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ギター小僧の私生活

大河ドラマ「篤姫」感

2008年08月24日 | レビュー

大河ドラマ「篤姫」を観ている。東大のもてない男小谷野敦が『週刊新潮』3月6日号で「時代考証に疑問が多すぎます」と論じている。篤姫の話の盛り上がりのひとつである「皇女和宮」との嫁姑バトルも相手が堀北真希じゃ子供の喧嘩になってしまうのじゃないかと心配していた。

確かに所詮時代劇といってもその影響力はある。細かいことはいいじゃんじゃ済まされない問題もある。見た目うざいのか最近の時代劇でお歯黒をしている既婚者をまず見ることはない。それから、頼朝が北条政子のことを「おい。政子」と言ってしまったりしている。「おい」というのは薩摩弁だし、「子」というのは尊称なので、旦那が妻に付けることはあり得ない。時代考証をしている先生がそんなことを知らないわけないので、演出家が勝手にやってしまっているんだろう。哀しいことだ。


小谷野が心配していた天璋院と和宮が初対面が今日あった。毎週毎週観ているが宮?あおいの演技力は日々成長している。なかなかいい感じだった。少なくとも小谷野の心配していた子供の喧嘩という雰囲気ではなかった。

「三丁目」の堀北真希は可愛かったが、和宮の堀北真希はイマイチだ。若すぎて和装は馴染まないのか? それに比べ、稲森いずみはかなりいい感じだ。幕末の和装が似合いすぎている。年取った方が似合うものなのか?

というわけで心配されていた「篤姫」は仲間由紀恵の「功名が辻」を凌ぐ勢いのある名作といってよい。