ゴールデンエース普及の歩み

【月刊 養豚界】昭和61年2月号~平成22年12月号掲載記事

「ふんの悪臭の有無は、健康のバロメ-タ-」

2017-06-16 09:08:05 | 日記
 養豚経営の問題として、いつも疾病のことが出てきます。事故率を3%以内に抑えることが経営安定の指標といわれていますが、農作物でも同じようなことが示されているようです。 病害虫をいかに防ぐかが、鍵となります。豚が居るところでは豚に頼って生きる寄生虫、病原体が集まってくるのです。それが一定の年数を過ぎて、飽和状態になると、力を出て発病するのです。これは目に見えませんが、彼らの生活です。これを防ぎ、抑えるのが疫学的環境整備です。 よく私が書き続けていますが、ミミズのない豚舎周囲です。 ミミズが居るということは、酸性土壌です。当然、寄生虫も回虫、豚肺中など多くの種類とトキソプラズマやコレネバクテリアはもちろん、病原性の細菌、ウイルスなどが取り囲んでいると考えるべきです。石灰を坪当たり5kg散布する。豚舎内は床面から2mくらいの高さまで、石灰乳を塗る。これで約6ヶ月間効果があります。通路も同じように、石灰乳を使用、または3%の苛性ソ-ダ液の散布も同じような効果があります。そして、アルカリ性の基材を使用する。消毒薬は、私が実際に試験したヤシマ産業(株)のグルタグリ-ンが、最も効果が認められました。グルタグリ-ンは、私のところで北里大学と試験を行って、その結果を獣医学会に発表しています。環境整備はだいたい、こんなものです。 豚自身の体については、腸内細菌叢を強くし、飼料の消化吸収に無駄が生じず、ふんの悪臭がないようにすることが大切です。 悪臭があるということは、豚の抗病力または免疫力が弱いことを示していると考えて下さい。ワクチンを接種しても効果が認められない、肺炎になりやすい、そのほかの疾病の心配があるなどに付いても、悪臭がその原因と言っても過言ではありません。 活性酵素食品ゴ-ルデンエ-スは大豆100%を原料とし、酵母菌、乳酸菌、麹菌で造られ、酵素としてアミラ-ゼ、リパ-ゼ、酸性プロテア-ゼ、アルカリ性プロテア-ゼで構成されており、微生物として酵母菌、ビフィズス菌、乳酸かん菌、乳酸球菌が含まれています。 大豆を使用しているため、必須アミノ酸もサイアミンB1、リボフラビンB2、ビタミンB6とあります。 活性酵素食品ですから、人間の食品です。特徴としては腸内細菌叢に作用し、活性させる点でしょう。ふんの悪臭が著しく減少し、ふんの色もやや白っぽく変化してきます。体内の変化がふんの色やにおいの変化で表れると同時に、生理的状態の働きが起こり、免疫賦活作用の活性化でワクチン接種の抗体価が上がり、肺炎の疾病が減少します。抗生物質ゼロ、発情再帰もはっきりとし、離乳後4~5日で種付け、子数の多いことも、また育成が楽なことも報告されています。 ワクチン製剤会社も注目しており、ほかの疾病状況と比較しているこの頃です。疾病と薬品の知識に追われている豚飼いは、養豚農家にはなれません。

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