僕の家内は招き猫が好き

個人的なエッセイ?

雑記 2

2018年01月21日 | Novel
昨日の、「雑記」
チラ見をしたゴンキチが、一言。

「暗い!」

その一言が、すべてを物語っています。

けれど、懲りずに、今日もまた。
思い出話を、始めましょう。

◆ 以下、思い出話です。


冬の木漏れ日が、部屋に注いでいる。
肌寒い朝。

やっぱり私は、冬は苦手だ。

窓の下には、港が見える。
霧笛の音が聞こえる。

風が、街の息吹を運んでくる。

私は背伸びをして、ベッドを降りた。

どうして、あんなことを書いてしまったのだろう。
机の上の封筒を見ながら、私はため息をついた。

軽い気持ちで、文通希望って応募した。
だって、羨ましかったんだもの。

友だちが、教室で楽しそうに話していたから。
「今度、会うのよ」って、自慢するのよ。

だから、私も勇気を出して、応募した。

神様・・・お願い。
ステキな人と、出会えますように・・・。

それなのに・・・。

どうして。
どうして、こんな奴から手紙が来るの?

私は、手紙をごみ箱に捨てた。

「死にたい」なんて、馬鹿みたい。
こんなのは、無視。

私は、他の男の子から来た、手紙を見た。
学校で悦子と一緒に、読もうかな。

私は、両親の待っている食堂へ急いだ。

「なんか、全部似てるね」
手紙を読み終えた悦子が、私に言った。

「まあね」
さすがに、20通もの手紙を読むのはつらい。

疲れちゃった。

「これで、全部?」
悦子の問いに、私は口ごもる。

「どうしたの?」
悦子のまなざしに、仕方なく私は白状した。

「軟弱な男の子から、手紙が来てるの。
 読むのも不潔だから、ごみ箱行き」

「それ、見せてよ」
悦子の目が、輝いている。

「いやよ」
私は、かぶりを振った。

「どうして?面白そうじゃない。
 二人で楽しもうよ」

「いや!」
思わず、強い口調になった。

「ごめん。でも、やっぱりいやなの」
怪訝そうな顔の悦子に、私は言い訳をする。

家に帰ると、私はごみ箱を見た。
クシャクシャに折り曲げられた、白い封筒があった。

私は、封筒を手に取った。
そして、折り曲げられた封筒を、両手で広げた。

白い便せんに、碧いインク。
下手くそな文字が、並んでいる。

なによ、コイツ。
死にたいなんて、なによ。

私は、腹が立ってきた。
腹が立って、なぜか悲しくて・・・。

涙で、下手くそな文字が読めないよ。
あなたみたいな軟弱な男の子なんか、死んでしまいなよ。

私は、怒りのままに、返事を書き始めた。
「お前なんか、死んでしまえ!」って。



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