茨城から発信しますⅡ

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茨城から発信します Ⅱ 偕楽園好文亭のふすま修復

2017-09-15 07:00:00 | 茨城紹介

好文亭の襖絵は1955~58年の復元事業をきっかけに、

東京芸術大の須田教官と田中青坪氏が手掛け1969年に完成した。

その後、約50年経ち顔料が浮いたり剝がれと劣化が目立ってきた。

今回は塗り直さずに汚れを落として顔料を定着させる修復である。

全96面が対象で完成予定は2018年末で、約4600万円要するようだ。

現在、躑躅の間、紅葉の間などの12面を作業中だ。

接着力が弱くなり、顔料が浮き上がったりした部分を膠の

水溶液で接着させる剥落止めと、新たな裏打ちを施すため、

絵が描かれた本紙の取り外しが公開された。

一枚が高さ約170cm、幅84cmで状態確認からクリーニング、

本紙の取り外しまでで一週間かかるという地道な作業のようだ。

絵画の保存・修復が専門で、事業の監修を務める東京芸術大大学院の

荒井経准教授は「50年先まで持たせるようにしたい」と強調している。