侠気について

僕の父は、5人の兄弟姉妹。長男、次男、長女、三男（父）、次女。父の実家は金物店（戦前）→ガラス店（戦後）を営んでいました。

そいで、母の方は、4人姉妹の四女。母の実家も商売（パン屋）をしていたのですが、そんな関係があったからなのか、長女が婿養子をとったので、母は、そのお子さんたち（僕のいとこたち）とも同居していた時期があって、こちらは、長女、次女、長男。何が言いたいのか、それはつまり、そんな血統だったので、母に関して言えば、「侠気」なんぞ、まるで理解できないような境遇で育ちましたよ、ということ。

で、なんというか、例えばシミや紫苑さんは、生まれながらにして「侠気」を身にまとっているような気がして、そうして、少なくとも僕にそんな環境は、望むべきもなかったような気がするんだナ。だから、僕は彼等には、敵わないところがあるように感じているのです。

男性の生き方。女性の生き方。男と女の違い。価値観の違い。こんなことを記しているのは、「すべての人生について」という本の中で、浅田次郎さんと山本一力さんの対談を読んだから。なぁ、快生、雄々しく生きよう。そうしよう。遅まきながら、オレも努力してみよう。