極東極楽 ごくとうごくらく

豊饒なセカンドライフを求め大還暦までの旅日記

空蒼く湖なほ碧し雪螢

2018年12月08日 | 時事書評




                                  
黄  帝 こうてい
ことば
--------------------------------------------------------------------------------
「なんじに芋(ちょ)を与えんに、朝に三にし暮は四にす。足らんか」
「風に随いて東西すること、木葉幹穀のごとく、ついに風のわれに梁ずるか、われの風に乗ずるか
を知らず」
「然る所以(ゆえん)を知らずして然るは、兪なり」

----------------------------------------------------------------------------------------
黄帝の夢
黄帝は即位して十五年間、人民から天子と仰がれるのに気をよくし、うまいものを食い、見たいも
のを見、聞きたいものを問いて楽しみにふけった。その結果、健康をそこない、心のバランスをく
してしまった。
そこで次の十五年間ヽ黄帝はご収治に心をくだヽ汽ありったけの知恵をしぽって人民のためにつく
した。すると、体調はますます悪化し、心もいっそう勁揺するありさまだった。
黄帝はためいきをついた。

「ああ、どうやってもだめだ。以前、わたし個人の楽しみを求めてやつれた。こんどは人民の幸福
のためにつくして、やはりこの始末だ」



そこで政治をすて、宮殿をすて、おともを隠し、音楽をやめ、食事も質素なものにした。 
宮殿の庭の片すみにいおりを結び、身も心もきよめ、三月というもの政治から離れてみた。
ある日、黄帝はひるねの夢に華何の国へ行った。華何の国は弊州の西、台州の北にあって、中国か
らは悦子万里はなれているかわからない。歩いてはもちろん、舟や車でも行けない。神遊でしか行
けないところだ。

その国には支配者がおらず、国全体が自然のままにおかれている。人民は欲望をもたず、なにごと
も自然にまかせている。生に執着もしなければ、死をおそれもしない。だから若死にする看がいな
い。わが身かわいさに他人をおしのけることもないから、愛憎もうまれない。人を哀ぎったり、へ
つらったりすることがないから、利害というものもない。好きだとか嫌いだとかいった感情は誰も
もたない。水のなかでもおぼれないし、火のなかでも熱くない。切ってもたたいてもけがをしない。
かきむしっても痛くない。地上を歩くように空中を歩き、ベッドにねるように空中にねる。雲も霧
も視界をさえぎらず、かみなりが耳を谷することもない。美醜にも心は乱されない。山や谷を歩い
てもつまずかない。自由自在なのである。

黄帝は目がさめて、ハッとさとった。天老・力投・大山精の三人の大臣をよんでいった。

「三月の間、身も心もきよめて、修業をつみ、よい政治を考えぬいてきたが、その方法をつかめな
かった。だが今つかれてねむり、夢で華百の国へ行ってきた。ほんとうの道は、あらゆる欲望をす
てないと得られない、ということがよくわかった。口ではうまく説明できないが、わたしはそれを
つかんだのだ」

いらい二十八年間、世の中はりっぱにおさまって、まるで華膏の国のようだった。黄帝が没すると、
人民の号泣は二百年あまりもつづいたということだ。

<黄帝〉 伝説上の皇帝。伏蔵、神農氏とともに三皇と称される。儒家は宛、舜を理想の天子とす
 るが、道家は黄帝を理想の天子として尊敬する。

<詐州、台州〉 『山海経』や『淮南子』に見える地名であるが、ここでは仮空の地名といって
よかろう。

神道〉 肉体はそのままで、精神だけがその場所に行くこと。

 
【歳時記:#雪螢#Snowflake

空蒼く湖なほ碧し雪螢          德田千鶴子
切り返す堆肥の温み雪ぼたる    生田作
大綿の澄みゐる暮のゆとりかな  鈴木花蓑
少女より少年美しき雪蛍        藤井勢津子

晩秋から初冬にかけて、空中を青白く光りながら浮遊する。物に当たると付着する。初雪の頃出現
することから、雪虫とよぶ地方もある。明治以降注目されて、詠まれるようになった。この雪虫が
出現すると「もうすぐ雪が本格的に降ってくるな」と身構えたり冬を越す準備に入る。蛍のように
青白くほのかに光り、晩秋の北海道をそっとライトアップ。道民からは可愛らしい存在として親し
まれている。

From late autumn to early winter, it floats in the air with a glowing white light.
Attaches to objects and sticks.
There are provinces called "snow insects" because they will appear around the first snow.
It has been drawing attention since the Meiji era and began to be sung.
When this snowflake appears, we will be ready to overcome the winter as "snow will soon come
down in earnest".

