中日クラウンズ

中日クラウンズ（名古屋ＧＣ和合コース）は3日目が終了して、ブレンダン・ジョーンズ（オーストラリア）が通算9アンダーで単独首位となった。石川遼は5バーディー、2ボギーの67で通算12位。ジョーンズとは6打差で、昨年の58の再現となればもちろん優勝争いから逆転劇になるが、はたしてどうなるだろうか。日本人トップは石川の先輩でもある薗田峻輔で、首位とは3打差。こちらは明日最終日十分巻き返せる位置にいる。池田は5位タイに浮上、そして昨日まで首位を走っていた岩田も5位タイに後退して最終日を迎える。首位のブレンダンジョーンズと言えば、超高身長の選手でアジアパシフィックパナソニックオープン（六甲国際ゴルフ倶楽部）で優勝。三井住友VISA太平洋マスターズ（太平洋クラブ 御殿場コース）では石川を追いかけ2位につけているのは記憶に新しい。日本でもおなじみの選手で、大きく崩れる選手ではないため、このまま2位とは2打差をつけて最終日逃げ切る可能性も高いと思う。

ゴルフ最終日

男子ゴルフはつるやオープン最終日、近藤共弘が3年ぶりの優勝を飾って終了。通算19アンダーだから圧勝といえる。スコアの出やすい大会だったが、4日間通じて安定したゴルフを展開。2008年中日クラウンズ以来3年ぶりの通算5勝目を挙げた。注目の杉並学院高3年の17歳浅地洋佑は15位タイでフィニッシュしたからこれは自信になる。浅地が記録した10アンダーと言うのは高校の先輩でもある石川遼と同じスコアだから、プロでも通用する自信を持ったことだろう。このところ石川の同世代の松山の健闘といい、つい最近まで近藤も若手かと思っていたら世代交代が進んでいる。浅地もこれから楽しみな素材だけに故障等なく順調に成長していってほしいと思う。女子ゴルフのフジサンケイレディスクラシック最終日は大器と言われた金田久美子が大逆転優勝といっていいラウンドを展開。並みいる女王たちを追いかけながらスコアがでにくいと言われる川奈での大逆転劇は今後の活躍を予感させるものがあった。昔から一戦で活躍してきただけに、この優勝は本人にとっても自信になる一勝だろう。女子ゴルフは来週は場所を千葉にうつしてサイバーエージェント レディスゴルフトーナメント（鶴舞カントリー倶楽部）で開催される。昨年は米ツアーでも活躍している申ジエが実力を見せて優勝した。井上誠一コース設計の名門で先週の不動や今週の金田がどういったゴルフを見せるか注目だ。

女子ゴルフ2日目

フジサンケイレディスクラシック2日目（川奈ホテル富士C）が終わり、賞金女王アン・ソンジュが首位をキープ。スコアこそ伸ばせなかったが、かなりの悪天候中軒並みスコアダウンさせる選手が多かったようだ。激しい雨が降っていたようなので、集中力維持も大変だったと思うが、そのあたり72でまとめるアン・ソンジュに改めて強さを見た。1打差の2位に69で回ったヤング・キムが付けており、韓国旋風がフジサンケイレディスでも吹き荒れている。通算6オーバーまでが予選突破だから、いかにスコアアップが難しいかを物語っている。予選落ちでは上田桃子、古閑美保とディフェンディングチャンピオンの服部真夕が予選落ち。上田は西陣レディスクラシックに続く2週連続の予選落ちでこれは6シーズンぶりと言うから少し心配だ。横峯さくらは通算3オーバーの21位タイ。賞金女王復活のためにも、少しでも順位を上げておきたい。フジサンケイクラシックが開催されている川奈は静岡県のゴルフ場がたくさんある場所で、当然多くのメンバーの方がいる地域でもある。メンバーになる点について少し記載すると、ゴルフ会員権とは、ゴルフ場のメンバーとなる際の利用権で市場で取引される場合が多い。メンバーになれば、当然ビジターでのプレーフィよりも安くプレーできることになり、毎月複数回ゴルフをする人には結果的にビジターの時と比べて安くプレーができるというのが特徴。また、各ゴルフ場では通常競技会を実施しており、そこでオフィシャルハンデの取得も可能にある。ゴルフを上達させたい人にとっては年間のプレー回数と購入したいゴルフ場の会員権価格を見ながら購入の判断をすることになる。

ゴルフ初日

男子ゴルフつるやオープンゴルフトーナメント（山の原ゴルフクラブ 山の原コース）が開幕した。今日は初日だったが、石川遼は好スタート。-5アンダーで初日を終えた。首位に立ったのは久保谷健一と黄重坤（韓国）で-8と好スコア。上位陣は軒並み好スコアだから、スコアを出しやすいコンディションだったのだろう。

つるやオープン初日
1位タイ：久保谷健一(-8)
1位タイ：黄重坤(ハン・ジュンゴン)(-8)
3位タイ：石川裕貴(-7)
3位タイ：谷口拓也(-7)
5位：星野英正(-6)
6位タイ：上田諭尉(-5)
6位タイ：S・K・ホ(-5)
6位タイ：河井博大(-5)
6位タイ：ハン・リー(-5)
6位タイ：金亨成(キム・ヒョンソン)(-5)
6位タイ：近藤共弘(-5)
6位タイ：石川遼(-5)
6位タイ：山下和宏(-5)

明日以降も同じスコアが出続けるようだと、上位陣は大混戦で団子状態のまま後半戦を迎えることになる。昨年優勝した藤田は37位タイスタート（といっても-2）。池田勇太は50位タイで少々出遅れた。女子ゴルフは明日からフジサンケイレディスクラシック（川奈ゴルフコース）が開幕する。シーサイドコースでかなりアップダウンのある名門コースで今年は気候が良ければギャラリーも多いだろう。川名は首都圏からも比較的アクセスしやすい環境でもあり、昨年優勝した服部や先週優勝した不動などの新旧の選手たちがぶつかれば面白い。川名の近くのサザンクロスカントリークラブがあり、このあたりは静岡県でもゴルフ場が多数ある地域。伊東から伊豆高原まで温泉が出るということもあり、今週はかなり混むと思う。

ゴルフの体力

東建ホームメイトカップで見事優勝した高山はまだ33歳、老けこむ年ではない。賞金王にもなった二人を振り切っての優勝に、今年は賞金王争いに加わりたいとのこと。ツアー通算4勝だが、今年は調子もよさそうで新たに中堅のゴルフプレーヤーが上位に名を連ねられる可能性もある。昨年夏に3試合連続の予選落ちを経験し、オフには体力強化を徹底的に行った結果がいきなり開幕戦に結びついた。これからシーズンにかけて毎週のようにツアーも開催されるので、そういった面では30歳以上のプロゴルファーにとっては体力調整が非常に難しくなる。マスターズで松山も4日目に体力不足を痛感したというが、技術だけでなく海外でこなしていくには4日間激しいプレッシャーの中たたかいぬける精神力と同様に体力も必要。そういった面ではゴルフはメンタル的な面と体力的な面をフルに発揮するスポーツと言える。久しぶりにゴルフをやる人は一ラウンドするだけでへばってしまう人もいるからこれに常に緊張しながらプレーするのがどれだけ体力消耗するのかわかるだろう。