資産100億超えの天才起業家と呼ばれる光本勇介氏は、これまでに企業・売却を繰り返し、現在に至るまで資産を増やし続けています。多くの人々が利用している「STORES.jp」の考案者でもあり、名前を耳にしたことがある人もいるのではないでしょうか?
光本氏の経歴や人物像、これまでに企業・売却した企業についてご紹介します。
光本勇介氏の経歴/人物像は?
学生時代には転売だけで数百万円の売上を記録したり、数々のビジネスを立ち上げてきたりした光本勇介氏は、令和を代表する起業家・事業家として注目されています。ビジネスを通じて広い人脈を持つ彼は、ZOZOTOWN前社長・前澤友作さんとも交流があり、3年間共に働いていた過去もあります。
タレントの堀江貴文さんからは「簡単にぶっ飛んだ発想ができるビジネスの天才」と評価されるほどの実力を持っており、度々メディアにも取り上げられているため、一度は目にしたことがある人もいるかと思います。人並外れた才能を持つ彼は、現在に至るまでに一体どのような人生を歩んできたのでしょうか。彼の生い立ちや手掛けてきた事業、人柄を知ることで、これほどまでに大きな成功を収めた理由が見えてくるかもしれません。
イギリスで過ごした学生時代
光本氏は父親の仕事の都合で、10歳から18歳までの8年間をヨーロッパで過ごしました。最初の4年は父親の仕事の関係でデンマークに住んでいましたが、そこからの4年間は単身でイギリスに行くことを決めたと言います。イギリスの寮制の高校に進学した彼は卒業後、日本で日本人として暮らしていくためにはこのタイミングで帰国して、大学へ進学したほうが良いと考えたそうです。
彼は高校の頃にインターネットビジネスを経験しており、「安く仕入れて高く売ることで利益が得られる」というビジネスの根本に初めて触れました。実際には、掲示板やフリマサイトでTシャツなどを販売し、高校生にして月商300万円以上を売り上げた凄腕の持ち主です。
20年間の業績
青山学院大学国際政治経済学部に入った彼は大学卒業後、当時イギリスの広告業界において「広告の父」と呼ばれていた人の著書を読んで、広告業界に興味を持ち、外資系広告代理店「オグルヴィ・アンド・メイザ―ジャパン」に入社しました。
その後、27歳という若さで「STORES.jp」などを経営する株式会社ブラケットを設立し、CEOに就任しました。全て順風満帆というわけにはいきませんでしたが、経験を重ねていくうちに確かなスキルが身に付き、その後10以上もの会社を立ち上げたのです。
2019年9月に発売された著書「実験思考 世の中、すべては実験」は、発売前から売り切れ、話題を呼びました。
[画像: amazon]
#実験思考 を読む。サクッと起業家の大切にしてる考え方を知ることが出来る。サービス対象への目線合わせ、みたいな意識と自らの感性、探究心みたいなものを失わないように。法人対象かつ企業の論理に合わせた仕事ばかりすると、大切な感覚失うかも。#NewsPicksアカデミア #光本勇介 pic.twitter.com/xWR0xKtboo
— ひろにい (@officer_IDP) April 30, 2019
いや〜面白かった。
— Tadashi Yokoo (@yokootadashi) May 11, 2019
私が参加したい「ぶっ飛んでいる」実験は以下。
・お金がすべてではなくなる実験
・既存業界の金融事業化実験
・「衣食住」の中でも「住」を無料にする実験
・「車の名義」という概念をなくす実験
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光本氏の趣味
ネットに掲載されている情報を見ると、経歴やプロフィールに趣味は「インターネット」であることを明らかにしています。趣味がインターネットとは一体どういうことなのか気になった人も多いと思いますが、それは光本氏の原点にも深く根付いていることが分かります。
