golf130のクラシックお笑い原理主義

オッサンのしがない日常や妄想話とその日聴いた音楽。

ヘンデル「ヴァイオリン・ソナタHWV371」寺神戸、ルセ、鈴木

2009-06-06 21:05:32 | Weblog
以前、会議中に「通奏低音」という言葉を多用していた人がいたことをふと思い出しました。

私の勤務する会社は音楽とは何ら関係が無いので、勿論それは比喩。

会議で何回か一緒になった違う部署の人なので、その人がクラシック好きなのか、通奏低音の本来の意味を知っているのかは分かりませんでしたが、「一貫して流れている」という様な意味合いで使用していましたね。

会議の出席者が皆「通奏低音」という言葉を知っていた様には思いませんし、もしかしたら私だけしか知らなかったかもしれません。

しかし、誰一人「ツウソウテイオン?何じゃそれ?」と質問することも無く、雄弁な彼の話をおとなしく聞いておりました。

同席していた上司にわざと「ツウソウテイオンってなんすか?」と聞いてみようかという意地悪な気持ちも浮かびましたが、「何か知らんけど、英語かドイツ語かなんかだろ」位の答えが返って来て動じそうも無く、面白く無いので止めときました。

ネットで検索してみたら、余り普及している用法とは思えませんが、通奏低音という言葉がこのように喩に使われる場合があるようです。

ならば、他の音楽用語で会話に使えそうなものは無いだろうか?

ありました、ありました、良いのが。(笑)

「ミニマル」です。

ミニマル音楽は好きなジャンルで今までもライヒの曲などを何回か取り上げていますが、一つの音型が何回も繰り返される中で少しずつ変化して行く音楽。

この「何回も繰り返し」に着目です。

用例:「部長のお話、大変素晴らしいミニマルですね」(素晴らしいにアクセントを置き、にこやかに言うのがポイント)

意味:「さっきっから、同じことをくどくどくどくど、まったくうぜえな」

ねっ、使えるでしょ?(笑)

寺神戸亮(バロック・ヴァイオリン)、クリストフ・ルセ(チェンバロ)、鈴木秀美(バロック・チェロ)(DENON盤)

REIKOさんのブログで、ヘンデルの声楽曲以外でたぶん一番好きな曲と拝見しました。(http://m.webry.info/at/handel/200906/article_2.htm;jsessionid=3AA367C2DEEFAE12CBE0CA2552A7B54B.1028bblog403?i=&p=&c=m&guid=on)

え~と、どんな曲だったかな?

改めて聴いてみなきゃ。

第1楽章アフェットゥオーソ、空気感と言いましょうか、ゆったりとした伸びやかな調べが至福の時をもたらします。

第2楽章アレグロ、躍動感はあるが、決してはしゃぎ過ぎず落ち着きを保っているところが、いかにもヘンデルらしい。リズミカルなヴァイオリンと通奏低音が織り成すフーガ。

第3楽章ラルゲットロ短調は深い深い息の長い美しい歌。

第4楽章アレグロ、アレグロですが急がず慌てず堂々とした響き。終曲に相応しいスケール感があります。

12分程度と短いながらもヘンデルらしい大らかさに満ちた素晴らしい曲ですね。

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