話し上手は聞き上手。

家内が久々に仕事の愚痴をこぼした。
ホワイトカラーの馬鹿垂れにガツンと言われたらしい。
私もその「馬鹿垂れ」と同じ職種なのだが
家内の話を聞くかぎり、なんと哀れなヤツなんだと。
同業者として逆に情けなくなった。。。

確かに事務屋は建前で仕事するのが本流だ。
だが、それはあくまで事務屋同士での話し。
現場にとってはは建前なんて単なる概念。そんなもので仕事はしない。
その温度差がヤツは判らないのか、はたまた理解しようとしていないのか。
事務屋はあくまで「後方支援」現場が最大限の成果を発揮している間に、
コツコツと種々のリスク固めをしておくのが最大の使命。
規則を「守らす」とかそういう類だけではナンセンス、
規則の範疇でいかに「泳がす」かが事務屋の腕の見せ所なのだ。

そういう意味で、この「馬鹿垂れ」は激しく勘違いしているし、
また激しく損をしているとも思う。いづれにしても同情するくらい情けない。


私は家内に限らず、人の愚痴を聞くのがそれほど苦ではない。
（とはいえ「コイツのはチョッと...」って人はいることには居るが...）
むしろ表現が悪いが「人間ウォッチング」のいいチャンスだと思って
「ふむふむ、それで？」と有り難く聴いている。その人の愚痴で、
その人の価値観や判断の基準、懐の深さなんかの物差が大体掴めてしまう。
かつて、ココロの師匠に「話し上手は聞き上手」と教わった。
上手く話したければ上手く聴け。というのだ。
聞いて話術を学べという意味も勿論あるが、
多くは、聞き役に徹せよという戒めが含まれている。
ヒトの感情を前にしていかに自身が冷静でいられるか？
が、聞き上手の最大の「山場」なのだ。と。


愚痴や悩みはゲロってスッキリするのが一番の近道だと思っている。
一人で悩んでも解決しないどころか、もっと熟成されてしまうだろうし。
私も「ゲロって」もらえる人間目指して日比精進。。。だな。