It glows faintly like a firefly and gently light up Hokkaido in late autumn.
It is familiar to residents as lovely being.



  ● 読書日誌:カズオ・イシグロ著『忘れられた巨人』 No.22

    

第5章
「ウィスタン様」とベアトリスが横から呼んだ。
「わたしたちの村で一番尊敬されている人々には、サクソン人の家族もいくつか含まれております
よ。それに、今朝出てきた村でもご覧になったでしょう?あの村は富んでいました,確かに、あな
たが退治してくださったような悪鬼に、占しめられることも、ときにはあるでしょうけど、それは
ブリトン人の手によるのではありませんし……」

「ご婦人の.一日うとおりだ」とガウェインが言った。
「わが敬愛するアーサー王はブリトン人とサ クソン人に恒久の平和をもたらした。遠くの地では
まだ戦があるとも聞くが、ここでは互いに友であり、もはや縁者でもある」
「わたしが見たかぎりでも-山の向こうの国々はまだですが-おっしやるとおりです」とウィスタ
ンが言った。

「この嬉しい報告を早く王のもとへ持ち帰りたいものです。ガウェイン卿、あなたのような賢い方
に好きにものを尋ねる機会などもうないかもしれません。ここでうかがうことをお許しください。
偉大な王はどのような魔法で戦の傷を癒されたのですか。旅をしていて、この国土にはもう戦の痕
跡すらあるかなきかです」

「さすがによく見ておる。そうさな、叔父は決してみずからを神以上などと思わない支配者だった、
と答えようか。常に導きを賜るよう祈っていた。だから、叔父とともに戦った者はもちろん、征服
された者たちもその公明正大さを見て、自分らの王となってくれるように望んだのだと思う」 
「そうだとしても、つい昨日自分の子を殺された人が、殺した男を同胞と呼ぶのは不自然ではあり
ませんか、ガウェイン卿。しかし、アーサー王はまさにその不自然を成し遂げたように見えます」

「それこそが物事の核心よ、ウィスタン殿。子を殺した、とそなたは言う。だが、アーサーの命は、
戦いの混乱に巻き込まれた無事の者を助けよ、だった。常にわれらにそう命じていた。さらにだ、
女子供と年寄りは、ブリトン人とサクソン人の区別なく助け、保護せよ、とも命じていた。猛烈な
戦闘がつづいておる一方で、その命にもとづく行動の上に信頼の絆が築かれていった」
「おっしやることには心打たれますが、それでも、まれにみる驚異のように聞こえます」とウィス
タンが言った。

「アクセル殿は、アーサー王によるこの国の統一を驚異的と思われませんか」
「あの、ウィスタン様」とベアトリスが大きな声を出した。「夫を誰とお考えなのですか。夫は
戦いのことなど何も知りません」

だが、突然、全員の注意がほかにそれた。いつの間にか本道に迷い出ていたエドウィンが、大声で
叫んでいた。そして、急速に接近してくる馬の蹄の音が聞こえてきた。後から思い返してみると、
このとき、ウィスタンは確かに過去への不思議な思いにとらわれ、気もそぞろだったに違いない。
いつも油断なく周囲に気を配っている戦士にしては反応が遅れ、立ち上がったときは、もう馬が空
き地に乗り入れてくるところだった。騎手は見事な手綱さばきで速度を落とし、だくあしでオーク
の大木に向かってきた。

長身の騎手を見て、それが誰なのか、アクセルにはすぐにわかった。橋の上でベアトリスにやさし
い言葉をかけてくれた灰色の髪の兵士だ。しだいに近づいてくるその顔にはまだかすかな笑みがあ
ったが、手には鞘から抜いた剣があった。いまのところ剣先は下を向き、柄は鞍の縁に置かれてい
る。兵士はオークまであと数歩というところで馬を止めた。

「いいお天気です。ガウェイン卿」そう言って、小さく頭を下げた。
老騎士はすわったまま、感心しないという眼差しで兵士を見上げた。
「抜身をひっさげて登場とは、いったいどういう料簡かI
「お許しを、ガウェイン郷。あなたとごI緒のその者たちに尋ねたいことかありまして」そう言っ
て、ウィスタンを-またぽかんと口を開け、くすくすと意味不明な笑い声を立てている。

ウィスタンを-見た。そのまま目を離さず、「少年、馬を近づけてはならん」と怒鳴った。エドウ
ィンがウィスタンの馬を引き、兵士の背後から近づいてこようとしていた。「言うことを聞け、少
年。手綱を放して、前に来い。おまえの兄というこの痴呆の横に立て。おれを待たせるな、少年」

