護憲+グループ・ごまめのブログ

護憲+・現憲法を守るグループの一人して、今後の社会の状況を戦時を経験した一人として社会を見つめていきたいと思います。

戦時体験者の証言・1

2006年11月20日 09時17分19秒 | 戦前・戦中・戦後を語る
 このコーナーに書くのは、2年前に護憲+の戦時を語るコーナーに、戦前・戦中・戦後に体験したり聞いた事を書いたものですが、再編してお送りしています。

  第一章
 戦争体験者の証言の様なスレッドは難しいのでしょうか。戦後半世紀以上経つと前線で戦を体験した方々は最低七十八~九才ですから、平均寿命から見ると、日本人男性の平均寿命以上になられていますので、天寿を全うされた方が多くなり、証言する人々か少なくなったのは間違いないと思います。

 私の弟も戦中戦後の事はあまり語りたくないようですし、この後に書く級友も、体験した刺激が強すぎて当時のことは絶対話しません。

 先日あるホームページで岐阜県飛騨市の尾下大造さん(八十二)の手記を読みましたが、「軍人恩給は当時の兵隊にその時軍隊のしたことを喋らせない口止め料だ」と受給を拒み続けていらっしゃる尾下さんが、手記の最後に「わしのようなもんがようけおってもいいはずなのになぜ、誰もしゃべらん」と書かれていたのが物凄く印象的でした。

 私の戦争拒否症候群は、普通に生活して家族のために一生懸命に働いてごく普通に過ごしている人々が犠牲になることにあります。

 戦後、復員してきて同じ職場で働いていた方が、命をかけた時の一時の休みは、女を抱くことしか考えて居なかったと話していたのを思い出しました。私も男の一人だから究極の状態では同じことを考えていたと思うのです。これは、この世に女性が居て男性がおる限り、この問題は永遠の課題だろうと思います。

 だから、この男女の問題をあえて書いてみようと思います。この性の問題でも何時も平常心で居られる環境は必要ではないだろうか。この問題だけでも戦争と云う殺人ゲームを地球から抹殺しなければならないと感じます。
 

  第二章
「軍隊と性」ついて、二〇〇四年十二月二十七日付け朝日新聞「駐ケニア英兵、住民に性暴力 三十数年間で二千人被害か」より。

 「ケニアに駐留する英軍兵士が長年にわたり、現地住民に性的暴行を加えてきたとする問題が、英国の弁護士やケニアの非政府組織(NGO)の調査で明らかになってきた。(一九六〇年代から二〇〇一年の)三十数年間に最大二千人が被害に遭ったとみられ、うち約六五〇人が英政府に損害賠償を求めている。過去に被害を届けた人もいたが、地元警察や英軍に黙殺され、表面化しなかった。英軍も独自に捜査を進めている。(略)暴行を受けた女性が、加害者の子を出産したケースも多いという。」
 
記事の序文には、こう書かれていました。

 「沖縄も駐留米兵によるレイプ問題が、しばしば起こっています。駐ケニア英兵も沖縄も、平時で、砲弾も飛び交わない所でも性の問題が起こるのですから、戦時だったら戦勝国であっても有って当たり前で、ただ勝った国の不祥事は表に出にくいということだろうと思います。」

                         以下次回

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