ひとこと・ふたこと・時どき多言(たこと)

〈ゴマメのばーば〉の、日々訪れる想い・あれこれ

村上春樹ザンネン!

2016-10-15 06:25:12 | 日記
「えっ! ボブ・ディランが、ノーベル文学賞を」
驚きました。予想もしていませんでした。
でもうれしい気持ちです。
ボブ・ディランが好きですから。

そして、残念なのは村上春樹さんでした。
彼は、毎年 前評判は いい線を行ってるみたいなのに。
まぁ、スポーツのように、順位が可視できるものは別として、
クリエイティブなものは、評価は、まちまちですから、仕方のないことではあるのですが、
彼の作品が好きなだけに、やっぱり残念でした。

村上春樹さんが、カタルーニャ国際賞受賞の式で述べられたスピーチに、
心を打たれたことは、今でも忘れられません。
  《----------核という圧倒的な力の前では、我々は誰しも被害者であり、
   また加害者でもあるのです。
   その力の脅威にさらされている点においては、我々はすべて被害者でありますし、
   その力を引き出したという点においては、
   またその力の行使を防げなかったという点においては、
   我々はすべて加害者でもあります。---------》(2011・6・17毎日新聞)

私の、(2014年11月13日ブログ)から、一部を再掲致します。
村上春樹氏は、毎日新聞との単独インタビューのなかで、原発に関して、
次の様に述べています。
  《僕は日本の抱える問題に、共通して「自己責任の回避」があると感じます。
   45年の終戦に関しても、2011年の福島第1原発事故に関しても、
   誰も本当には責任を取っていない。
   そういう気がするんです。
   ………原発の問題にしても、誰が加害者であるかということが
   真剣には追及されていない。
   もちろん加害者と被害者が入り乱れているということはあるが、
   このままでいけば
   「地震と津波が最大の加害者で、あとはみんな被害者だった」
   みたいなことで収まってしまいかねない。
   戦争の時と同じように。それが一番心配なことです》
と述べ、
  《終戦後、日本中の人が、
   「悪かったのは軍閥で、国民はだまされて、ひどい目に遭った」
   として、国民はすべて犠牲者・被害者であった、という総括をしたように………〉

現在の原発に関する状況を考えますと、村上春樹氏が、あの時点での こうした発言は、
まさに、その通りだと考えさせられます。

こうした発言と、文学賞受賞とは関係のないことかもしれませんが、
でも、〈好き 嫌い〉の評価の域はでませんが、
村上春樹ザンネン!
                              〈ゴマメのばーば〉
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4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
ボブ・ディラン😍大好きです🎵 (雀(から))
2016-10-15 08:18:46
そして、こんどこそ九条の番だね(^^)v と昨日の行事でお会いした先輩逹と話していました🎵
村上春樹さんの作品は読んだことがありませんが、エッセイみたいな人生相談の文章を友人にすすめられて少しかじりました👮
なんか人気の理由が解ったような気がしました😉
おはようございます (tempo1078)
2016-10-15 09:06:45
極論すれば、
原発のトラブルは
地震国・日本で原発を推進した
国の施策でありましょう。

責任があるとすれば、
国そのものでしょうね。

「九条」の番も。 (ゴマメのばーば)
2016-10-15 15:44:57
 (雀(から))さま。
「九条」の番も来てほしいものです。
今日は、いい天気です。
ブラブラ、と、秋の中を歩いていました。
コメント ありがとうございました。
ありがとうございました。 (ゴマメのばーば)
2016-10-15 15:50:13
 (tempo1078)さま。
秋晴れですね。
コメントありがとうございました。

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