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ウォッカの夜(6月15日)

2007年12月29日 | モンゴル
モンゴル旅行のハイライトは、ウォッカの夜。

電気が通じていないこともあって、モンゴルの夜は、退屈といえば、退屈。
そんなこともあってか、バイラーさんが、近所の老夫婦のゲルに案内してくれました。

ふるまってくださったのは、「ボールツォグ(揚菓子)」「タラグ(ヨーグルト)」
そして、「ウォッカ(お酒)」。

調子に乗って、すすめられるままに、ショットグラスで6~7杯飲んだのかな。
ヨーグルトや揚げ菓子が胃の粘膜を保護してくれるので、ガンガン飲める。

いやぁ~、素敵な老夫婦でしてね。
直接言葉が通じなくても、それはそれは楽しい夜でした。

しかし、上機嫌で自分のゲルに戻ったその日の深夜、
強烈な2日酔いに襲われて・・・
あんまり苦しくて、ローソクに火をつけることすら出来ませんでした。

思うに、遊牧民に「よそ者」は存在しないのではないでしょうか。
なぜなら、皆「よそ者」だからです。

そうして、遊牧民にとって、守るべき土地は地球のすべてであり、
どこか特定の場所ではないのでしょう。

だから、「オラの土地!」と、偉そうに主張して、
土地を耕して枯らせてしまう農耕民族とはそりが合わないのでしょう。

モンゴルのゲルに鍵はありません。
つまり、物欲=鍵なのかもしれませんな。

モンゴルにおいては、墓というものをほとんど目にしません。
チンギスハーンだって、どこに埋葬されているのかわからない。
きっと、生きた証を残さないという意思なのでしょう。

人が生きるのは、草か伸びたりすることと、大差がないということ。
だからきっと人間は、光や温もりを求めるように、「愛」を必要としている。

以上、司馬遼太郎&サンボマスターみたいなことを書いてみました。
本当は色川武大師匠のマネなんだけどね。

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