定点観測

「復興の様子はいかがでしたか」と、所長さん。
絶句せざるを得ず、どんな言葉を発したものか、よく覚えていません。
たぶん、返答を待たせたあげく、「わかりません・・・」というようなことを、口にしたはずです
まぬけは、気が利いたようなセリフは、何も言えないのです。
そうして、帰宅困難区域にお住まいだった方々で、帰宅を待ち望んでいる方にとっては、なんとも長い年月だったのでしょう、というようなことをつぶやきました。

にっこりして下さっているのかどうか。
その判断は読者の皆さまに委ねましょう。

証明写真

この写真が、きつ～い叱責のきっかけでした。

仙台うみの杜水族館のペンギンさんは、全8種類。
ペンギン好きの聖地、長崎ペンギン水族館でさえ、全9種類ですから、自ずとその規模がわかりますでしょ。
私は、我を失うほどに、大はしゃぎしていました。

自分のカメラをケーコに渡して、撮って、と。
彼女が嫌がるのは承知しています。苦手なので。
そんなわけで、最初から構図は自分で指定して、シャッターを押すだけの状態にして渡すわけですが、それでもブレるもんで、ちょいとなじりました。
するってぇと、当然、彼女の機嫌は悪くなります。あんたの言った通りにしたのに、と。

その後も、時間を忘れてペンギンさんたちに夢中になっている私に、彼女はほとほと呆れ果て、ついに爆発。
「子供たちがいるのに、水槽の前で写真を撮り続けるのは、いい加減やめて！」と。
なんともお恥ずかしい大人ですな・・・。
この日はケーコの誕生日でした。今さらですが、いろいろと、ごめりんこ。