その原点とは、高校生の頃に半信半疑で行ったネットビジネスの面白さです。見事に利益を生み出した彼はネットの可能性に目を付け、過去の成功体験から「すべてのビジネスは実験」であると考えました。固定概念にとらわれず、常に頭の中で「思考実験」を行うことによって、より早く形にすることを実現しています。光本氏がすでに行っている思考実験はどれも魅力的であり、「あったら便利だな」と思わせるようなアイデアで溢れています。
光本氏がこれまでに起業・売却した企業
光本氏は、新たなサービスを作って会社を成長させ、その会社の株式を売却することで資産を増やし続けています。光本氏がこれまでに企業・売却した企業を一部ご紹介します。
初めての起業
光本氏は、2009年にマッチング・ソーシャル・カーシェアリング・サービス「CaFoRe」をリリースし、自身初となる起業を実現させました。CaFoReは、車を貸したい人と借りたい人をWebサイトでマッチングさせるサービスです。
日本には6000万台もの車があり、24時間を100%に換算すると車が動くのは実質2~3%の時間でしかないことが分かった光本氏は、そもそもの必要性を考えました。車が全く売れない経済状況を危惧し、車にはどのような需要があるかを調査し始めたと言います。そこで分かったのは、眠っている車が山ほどあること、レンタカーのマーケットが年々拡大していることでした。光本氏は需要と供給をマッチさせるために、CaFoReというサービスをリリースしたのです。
株式会社ブラケットを売却
2018年10月に株式会社ブラケットを立ち上げ、2012年には爆発的な人気を誇るサービス「STORES.jp」をリリースしました。自分でオンラインストアが作れるとして大きな話題になったこのサービスは、2013年8月にZOZOTOWNを運営する株式会社スタートトゥデイに株式交換で売却し、約94万株を手に入れたと言います。子会社となったブラケットはスタートトゥデイに対して円満な形でMBOを実施し、親会社から株式等を買い取り独立しました。その後、光本氏はブラケットの代表取締役会長に就任しています。
CASHのリリース/株式会社バンクを売却
2017年に株式会社バンクを設立した彼は、同年に目の前の物品を一瞬で現金化する「CASH」というサービスをリリースしました。現金に変えたい物品をスマホで撮影し、査定結果を待つだけと非常に簡単な仕組みであるため、誰でも気軽に利用できるとして爆発的な人気を誇ったサービスです。
リリース直後、SNSを中心に話題となり、想定していたよりも利用者数が多かったため、開始してから16時間でサービスが一時停止する事態が発生しました。その後メンテナンスを行い、2ヶ月後には再リリースしています。再リリースしたタイミングで株式会社DMM.comから声がかかり、70億円という莫大な金額で売却が成立しました。しかし、売却からわずか1年後にMBOを実行し、バンクの全株式を再買取しています。
FOLLOW ME売却
最近では、2020年10月に様々な業界で活躍する著名人がユーザー向けに情報を発信する有料SNS「FOLLOW ME」を株式会社UUUMへ事業売却しました。UUUMは買い取りについて話題性ではなく、成長戦略として捉えていると考えられます。
まとめ:光本氏が10以上もの会社を設立できたのは「すべては実験」をモットーに常に思考実験を行ってきたから
光本氏の経歴や人物像、これまでに実行した企業の企業と売却についてご紹介しました。令和を代表する天才起業家・事業家として活躍を遂げる光本氏は、新規事業を生み出す上で重要なのは、「市場選択」と「タイミング」であると言います。光本氏は、市場選択とタイミング、双方のバランスが揃って初めてビジネスが軌道に乗ると公言しており、トレンドとなっている商材を扱っていたとしても、利益がなければビジネスは成立しません。
また、「すべては実験」をモットーに常に思考実験を行っている光本氏だからこそ、20年間で10以上もの会社を設立できたのだと考えられるでしょう。ビジネスを行うのは「お金儲け」のためではなく、「生涯起業家」でいるためであると言い、今後も起業家として人生を歩んでいくと発言しています。これからも現役で活動していく光本氏が、今後どのようなサービスを生み出すのか期待が高まります。