護憲+グループ・ごまめのブログ

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「イラク派兵・京都訴訟」控訴審・大阪高裁体験記

2007年09月13日 20時18分48秒 | 反戦
 「イラク派兵・京都訴訟」控訴審・大阪高裁体験記

       

 9月11日イラク戦争の原因になった世界貿易センター崩壊の日に、京都イラク訴訟第一回の控訴審の心理が大阪高裁で有った事は、何だか因縁を感じる。

 イラク訴訟が無ければ一生裁判の法廷内は覗く事はないと思っていたが、地方裁どころか高裁の法廷内を拝見出来た事は、嬉しくも有り、嬉しくなしという複雑な心境だ。

 これから書く事は、そこらに転がっている庶民の爺さんの高裁法廷の見聞記なので少々の間違いはお許し願いたい。

 先ず、京都地裁と大阪高裁。私は高裁と聞くだけで堅苦しさを感じたのだが、実際経験してみると其れは全く違っていた。
 おどろいたのは開廷だった。地裁では、正面の扉が開き裁判官が着席すると起立礼、着席から審理が始まった。
 しかし高裁では、裁判官が入廷すると、何となく点々バラバラにお辞儀して裁判長と弁護人の代表が何かお喋りをしていたが何となく裁判が始まった感じで、庶民感覚では、何となく高裁法廷が始まったと言うか庶民的に感じた。

 10時に開廷して1時間30分程は、三人の若い弁護士さんの原告代理人が、「京都の審理では国側の代理人の反論も国側の考えも判らないまま審理が終了」するという不文律。
 女性の弁護士さんは、イラクでアメリカ軍の戦闘行為が如何に残虐で使用している武器の種類や残虐さ。
 其の兵器が戦闘を終った後、如何に人身に影響を与えているか。其れにより民間人や幼気ない子供達が犠牲になっているか。

 クラスター爆弾の性能。劣化ウランによる放射線の犠牲の種類や多さをパワーポイントのスライドの視覚で訴えておられた。

 面白かったのは、見かたによってはこの退屈に感じる陳述の間の裁判官の態度だ。一審の時も裁判官は何やら書類を調べたりして陳述を聞いて居ないのかいるのか分からない感じだったが、高裁の裁判官の方が物凄くリラックスして聞いていたようだった。

 其の後に、お三方が陳述書を証言台の前で述べられた。其の後、裁判官が退廷されたので、傍聴席の傍聴人の方々は審理が終ったかと思い立ち上がり、法廷を退出しかけるのを、弁護士さんが、手真似で審理は終っていないからと着席を促されていた。
 後で、家内と笑ったのだが、何となく始まったので、傍聴人は何となく終ったと思ったのだろう。
 私は、このイラク裁判は皆勤している。いつも感じる事は、裁判官と原告代理人の間の言葉は声が小さく聞こえない。其の為、地裁の後半から、補聴器で聞くのだが、小さな裁判長の声に音量を合わすと近く雑音が大きくなり過ぎ吃驚する事度々、笑い。

 退廷されてか5、6分で法廷に出てこられ、原告代理人の何人かの弁護士さんと言葉のやり取りさをれていたが内容は不明。
 ただ分かったのは、11月6日・火曜日に二回目の審理をすると言うことだけだった。

 懇談会は大阪弁護士会の一室であった。驚いたのは新しく建設されたという弁護士会館立派なのには驚いた。

 まず。この時の聞いた大阪のイラク裁判関係の方のお話から書く事にする。  

 大阪の控訴審の場合でも、法廷で拍手が有ったそうだ。すると裁判長は、

「今後、拍手をしたものは、退廷を命じます」

と言われたそうで、今回の審理のときも最初の拍手の後、「退廷を命ず」を言わないかとヒヤヒヤしましたと話され、「裁判官次第なのでしょうか」と笑って居られました。
 大阪の場合は一回の審理で結審。他の裁判も一回の審理で結審が多いので京都も同じ運命かと思ったと話されていた。しかし二回目の審理もあり、それと、お一方の陳述書を採用と言うことは大阪とは全く違うと話されていた。

 その他、弁護士さんの説明の中で、一時退廷され出てこられた時、何人の弁護士さんが裁判長に言葉をかけたのは、今日で結審と言われるのを防ぐためだと言われていた。しかし、いらぬ心配で裁判長はその気はなかったと弁護士さんは話してくれた。

 今回はお三方が陳述書を呼ばれて、その中のお一人、岩井忠熊氏の陳述が採用されたわけは、岩井忠熊氏は現役を引退前は立命館大学の副学長をされていて、その学者の立場からの意見を聞きたいので、項目ごとに文書にして提出して下さいと言っていたようだった。
 後の、お二方の陳述は従軍慰安婦や人から聞いた話は、「この審理とは関係がなく次回からは陳述書は採用しません」地獄耳の家内が裁判官はそう言っていたと話してくれた。
 よく考えると、確かにイラク派兵反対とは関係がなく、裁判の難しさを感じた。

 最後に何故、同じイラク派兵反対の裁判の控訴審で、大阪と京都、審理する裁判所は同じでも裁判官が違うだけで、方や門前払い。方や証拠人採用、なぜこうも違うのか?

 弁護士さんの笑い話の中で、三人の裁判官の中で、一番リラックスしていた裁判官が一番理解を示してくれたと笑っておられたのが印象的。
 
 最後に懇談会の時に横に座って居られた。初めてお会いする名前も存じていないオッチャンとの会話。

「これって、先日の参議院選挙で自民党が敗北して、民主党の小沢党首が、イラク特措法は絶対反対を声明しているから裁判長も慎重になっているのかな」

「裁判官も公務員だから、政治の変動には敏感かもしれませんね」

との笑い話で、この大阪高裁の審理体験記は終わる。


 
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