言葉はわからなくても、兵士の言いたいことはわかったようだ。エドウィンは馬から離れ、ウィス
タンの横まで歩いてきた。そのエドウィンの移動に白わせ、兵士が馬の立つ位置と向きを少しずつ
変えていくのが見てとれた。この兵士はなかなかの戦術家だ、とアクセルは思った。自分とウィス
タンの間に一定の角度と距離を保ち、何かが突発的に起こっても、自分の優位が崩れることのない
ようにしている。先ほどの位置だと、ウィスタンを攻撃するのに馬の頭と首が邪魔になって、最初
の一撃が一瞬遅れる。一瞬の隙は相手にどう利用されるかわからない。たとえば、馬が動揺するよ
うなことを何かされたらいやだし、馬の左側に回り込まれるのも困る。左側はいわば死角だ。右手
の剣を馬の頭越しに左に振らねばならず、必然的に届く距離が短くなるうえ、あまり力も入らない。
だが、馬の位置と向きを少し調整したことで、丸腰のウィスタンが馬七の兵士に奇襲をかけること
は、いまや自殺行為も同然となった。それだけではない。兵士はウィスタンの馬の位置も巧みに計
算に入れている。馬はいま兵士の後方、少し離れたところにいて、ウィスタンがそこまで走ってい
くためには、騎手の右側を大きく遠回りするしかない。それでは、馬にたどり着くまえにほぼ確実
に後ろから串刺しにされてしまう。

アクセルは逐一見抜きながら、兵士の作戦能力に感嘆し、同時にその意味するところを思って愕然
とした。そして、自分もかつて同じ経験をしていることを思い出した。あのときは馬を少し前進さ
せ、同僚の馬と鼻面を並べさせたのだった。小さくてわかりにくい動きだが、決定的な動きだった
と思う。あの日、わたしはいったい何をしていたのだったか………わたしともう一人は広大な灰色
の荒れ地を見渡しながら、馬上で何かを待っていた。あの瞬間まで同僚の馬が前にいて、その尻尾
が目の前で左右に振られ、揺れ動いていたのを覚えている。見ながら、この動きのどこまでが馬の
反射運動なのだろうと考えていた。どこからが、何もない地表を吹き渡る風のせいなのか……… 

そんな思いのあれこれを振り払い、アクセルは立ち上がった。手を貸して、妻も立たせた。

体がオークの根元に張りついてしまったかのようなガウェイン卿は、すわったまま新しい来防音を
にらみつけていたが、「起きるから手を」とそっとアクセルに言った。

アクセルとベアトリスとで左右の腕をとり、二人がかりで老騎士を引っ張り起こした。立ち上がり
甲冑姿のまま背すじを伸ばして胸を張ったガウェイン卿は、やはりなかなかの騎士ぶりだ。だが、
むっつりと兵士を見やるぽかりで何をするでもなく、結局、口を開いたのはアクセルだった。

「兵隊さん、なぜ追っていらしたのです。わたしらはただの旅人です。それに取り調べなら滝の前
でもうすんだのではありませんか。お忘れですか」
「よく覚えているよ、おじさん」と灰色の髪の兵士が言った。
「だが、橋の上ではなぜか全員に変な魔法がかけられたみたいでな、なんのためにあそこにいたの
かを
すっかり忘れていた。交代が来て、野宮地に戻ろうとしたら、途中で急に思い出した。あんた
のことを思い出
したよ、おじさん。あんたらがすり抜けていったこともな。だから大急ぎで追いか
けてきたんだ。動くんじやな
い、少年。兄貴の横でじっとしていろ」 
     
                          カズオ・イシグロ著『忘れられた巨人』

                                     この項つづく
 

 
【エネルギー通貨制時代 25】
 
Anytime, anywhere ¥1/kWh  Era” 
 Mar. 3, 2017 

 



【蓄電池篇:最新二次電池プレドーピング技術 Ⅴ】
❏ 特許6294348 リチウムのプレドーピング方法、この方法を含むリチウム二次電池
の製造方法、及びこの製造方法により製造されたリチウム二次電池

今回も、二次電池の大容量化技術を考察。
下図のごとく、発明は、リチウムのプレドーピング方法、より詳細には一つ以上の単位セルを大量
でリチウムを均一にプレドープするリチウムのプレドーピング方法に関する。本件の一面によって、
正極、負極、及び正極と負極との間に介されている分離膜を含む単位セルを一つ以上準備する段階
と、準備した一つ以上の単位セルを反応槽内に設け、互いに同一極性を有する電極同士を接続する
段階と、電解液を反応槽内に添加する段階と、電解液中にリチウム金属板を設け、リチウム金属板
を負極に接続する段階と、負極をドープする段階と、を含むリチウムのプレドーピング方法を提供。
これにより、負極の初期不可逆容量を低下して負極表面のSEI(固体電解質相)への正極金属イオン
の浸透を防止
することで、電池の容量及びサイクル寿命を改善できる

