「ねぇ、お菓子がないけれど、買ってこようか。
なにか食べたいもの、ある?」
夕食後、ジョギングをしている私に、家内が訊ねました。
『バター・ピーナッツが食べたい。
それと小袋に入った、柿の種』
「いやしいのね」
ニヒルに笑う、彼女。
「食べたいもの、なにかある?」って言うから、答えたのに、
サド気質の家内は、いつも僕をチクリと刺します。
傷つくのは僕だから、
無言で、ジョギングを続けました。
やがて・・・家内がお買い物から帰ってきました。
車庫に止まった、車。
ヘッドライトを消した車内から、なにか音が聞こえてきました。
「ポリ、ポリ、ポリ・・・」
「???・・・」
暗闇に包まれた車庫は、なにも見えません。
ポリ、ポリ・・・移動する人影、それに続く不気味な音。
『母ちゃん。ピーナッツを食べているんだろう』
「・・・」
『僕のピーナッツだぞ!』
無言のまま、玄関が開き、人影は消えて行きました。
『人には、いやしい奴と言っておいて、自分はこれかい』
ダイエット中だったはずなのに、
「あなたも食べる?」、だって。
夜遅くに、誰が食べるかっていうの。
もう11時だぞ、母ちゃん。
いい加減にしなさい。
「リバウンド姫」
明日の体重が怖い。
泣くのは・・・君だ!
なにか食べたいもの、ある?」
夕食後、ジョギングをしている私に、家内が訊ねました。
『バター・ピーナッツが食べたい。
それと小袋に入った、柿の種』
「いやしいのね」
ニヒルに笑う、彼女。
「食べたいもの、なにかある?」って言うから、答えたのに、
サド気質の家内は、いつも僕をチクリと刺します。
傷つくのは僕だから、
無言で、ジョギングを続けました。
やがて・・・家内がお買い物から帰ってきました。
車庫に止まった、車。
ヘッドライトを消した車内から、なにか音が聞こえてきました。
「ポリ、ポリ、ポリ・・・」
「???・・・」
暗闇に包まれた車庫は、なにも見えません。
ポリ、ポリ・・・移動する人影、それに続く不気味な音。
『母ちゃん。ピーナッツを食べているんだろう』
「・・・」
『僕のピーナッツだぞ!』
無言のまま、玄関が開き、人影は消えて行きました。
『人には、いやしい奴と言っておいて、自分はこれかい』
ダイエット中だったはずなのに、
「あなたも食べる?」、だって。
夜遅くに、誰が食べるかっていうの。
もう11時だぞ、母ちゃん。
いい加減にしなさい。
「リバウンド姫」
明日の体重が怖い。
泣くのは・・・君だ!