宅配便 再配達なしでポイント付与を検討

国土交通省は、CO2抑制を目的として、郵便物を初回配達で受け取った場合に一定額のポイントを付与する案を検討しているとの事です。

宅配便の再配達抑制策を話し合う国土交通省の検討会は14日、消費者に1回目の配達で荷物を受け取ってもらうため、100円以下相当のポイント付与が有効だとする報告書をまとめた。
温室効果ガスの削減とサービスの効率化が狙い。自宅以外に駅やコンビニで受け取れる仕組みづくりを推進すべきだとも指摘した。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20151014-00000114-jij-pol

郵便物の再配達率はおよそ20%にも達するらしく、その事が人件費の押し上げや、CO2排出量の増加にも繋がっているのです。とはいえ、たかだか100円程度得するだけで、客が配達時間に合わせるスケジュールを組むようになるかは疑問です。仮にほとんどの客が初回配達で受け取るようになったとしても、それで削減出来るCO2排出量は微々たるものでしょう。これならば、一部で導入されている駅のロッカーやコンビニでの受け取りなどのインフラをもっと整えていく方が有効に思います。

そもそも、こうしたポイント制度が検討されようとしているのも、ポイント管理団体への天下りを目的とした計画ではないかと邪推してしまいます。CO2削減は国民全体で考えていかなければならない事案ですが、それはもっと別の手段を考えていくべきではないでしょうか。