【図面の簡単な説明】
【図1】従来技術におけるリチウムのプレドーピング方法の一例を示した模式図
【図2】本発明の一実施態様によるリチウムのプレドーピング方法の概略的な模式図
【図3】実施例1における電池のサイクル回数による絶対容量値(mAh)及び相対容量値(%)を
フロートした
グラフ
【図4】比較例1における電池のサイクル回数による絶対容量値(mAh)及び相対容量値(%)をフロート
したグラフ

【特許請求範囲】 

    1. リチウムのプレドーピング方法であって、正極、負極、及び前記正極と前記負極との間に介されている分離膜とを備えた単位セルを一つ以上準備する段階と、前記準備した一つ以上の単位セルを反応槽内に設け、互いに同一極性を有する電極同士を接続する段階と、電解液を前記反応槽内に添加する段階と、前記電解液中にリチウム金属板を設け、前記リチウム金属板を前記負極に接続する段階と、前記負極をドープする段階とを含んでなる、リチウムのプレドーピング方法。
    2. 前記単位セルが、前記正極及び前記負極にそれぞれ独立して正極タブ及び負極タブを通じて接続されている正極リード及び負極リードを備えてなり、 前記正極リード及び前記負極リードを、それぞれ独立して互いに同一極性を有するリード同士を接続することを特徴とする、請求項1に記載のリチウムのプレドーピング方法。
    3. 前記単位セルが、極性の異なる電極の間に分離膜が介された単位セル構造を少なくとも一つ以上備えてなり、最外側に位置した両電極の極性が互いに異なる単位セル構造を備えてなり、又は、極性の異なる電極の間に分離膜が介された単位セル構造を少なくとも一つ以上を備えてなり、最外側に位置した両電極の極性が互いに同一な単位セル構造を備えてなることを特徴とする、請求項1に記載のリチウムのプレドーピング方法。
    4. 前記反応槽が、内部に一つ以上の支持隔壁を備えてなることを特徴とする、請求項1に記載のリチウムのプレドーピング方法。
    5. 前記支持隔壁が、反応槽の内部を電気化学的に遮断することを特徴とする、請求項4に記載のリチウムのプレドーピング方法。
    6. 前記同一電極の接続が、導線、ワイヤまたはケーブルによってなされることを特徴とする、請求項1に記載のリチウムのプレドーピング方法。
    7. 前記電解液が、リチウム塩を含むことを特徴とする、請求項1に記載のリチウムのプレドーピング方法。
    8. 前記リチウム塩が、Li+イオンと、F-、Cl-、Br-、I-、NO3-、BF4-、PF6-、N(CN)2-、SCN、ClO4-、AsF6-、CF3SO3-、(CF3SO2)2-、C(CF2SO2)3-、(CF3)3PF3-、(CF3)4PF2-、(CF3)5PF-、(CF3)6P-、(CF3CF2SO2-)2N、(CF3SO2)2N-、CF3SO3-、CF3CF2(CF3)2CO-、(CF3SO2)2CH-、(CF3SO2)3C-、CF3(CF2)7SO3-、CF3CO2-、CH3CO2-またはこれらの組合せからなるイオンとを含むことを特徴とする、請求項7に記載のリチウムのプレドーピング方法。
    9. 前記リチウム金属板と負極との接続が、導線、ワイヤ又はケーブルによってなされることを特徴とする、請求項1に記載のリチウムのプレドーピング方法。
    10. 前記負極のドーピングが、負極の初期不可逆容量を超える量のリチウムが負極にドープされるように行われることを特徴とする、請求項1に記載のリチウムのプレドーピング方法。
    11. 前記負極のドーピングが、前記負極を極性化することを含んでなることを特徴とする、請求項1に記載のリチウムのプレドーピング方法。
    12. 前記負極のドーピングが、負極の電圧準位が0.05V以下に形成される電圧を印加して行われることを特徴とする、請求項1に記載のリチウムのプレドーピング方法。
    13. 前記負極のドーピングが、3.0Vないし4.6Vの電圧で印加することで行われることを特徴とする、請求項1に記載のリチウムのプレドーピング方法。
    14. 前記負極のドーピングが、反応槽を加熱することで行われることを特徴とする、請求項1に記載のリチウムのプレドーピング方法。
    15. 前記反応槽の加熱温度が、25℃ないし100℃であることを特徴とする、請求項14に記載のリチウムのプレドーピング方法。
    16. 前記反応槽の加熱温度が、35℃ないし60℃であることを特徴とする、請求項15に記載のリチウムのプレドーピング方法。
    17. 請求項1ないし16のいずれか一項に記載のリチウムのプレドーピング方法を含んでなることを特徴とする、リチウム二次電池の製造方法。
    18. 請求項17に記載のリチウム二次電池の製造方法によって製造された、リチウム二次電池。

