えん罪・布川事件 国賠を求めてたたかう夫の傍で

えん罪を晴らし、普通の一市民に戻った夫。二度と冤罪が繰り返されないようにと、新たな闘いに挑む夫との日々を綴ります・・・。

いつの間に? こんなに・・・

2009-12-16 | 日記
布川事件「再審確定」の喜びにまだまだ浸っている私です。

思いがけない人から

「おめでとうございます。よかったですね」と

まずは、出勤時の駐車場で他部署の職員から声をかけていただいた。
「知ってたんですか?」
「知ってたよ。本当に良かったね」と。
更衣室に入って、
「おはよう!よかったね~!」

エレベーターの中で、横にいたUさんから、そっと小声で「おめでとうございます」と言われ、
「えっ!?どうして・・・」
「だって署名したんですよ」とにこにこしている。そういえば、彼女の職場には守る会会員のNさんがいたのだ。

上司には、15日、突然早退させていただいたことのお礼と、決定の内容やこれからの見通しなどを報告した。

挨拶を聞いていた後輩たちが、
「えっ?なにかあったんですか?」というので、説明するとびっくりしてたが、
今日になったら
「新聞読みました。もう少しですね。頑張って下さい」と目を赤くしながら声をかけてくれた。

守る会の会員になってくれていた人たちは
満面の笑みで
「やったね!!」と勤務の最中なのに合図してきた。

外来に家族の付き添いできていた元同僚は、私の姿を見るなり、駆け寄ってきて
「よかったね~!本当に良く頑張ったね。もう少しだね。体壊さないように、桜井さんにも言ってね」と一緒に喜んでくれた。

新聞記事を持ってきて
「keikoさんの記事があったから、持ってきてあげたよ」・・・と。

「患者さんがね、keikoさんのこと、誉めていたよ。病室で新聞を読んでいて、keikoさんだって気がついたみたい。偉いな~って言ってた。早く解決するよう応援してるからって」と、昼休みにわざわざ私の部屋までKさんが報告に来てくれた。

外来のSさん。
にこにこして特別に嬉しそうなかおで
「良かったですね。おめでとうございます」と言ってくれた。
「あれ?知ってたの?」
「だって、Suさんに聞いてましたから」と笑っている。
 あっ!あの時・・・のことだ、と私はすぐに思い出した。

お世話になっている、事務局のSuさん。実は酔って救急外来にかかる羽目になり、その時酔った勢いで
「布川事件を知らないのか!?ほら、ここに桜井さんとkeikoさんが写っているだろう。これは、袋田宣伝のときに撮った写真だ!」とか何とか言ったらしく
しっかりと、救急担当のSさんたちにまで宣伝してくれたことを聞いていたのだ。

声をかけてくださる人には、本当に「ありがとうございます」と言えるが、
知ってはしまったが、どう声をかけていいかわからない、というような人も何人か感じられた。どちらかといえば、後者の方が圧倒的に多いのだが・・・。

とにもかくにも、想像以上の職場の反応に、私自身おおきな戸惑いを感じている。少し恥ずかしいけど、ちょっと開き直って、背筋をシャンと伸ばして胸張って院内を歩こうと思った。

少なくとも、連日の報道によって、一人でも多くの人が「布川事件」に関心を持って、最後まで見守っていただきたいと思うから・・・。