技術士受験を応援するページ(SUKIYAKI塾) の掲示板で、課題解決能力について論じられていた。
その中で、APECさんが持論を披露された。
掘り下げ型のアプローチについて書かれているので、20部門のケースかなと思って読み進めたが、殆どが総監にも共通する本質的な内容であった。
参考になるので、私なりに一部を引用・整理し、備忘録とさせていただく。
2009年9月25日のエントリー 総監 20部門との口頭試験の違い とともに、総監と20部門との違い/共通点について自分なりに理解しておくことが大切だと思う。
【課題と問題点の違い】
・課題
与えられるもの。
(例) 「難しいけど、△△をやってよね」の△△
・問題点
課題解決を阻むボトルネック。
(例) 「そんなこと言っても、○○だから大変なんですよ」の○○
【技術士試験で求められる課題解決の流れ】
(1) 与えられた課題を整理する
(2) その課題に関わる情報を収集整理する
(3) 集めた情報をもとに、課題解決を阻むボトルネックである問題点を抽出する
(4) その問題点がなぜ・どのように発生しているかを掘り下げ分析する
(5) 問題点抽出分析の結果から、必然的に解決の方向性を導く
(6) 解決の方向性に現実の様々な条件を加味して、実現可能な具体的方法を提案する
大事なのは、(3)は「~すること」みたいなToDoにするのではなく、課題を解決したいけれど○○なので難しいみたいな感じで書くこと。
例えば、「工期がほとんどない」とか「類似のケースを取り扱った事例がほとんどない」「資材の調達が困難」「発生原因が不明である」といったようなこと。
また、解決策は問題点の掘り下げによって必然的に方向性が決まるのが理想的。
【課題解決策の提案で大事なこと】
解決策提案は試行錯誤でないことが大事。
結局、課題を与えられたら、それを解決する上で何が邪魔をしているのか、ボトルネックなのかを絞り込み、そのボトルネックをWhy・What・Howの視点で掘り下げる。
それにより、解決策の方向性を必然的に導くという課題解決プロセスを示すことで、最短距離で最適解に到達するという技術士に求められる能力をアピールできる。
そして一番大事なことは、業務成果ではなく課題解決能力を示すこと。
技術士資格は、「いい仕事をしたね」という「ご褒美」として与えられるものではない。
「今後困難な課題に遭遇しても、あなたは課題解決のスキルを持っているのだから、きっと解決してくれるだろう」という技術者に対して能力証明みたいなものとして与えられる。
これらの「試験が求めているもの」を正確に理解しておかないと、業務の社会的意義だとか規模、あるいは解決策をいっぱい考えたこと、その成果の大きさなどを一生懸命アピールしてしまって、肝心の問題点抽出解消という最も求められる能力を表現できなくなってしまう。
【課題解決策の提案におけるNG事例】
アイデア提案型だと最適解であることを試験官が納得してくれない可能性がある。
例えば、「こんな課題を解決したいんだけどどうしようか」 というケースにおいて、
「こんな方法Aはどうですか」 「いや、こんな方法Bもあります」 「方法Cもある」 「比較して方法Aが一番いいから採用しよう」 というようなアイデア提案型のものだと思いついた中ではAが一番いいだけなので、
「Dのほうがいいんじゃない?」 というようにそれ以外にもっといい方法があるんじゃないかと試験官が言い出したら説得が大変。
その中で、APECさんが持論を披露された。
掘り下げ型のアプローチについて書かれているので、20部門のケースかなと思って読み進めたが、殆どが総監にも共通する本質的な内容であった。
参考になるので、私なりに一部を引用・整理し、備忘録とさせていただく。
2009年9月25日のエントリー 総監 20部門との口頭試験の違い とともに、総監と20部門との違い/共通点について自分なりに理解しておくことが大切だと思う。
【課題と問題点の違い】
・課題
与えられるもの。
(例) 「難しいけど、△△をやってよね」の△△
・問題点
課題解決を阻むボトルネック。
(例) 「そんなこと言っても、○○だから大変なんですよ」の○○
【技術士試験で求められる課題解決の流れ】
(1) 与えられた課題を整理する
(2) その課題に関わる情報を収集整理する
(3) 集めた情報をもとに、課題解決を阻むボトルネックである問題点を抽出する
(4) その問題点がなぜ・どのように発生しているかを掘り下げ分析する
(5) 問題点抽出分析の結果から、必然的に解決の方向性を導く
(6) 解決の方向性に現実の様々な条件を加味して、実現可能な具体的方法を提案する
大事なのは、(3)は「~すること」みたいなToDoにするのではなく、課題を解決したいけれど○○なので難しいみたいな感じで書くこと。
例えば、「工期がほとんどない」とか「類似のケースを取り扱った事例がほとんどない」「資材の調達が困難」「発生原因が不明である」といったようなこと。
また、解決策は問題点の掘り下げによって必然的に方向性が決まるのが理想的。
【課題解決策の提案で大事なこと】
解決策提案は試行錯誤でないことが大事。
結局、課題を与えられたら、それを解決する上で何が邪魔をしているのか、ボトルネックなのかを絞り込み、そのボトルネックをWhy・What・Howの視点で掘り下げる。
それにより、解決策の方向性を必然的に導くという課題解決プロセスを示すことで、最短距離で最適解に到達するという技術士に求められる能力をアピールできる。
そして一番大事なことは、業務成果ではなく課題解決能力を示すこと。
技術士資格は、「いい仕事をしたね」という「ご褒美」として与えられるものではない。
「今後困難な課題に遭遇しても、あなたは課題解決のスキルを持っているのだから、きっと解決してくれるだろう」という技術者に対して能力証明みたいなものとして与えられる。
これらの「試験が求めているもの」を正確に理解しておかないと、業務の社会的意義だとか規模、あるいは解決策をいっぱい考えたこと、その成果の大きさなどを一生懸命アピールしてしまって、肝心の問題点抽出解消という最も求められる能力を表現できなくなってしまう。
【課題解決策の提案におけるNG事例】
アイデア提案型だと最適解であることを試験官が納得してくれない可能性がある。
例えば、「こんな課題を解決したいんだけどどうしようか」 というケースにおいて、
「こんな方法Aはどうですか」 「いや、こんな方法Bもあります」 「方法Cもある」 「比較して方法Aが一番いいから採用しよう」 というようなアイデア提案型のものだと思いついた中ではAが一番いいだけなので、
「Dのほうがいいんじゃない?」 というようにそれ以外にもっといい方法があるんじゃないかと試験官が言い出したら説得が大変。
コメントありがとうございます。
>>アイデア提案型だと最適解であることを試験官が納得してくれない可能性がある。
>
>いま、技術的体験論文の添削をしてますがこのような論文が多くて困ってます。
>どのように理解させればよいのか?
>それが課題です。
大きな課題ですね。
そもそも、殆どのケースではベターであることは説明できるけど、ベストであることは証明できないですよね。
証明はできないけど、試験官に「そうだよね」と思わせる必要がある。
そのためには、どうすればよいか。
筆記試験の評価項目に書いてあるような気もします。
http://blog.goo.ne.jp/gon_pe/e/0e7d834b79e9e06eae0a8cd855be23b7
>アイデア提案型だと最適解であることを試験官が納得してくれない可能性がある。
いま、技術的体験論文の添削をしてますがこのような論文が多くて困ってます。
どのように理解させればよいのか?
それが課題です。
冷静に自分の論文を読み返すと同じことかもしれませんが? 反省