あーした天気になーれ ！

シリアでは７日、化学兵器が使われたとの見方が広がっています。
兵器は、農耕用具の鋤や鍬ではありません。
人間を殺傷・破壊するのが目的である以上、〈使っていい兵器〉などがある筈はありませんが、
核兵器・化学兵器は、「正義」のためにと言う理由をつけても、決して使うべきではありません。
原爆の被災に遭った国民の一人としては、強く強く訴えたいと思っています。
法によって裁かれた犯罪者であっても、残虐な刑罰は禁止されているではありませんか。

　　《米国が再びシリア攻撃に踏み切った。
　　　昨春の単独攻撃と違って今度は英仏との共同軍事作戦であり攻撃規模も大きい。
　　　首都ダマスカス近郊も攻撃対象に含めたのは、政権存続をめざすアサド大統領への
　　　強い揺さぶりとも言えよう。》（毎日新聞2018・4・15日　社説）　

安倍首相は、
「アメリカ・イギリス・フランスの決意を日本政府としては支持いたします」
と記者団にコメントしました。
私には、こうした共同軍事作戦が現時点で正しい選択であったのかどうか、よく分かりません。
私の乏しい情報では判じかねます。
しかし、今回の攻撃を境に、中東情勢等も不安定化するのではないかと不安は覚えています。
化学兵器の使用で苦しまされている幼い子供たちの姿を見ますと、何とかこれ以上の犠牲者が
出ないことを、祈り願うばかりです。

「化学兵器」に関して言えば、ペストを投与した人体実験の疑いがある論文の検証を要請
している『満州第７３１部隊軍医将校の学位授与の検証を京大に求める会』が、１４日、
京都大で記者会見し、国立公文書館から関東軍防疫給水部・７３１部隊「留守名簿」の
開示を受けたと発表しました。
　　《軍医や技師、看護婦など役種と階級、留守宅を記載したもので、３６０７人が実名で
　　　記されていた。研究者は、
　　　「７３１部隊構成の全容が分かる第１級の資料。政府が詳細な公文書を保管して
　　　いたことが戦後７０年以上たって初めて明らかにできた」
　　　と話している。》（4/14　22:31配信 京都新聞）
と、報じられています。

「７３１部隊」
私たちが、忘れてはいけない　おぞましい歴史です。
「公文書管理」等をめぐっては、ＮＨＫ日曜討論（１５日）でも各政党代表が論じていましたが、
まずは、《事実関係をしっかり検証する》ということが、一番大切なことではないでしょうか。
事実関係をあいまいにしたまま、今後の予防策を講じてみても、しっかりした方策など
立てられる筈がないと思います。

雨が　もう少しほしいなあ、と夕空を眺めていました。
雲の具合は、現在の政情の様に、ゴチャゴチャしています。
でも、乱れた雲行きではあっても、青空が広がってきています。

あーした天気になーれ　！
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　〈ゴマメのばーば〉