愛しあってるかい？

下らないことに関しては、例え、見て、聞いたとしても、出来るだけ言わないようにしています。
だって、そうじゃないと、己までもが下らない人間になっちゃいそうだから。
それに、この世には、下らないこと以上に、あまりにも素晴らしいことが、たくさん溢れているのだから。

例えば、仕事帰りに、カレーのいいにおいなんかがすると、あぁ、これぞ「素晴らしきこの世界」なのだろう、って、ねぇ、真心さん。

しかし、ごく稀に、どうしようもない憤りを感じて、言及してしまうこともありますでしょ。
例えば、東芝の粉飾決済の報道。
あ、不適切会計でしたっけ。そうね。
同じことをして、例えばホリエモンは牢屋に入れられちゃった。
まぁほら、大人の事情もありますから、よしとしましょうか、そんな表現でも。
ホリエモンさんには悪いけれども。

けれども、何のしがらみもない私ですから、叫びますよ。
ふざけんな！って。
そうして、この刃は、己に向かわないと、嘘になります。
そういうお前はどうなんだ？って、ね。

＜解決しないからこそ、東芝に残ってるっていう苦しい立場なんだ。だれが圧力をかけたのか知るためにさ。全く東芝と切れちゃうと、すべては闇の中だからね。（中略）いずれははっきりしてコイツが圧力かけたんだって分かったら、そいつの住所、年齢、電話番号、それと顔をジャケットにしてレコード出します。東芝から」by忌野清志郎（「ラストデイズ」より引用）

ざまあみろ！
清志郎が快哉を叫んでいるかって？
否、オレはたぶん違うと思うんだ。
彼もきっと、東芝の社員さんたちの＜カレーのいいにおい＞も、愛していたはずなので。


「完全復活祭」忌野清志郎