今回は福津市郷づくり推進事業交付金交付要綱(交付要綱と略記します。)について考えていきます。要綱ですから法律ではありませんが福津市行政の透明性・公平性等が問われる交付金交付の基準です。
ごみの地域分別収集問題が発生した4年前から、市長は市議会で自治会に支払われている交付金に地域分別収集事業も含まれていることを答弁してきました。しかし、何故か交付要綱には、地域分別収集事業について明記されていません。
また住民監査請求及び審査請求で福津市民が繰り返し取り上げた疑惑は、交付要綱の第4条注)の財政援助と会則に定めた構成団体に集中しています。最近10年間の住民監査請求では、14件中7件、審査請求では15件中7件と約半数が交付金の疑惑で突出しています。(No.94-1,No.96-1をご参照ください。) この要綱については、私達だけでなく多くの市民がその透明性・公平性に疑問を持っています。
注)福津市郷づくり推進事業交付金交付要綱第4条(財政的援助):郷づくり推進協議会は、当該会則で定める構成団体に財政的援助を行うことができるものとする。
2.郷づくり推進協議会から財政的援助を受けた構成団体は、当該財政的援助を受けた年度のすべての事業内容と収支について、当該年度の翌年度の4月30日までに、郷づくり推進協議会に報告を行うものとする。