うろうろとする日々

MLBとNPB

夏休み中、朝はMLB、昼は高校野球、夜はNPB、とみていました。

そんないじっくり見たわけではないですが、感じるのはスピード感の差です。

まずゲーム自体がピッチクロックに慣れてしまうと高校野球やMLBの”ま”というのがなんともな感じだ。

ちなみに朝日新聞である高校のキャッチャーがピンチに”ま”をとればよかった、といったことばを肯定的に紹介しているので、日本の野球では”ま”をとることは戦術的な意味があるのだろう。このあたり、もともとが違うところかもしれない。しかし、国際的にはピッチクロックはありの方向なので社会人の都市対抗などでも導入していたように思うので、高校野球くらいは導入したほうがいいのではないかとも思う。

また、スピード感の2としては足の速さ、3としては野手の送球の速さだ。

これはもしかすると芝も影響しているのかもしれないが、MLBの選手の足の速さ。特に外野の選手の速さは日本をうわ回っているように見える。また、野手の送球も、小さいモーションでもすごいスピードの送球をするので、ダブルプレーなども見ていてきれいに見える。

昔小生がこどものころは、したり顔で”米国の野球はおおざっぱで、ふりまわすだけ、守備なんかはうまくない”とかいってたようなひともいたがそれは日本に来た選手がどういうひとたちだったということですかね。

WBCなどで日本と米国がやれば日本が勝ったりするので、野球としての勝ち負けでは日本の勝ちということかもしれないが、見ていての楽しさはMLBの方がうえだ。

また、応援も違っている。MLBはもしかするとこれもスピード感のうちかもしれないが、男性のMCのような声でアナウンスされ、そのあとオルガンのリードでみんなが声をあげる感じだ。日本は違う。まずわりとゆったりめの女性アナウンスが流れ、ここでMLBになれると、いったん流れを切られるような気さえする。で応援はなんというか流れとは関係なく、吹奏楽の演奏が流れたり、太鼓がたたかれたり、という感じだ。日本の野球の”ま”と応援はマッチしているのかもしれないが、MLBになれると、そもそもなんで女性アナウンスなんだろうという感じすらしてしまう。特に高校野球までなぜ?という気がする。

あと、MLBではストライクゾーンが表示されるのもいいと思う。あれはなぜ日本で出来ないのかわからないが、導入したほうが面白いと思うが。

日本の野球はNPBも高校野球も、何か型とか定石がきちっとあって、そこのやりあい、という、なんだか将棋とか柔道か剣道の試合のような感じがする。つまり、定石でびしびしと進んでいって、スキがあると、ひゅっとせめてそこの受けを間違えると一気に攻め込まれるみたいな感じ。スキを見せたほうがまけみたいない感じだ。

MLBは選手の個性によって、ピッチャー対バッターとかの個性、能力のぶつかり合いのような感じがする。その分ひとりひとりの選手に任されている役割というのははっきりしていて、例えばシフトが極端なのもそのシフトでの役割が明確だからできるような感じがする。

もちろん先に書いたように日本の野球と米国の野球がたたかうとどっちが勝つということではないが、小生にとっては見ていて面白さを感じるのはMLBですな。

日本の特にNPBはサッカーなどに押されているということだが、やはり少なくともゲームのスピード化は必須ではないだろうか。まあ応援の形など変えると大変だから早いのがいいっていう感じじゃないのかもですけど。

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