ひとこと・ふたこと・時どき多言(たこと)

〈ゴマメのばーば〉の、日々訪れる想い・あれこれ

『世界は あなたのためにない』

2017-02-24 06:23:27 | 日記
    『世界は あなたのためにない』
                          花森安治
     世界は あなたの前に
     重くて冷たい扉を ぴったりと閉めている
     それを開けるには 自分の手で
     爪に血をしたたらせて 
     こじあけるより 仕方がないのである
     そしていま君たちは
     その重たい扉の前に たっているのだ
     君たちは どうするのか

上記の文章は、「暮らしの手帳」の創刊者であり、かつ編集長、同誌の創刊号から、
死の直前に発行された第2世紀52号まで、全ての表紙画を描いた花森安治氏の
文章です。
1970年代、女性の社会進出が進んだ時代でしたが、女性を取り巻く社会環境は
まだまだ厳しい現状でした。
そうした時代に、学校を卒業して社会に巣立つ女性たちに向けて綴った文章とのことです。
   (2017年2月19日 NHK『日曜美術館』 
          花森安治の仕事―――デザインする手・編集長の目)から引用

「暮らしの手帳」は内容も、表紙絵も大好きでしたし、
花森安治氏は、すばらしい編集者であったと思っていましたので、番組を観て、
あらためて「日々の暮らし」の大切さ、愛おしさ、おかしみ などを思い出させて頂きました。

2月も下旬です。
卒業式・受験・進学・就職で若者たちが社会へ巣立っていく季節。
巣立ち行く者たちへの餞の言葉が、あちこちで述べられる季節でもあります。
私が、餞の言葉を述べるとしたら、上記の、花森安治氏の文章の言葉を
使わせて頂こうと思います(100%ありませんが)。

15歳、新制中学校という義務教育を終えてすぐ就職しました。
沢山の方々に お世話になって生きてきました。
悔しい思いなどもいたしましたが、でも どんな時代であっても、
100%満足な環境など あり得ません。
得ることも、沢山ありました。

でも、
〈あなた方の前に すべての道は開かれている〉
みたいなシュガーナイズされた餞の言葉は、今でも好きになれません。
安倍内閣は、〈すべての女性が輝く社会づくり〉を謳ってはいますが、
内容はスローガン程には輝いては見えません。

いつの時代であっても、花森安治氏の言葉の様に、
   『……………………………………
    その重たい扉の前に たっているのだ
             君たちは どうするのか』
と、問われているのではないでしょうか。
                          〈ゴマメのばーば〉
ジャンル:
ウェブログ
コメント (6)   この記事についてブログを書く
この記事をはてなブックマークに追加
« はっきり言って、悔し涙、憤... | トップ | ビックリ仰天 »
最近の画像もっと見る

6 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
暫くぶりに😁 (雀(から))
2017-02-24 08:03:46
暮らしの手帖を届けて貰いました♪
花森安治さんの特集号だったからです(^^)v
大好きな雑誌で、一時期は定期購読していましたが、今の経済力と終活を考えると余計な本は極力、買わないように心がけざるを得ません😅
こんにちは。 (ゴマメのばーば)
2017-02-24 16:48:45
 (雀(から))さま。
若い頃、「暮らしの手帳」が買えなくて、友人から借りて むさぼるように読んでいました。
いい雑誌ですよね。
コメントありがとうございました。
 (タロンペ)
2017-02-25 21:01:16
ゴマメのばーば様

久しぶりです。
こちらは畑に30cm程度の積雪。
まだ寒いです。

この年になっても「重たい扉」を開けようとしています。
人間死を迎えるまで少しでも開けようとしています。
そしてその先にあるものは何でしょうか・・・・?。
こんばんは。 (ゴマメのばーば)
2017-02-25 22:17:52
 (タロンペ)さま。
こんばんは。
お久しぶりです。
畑の雪って中々解けないんですが、まだ30センチもあるんですね。
力は萎えてきても それなりに「扉」を開けていきたいと願って過ごす日々でございます。
明日、80歳の誕生日を迎えます。
「80の坂を登ったんだから、まーだ歩けるか」
なんて、考えています。
お誕生日 (タロンペ)
2017-02-26 20:22:14
ゴマメのばーば様

お誕生日おめでとう御座います。

私なんかとても80歳までは生きられないようです。
扉を開けきらないうちに逝っちゃうようです。

私の父は95歳でまだ健在で誰の世話にもならず、自分一人で生活して車で買い物に行き病院にも行かず凄いものです。
扉を開ききった人のように思います。
でも頑固ですよ・・・・。

まだまだ気温の差がありすぎます。
御自愛を。
ありがとうございました。 (ゴマメのばーば)
2017-02-26 20:34:28
 (タロンペ)さま
お父様が、まだ健在、それも お元気で。
そうですね、扉をしっかり開けて生きていらっしゃるのでしょうね。私の姉は96歳です。
元気ですが、ディーサービスへ、週何回か通っていますが、やや最近認知機能に衰えが見え始めました。
あなた様も、だいじょうぶですよ。やっぱり子供は親に似るものですから。

コメントを投稿

日記」カテゴリの最新記事