寝ても覚めても

突然ゴルフに熱中しだした小児科医の日記

小技の威力

2016年07月17日 | 寝ても覚めてもゴルフ編
このところアプローチとパットの調子が良い。

アプローチは4−5年まえからイップスになり、ラウンド中に同伴者に「ICU(集中治療室)に行ったほうが良い」と言われたほどひどかった。ほとんど諦めかけた時もあったが、コムクラブに当時いた上田コーチに教わった方法を信じて庭でひたすら練習した。それでも転がすだけで1年ほどかかって、ピッチエンドランもかれこれ4年ほどかかってやっと自身を持って打てるようになってきた。

同じくアプローチイップスに悩む方もおられるかもしれないが、こればかりは正しい方法でひたすら自信が付くまで練習するしか無い。本当に長い道のりだった。今になって思えば、1)左足体重を守ること。2)クラブを真っ直ぐ引くこと。この2点が大切だった気がする。今でも時々トップが出ると、「あっ、右に体重がのこっていたなあ」と自分で感じる。

その後パッティングの不調が重なってきた。ひどい時は30cmほどのパーパットを外して(ほとんど左に引っ掛けて外す)ランド後夜は焼き肉に行くと話していた同伴者に「夜の焼き肉のことでも考えてたんちゃうか」と言われるほど引っ掛けが止まらなくなった。

日本経済新聞の夕刊に連載されている1週間で1シリーズの体験学というコーナーがある。数ヶ月前だったか、これに「パット名人になる」と言うシリーズがあった。素人のひとがいろいろパターの打ち方や、パターそのものの選び方や、1周間のあいだいろいろな方法で名人を目指すというものだ。第一回目の月曜日に著者がパター名人のアン・ソンジュさんを訪ねる記事があった。そこで語られるのはパットのリズム。1,2,3とリズムよく振るというものだ。自分でやってみると肩に力が入らないで確かに上手く振れる。いまつかているのはベティナルディーのマット・クーチャーモデルでピン型のパターだが、これはピン型にも関わらずフェースバランスで芯が広いすぐれもの。とにかくこれで1,2,3,と声をかけながら振っていると、気がついたことがある。以前はパターのヘッドをグリーンにソールして打っていたが、1で少しパターを吊るように持ち上げ、2でバックスイング、3でフォローと振ると、振り子のように上手く振れることに気がついた。ソールしていると、肩に力が入ったまま、スイングの始動時に持ち上げることに寄って手や肩に微妙に力が入り方向が狂ってしまう。

もう一つは岡本綾子さんの「レッスン」と言う本にパターはやはりボールの上側を打って、オーバースピンをかけたほうが、ボールが最後まで真っ直ぐ転がって、入りやすい。ということが書いてあったのを読んで、それを心がけるようにすると確かに良い。

絨毯の上で打っても明らかに順回転の回転がかかり真っ直ぐ素直に転がる。これで次第にパットも決まるようになってきて、真っ直ぐのラインならかなり自信を持って打てるようになったし、短い距離なら、真っ直ぐ強い目に打てるようになって来た。

アプローチとパットが調子良くなるとグリーンを外しても、なんとなくパーかボギーが狙える気がしてきて、不思議と落ち着いて対処できる。

何が何でもパーオンの呪縛から開放されると、新しいゴルフが開けてくる。



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