golf130のクラシックお笑い原理主義

オッサンのしがない日常や妄想話とその日聴いた音楽。

メシアン「8つの前奏曲、4つのリズム練習曲、カンテジャーヤ」ヒル

2011-01-03 14:51:36 | Weblog
今年もまた「後出し」になってしまいました。

年賀状はここ数年、後出しジャンケン方式。すなわち、来た所へ返事を出す方式になっております。

怠慢。

どうもこの年賀状という風習は面倒臭くて好きじゃないんです。

数年間、後出しを続けた成果(?)で、段々に来る枚数が減って参りました。

このまま行ってゼロに成れば楽で良いんだけれどと思う反面、そうなりゃそうできっと寂しいかな。

身勝手。

また、休み明けに顔を合わせる会社の人とかは別にして、久しく会っていない友人や親戚、昔一緒に仕事をした方などには、近況報告を兼ねて出すのが良いのでしょうが…。

昨日は実家に行って飲んだくれていて返事書けなかったし、今日もこれから友人に会って飲んじゃうから駄目。

休日最後の明日返事を書くしかないです。

ピーター・ヒル(ピアノ)(BRILLIANT CLASSICS盤)

年末HMVのサイトを覗いていたら、前から気になっていたメシアンBOXが激安販売されているのを発見し、即注文致しました。

オルガン曲全集(8枚)+ピアノ曲集(7枚)+歌曲全集(2枚)の計17枚で3,708円!

このオルガン曲全集を前から欲しいと狙っていたのですよ。

それが、以前店頭で見掛けた価格より安く、更にピアノ曲や歌曲まで付いて来る。これは買わない手はありません。

元旦に届いたのですが不在だった為、本日再配達して貰いました。

オルガン曲全集が目当てで買ったBOXですが、まずはピアノ曲から。

大好きな「鳥のカタログ」を聴きたいところを、ぐっと堪えて(別に堪えなくても良いのですが(笑))、先ずは「4つのリズム練習曲」の入ったこのディスクから。

現代音楽史上で有名な「音価と強度のモード」を含むこの練習曲を是非聴いてみたかったのであります。それがこのBOXに含まれていてラッキー。

まずは、「8つの前奏曲」(1928-29年)。これはドビュッシーの影響濃厚な初期作品で、現代音楽苦手の方でも抵抗無く聴ける美しい曲です。

そして待望の「4つのリズム練習曲」(1949-50年)。

次の4曲から成ります。

1.火の島Ⅰ
2.音価と強度のモード
3.リズム的ネウマ
4.火の島Ⅱ

「音価と強度のモード」は、ちょっと聴いたところヴェーベルンを思わせますね。

12音音楽から更に進めて、音高以外にも音の長さ(音価)、音の強さ、音色なども厳格に規定しようという「トータル・セリー」の先駆け的作品。

素人なので音楽理論的なところはよく分かりませんが、確かにシェーンベルクの12音音楽とはかなり変化して来ているのを感じます。

何と言うか、音が自由に浮遊、飛翔している感覚。

2つの「火の島」、「リズム的ネウマ」のリズムの饗宴も面白いし、メシアンが最も先鋭的だった時代の作品なのでしょう。とても気に入りました。

前年の「カンテヨジャーヤ」(1948年)は、タングルウッドの作曲セミナーの合間に書かれた作品とのこと。

「4つのリズム練習曲」と共通した傾向の作で、多彩なリズムが楽しく、これも即お気に入り曲に追加です。

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ペッタション「交響曲第3、4番」フランシス

2011-01-01 22:31:11 | Weblog
謹賀新年

本年も宜しくお願い申し上げます。

今日は、金鑚大師という山間にある(埼玉県児玉郡神川町)お寺に初詣に行って参りました。

今まで数回行ったことがあるところ。

分かってはいたのですが、出遅れてしまい大渋滞に。

渋滞といっても、高速などでは無く、参拝に向かう車列が一本道に延々と続くのであります。

参拝渋滞の列に並んでから駐車場に入れるまで1時間は掛かったかと思います。

決して大きい寺院では無いのですが、近くに金鑚神社という埼玉県内の「二ノ宮」がある関係もあるのか、凄い混み様なのです。

もっとも、金鑚神社の方には行ったことも無いですし、ナビ無し(ETCも無し)の「ガラパゴスカー」ですので、神社との位置関係もよく分かっていません。

お寺も神社も「金鑚」なので、金鑚グループみたいな同系列なのか?(そんなことあるか!)

それはともかく、都会の初詣も良いけれど、冬のひんやりした空気の中、こういう山あいの霊験あらたかな雰囲気のところもなかなか良いものであります。

アラン・フランシス指揮ザールブリュッケン放送交響楽団(CPO盤)

今年が記念年の作曲家というと、リスト(生誕200年)やマーラー(没後100年)が有名ですね。

他に誰がいたっけな?と考えていて、「1911年」で思い当たったのがこの人。

スウェーデンのアラン・ペッタション(ペッテション等の表記もあり、1911~1980)。

なんと、今年生誕100年!であります。

今まで、当ブログでも何回か取り上げて来ましたが、「悲痛交響曲」とも言われる沈鬱で、どす暗く救いの無い長大な交響曲群で知られる人です。

貧困や暴力に苦しめられて成長し、後年は病苦にさいなまれた人生を送った人ですが、作品にもそれがストレートに反映されて、「悲痛」という言葉がしっくり来る作品群を生み出しています。

本来であれば、生誕100年ともなれば華々しくスポットライトが当たるものかと思います。

しかし、ペッタションの場合だと仮にスポットライトを当てたとしても、光が皆吸い込まれてしまい暗黒にしか見えない(聴こえない)「クラシック音楽界のブラックホール」なのではないかと思うのであります。

そんな作曲家ですから、ご存知の方には、「げっ、元旦からペッタションかよ!」と思われるかもしれませんが、「悲痛交響曲」が始まる前の初期作品(未聴ですが5番が悲痛交響曲のスタートと言われている)なので、ビビらずに(笑)聴けます。

3番、4番ともに40分弱の作品。

どちらも暗めの曲調ではありますが、後年の様な重圧感はありません。

3番は、ダイナミックな部分と静かな部分が斑になった様な音楽。調性感はあり、所謂現代音楽的な難解さはありません。しかし、「悲痛交響曲」の萌芽は感じ取れます。

4番は、抒情性もある静かな曲調ですが、3番よりも暗さが増して悲痛に近づいている様に思います。

久しぶりに取り出したCDですが、ペッタションの作風の変遷を知る上でも興味深い作品。

ちなみに、この2曲が今年になって最初に聴いた曲ではありません。

流石に、「初聴きペッタション」は抵抗ありましたもので。

初詣の行き帰りの「ブランデンブルグ協奏曲」が初聴きの曲。

また、このまま寝ると夜中にうなされるといけないので(笑)、寝る前にメシアンの「鳥のカタログ」を聴いて爽やかな気分を呼び覚まそうと思います。

実際、ペッタションを2回繰り返して聴いていたらお腹痛くなって来ました。単なる食べ過ぎの可能性も否定出来ませんが(笑)。

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