指摘し、その2年前にも「子どもの権利条約」の立場から、教育現場での「日の丸」「君が代」の事実上の強制の実態について「賛同しない子どもの思想・良心の自由が侵害されている。」との報告を発表しています。
 この法案審議の前後に、政府は何度も、これは「強制するものではない」と説明しています。

 今回、教育委員会による処分という、公権力の「強制」に対して、それを憲法上の「思想・良心の自由」の侵害であり、教育基本法上の「不当な支配」に当たるという指摘は、法的に見て当然です。
 日弁連の指摘、政府見解、そして裁判所の判決に照らして明らかに違憲・違法である行為を、「適切」と強弁する安倍首相について、「法治主義」についての認識不足や、「遵法精神」の欠如を指摘しなければなりません。

■ 違憲・違法行為を全国に展開

 安倍首相はその日の答弁で、こう付け加えています。

 「全国の学校で国旗国歌に関する指導が適切に行われるよう、しっかり取り組んでいく。」

 安倍首相は、既に憲法違反・法律違反という判断が下された指導を、「適切」と言い張るだけでなく、「全国の学校」に展開しようというのです。
 違憲・違法行為を推進し、それを教職員のみならず、児童・生徒に指導・強制するというのですから、安倍首相が提唱する「教育再生」がどのようなものか、よく分かります。

■ 法律の誠実な執行を

 日本国憲法第73条には「内閣は、他の一般行政事務の外、左の事務を行ふ。」と定められていますが、その冒頭にあるのが次の項目です。

 「法律を誠実に執行し、国務を総理すること。」

 まるで、違憲・違法行為を推進する安倍内閣のためにあるような条項です。
 安倍首相にはもう一度よく憲法を勉強し直し、「誠実に法律を執行」することに努めていただきたいと思います。

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