ソープオペラ（心が折れそうになったシップマウンテンさんへ）

嫌いという感情は、何かの拍子で好きに変化することもあるんです。けれども、無関心の場合は、そのままであることが多い。さらに言えば、「好き」「嫌い」ってのは、案外、似た者同士だからこそ、だったりもするんですよね。

昨夜は、今月で巣立つMさんが、その苦悩を語っていました。自分が嫌なのだと。昔の自分はもっと大らかだったし、感情をコントロールできたのだと。今の自分では、社会復帰がままならないのではないか、と。不安が募っているのでしょう。

僕が思うに、その苦悩は、シップマウンテンさんと同様なのではないか、と。つまり、言葉で人を傷つけているようでいて、その刃は、自らも刺しているのですから。少なくとも、そのことに自覚的なのですから。

あぁ、とどのつまり、羨ましいんです。そう、だって僕だって、羨ましいですもん。理想的な家族、家庭環境、愛に満ちた生活。だから、いつの日にか、Mさんのお店に、一緒に呑みに行きたいですね。その時は、変装してもいいでしょう。マスクをかぶったりなんかして（笑）


「You Make It All Worthwhile」The Kinks