 Dec. 8, 2018

【見直される常温フッ素イオン電池用電解液】

● ホンダがフッ化物イオン電池でブレークスルー
12月7日、ホンダ・リサーチ・インスティテュートは、カリフォルニア工科大学とNASAのジェッ
ト推進研究所などの研究チームとの共同で、新しいフッ化物イオン電池を開発(
論文:Room-tempe-
rature cycling of metal fluoride electrodes:
Liquid electrolytes for high-energy fluoride ion cells,|金属フッ化物
電極の室温サイクル:
高エネルギーフッ化物イオン電池用液体電解質, Science  07 Dec 2018、Vol. 362,
Issue 6419, pp. 1144-1148、DOI: 10.1126/science.aat7070 )。それによると、ホンダ
が次世代EV用の電池とし
て開発しているフッ化物イオン電池の特徴は、フッ化物イオン電池で、高い動作温度(150℃以上)
が技術隘路(BNE)、これを室温動作に引き下げに成功。フッ化物イオン電池は、❶リチウムイオン
電池と比較し、最大で10倍のエネルギー密度(高エネルギー密度)❷オーバーヒートにより安全
性が損なわれることなく、リチウムイオン電池よりも安全。❸リチウムの採掘には大量の水が必要
とし、鉱床周辺の水質汚染や水資源の枯渇が問題となり、
また、コバルトは銅やニッケルを採掘す
る際の副産物であり、紛争地域のコンゴ共和国に埋蔵量が偏り、劣悪な環境での採掘や、環境汚染
を誘発が懸念されているが環境負荷が小さい。

今回の成功は、エーテル溶媒中の乾燥テトラアルキルアンモニウムフッ化物塩のイオン導電率が高
く、動作電圧が広く、化学的にも安定した液体電解質。
銅、ランタンおよびフッ素からなるコア-
シェルナノ構造を特徴とする複合カソードと対で、室温で可逆的な電気化学的サイクルが可能であ
ることを検証。しかしながら、
フッ化物イオン電池は、充放電サイクル特性が低いことがネックと
して残件する。

フッ素の原子量が低いため、再充電可能なフッ化物ベースの電池は、非常に高いエネルギー密度を
提供することができる。しかし、現在の電池は、溶融塩電解質に必要な高温で動作する必要がある。
Davisら 2つの進歩によって、室温で動作することができる電池に向かって押し進める。1つは、
安定なテトラアルキルアンモニウム塩-フッ素化エーテルの組み合わせに基づく室温液体電解質の
開発である。 第2のものは、可逆的部分フッ素化および脱フッ素化反応を実証する、銅-ランタン
トリフルオライドコア- シェルカソード材料。

 Dec. 6, 2018

❏ 技術論文
Room-temperature cycling of metal fluoride electrodes:Liquid electrolytes for
high-energy fluoride ion cells:
金属フッ化物電極の室温サイクル:高エネルギーフッ化物イオン電
池用液体電解質(DOI: 10.1126/science.aat7070
【概要】
フッ化物イオン電池は、高エネルギー密度を提供する潜在的な「次世代」電気化学的貯蔵装置。 現
在のところ、そのような電池は、適切なフッ化物イオン伝導電解質が固体状態でのみ知られ、高温
での操作に限定される。 本発明者らは、エーテル溶媒中の乾燥テトラアルキルアンモニウムフルオ
ライド塩に基づいて、高いイオン導電性、広い動作電圧、および強い化学安定性を有する液体フッ化
物イオン伝導性電解質を報告する。 この液体電解質を銅 - ランタントリフルオリド(Cu @ LaF3
コア - シェルカソードと対にして、我々は室温で循環させたフッ化物イオン電気化学セルで可逆的
なフッ素化反応および脱フッ素化反応を実証する。 フッ化物イオン媒介電気化学は、リチウムイオ
ン技術を超える能力を発達させるための経路を提供する。

 

 ● 今夜の一曲

The Beatles  " A Hard Day's Night "  Official Video    

ジャンル:
ウェブログ
コメント   この記事についてブログを書く
« 湯豆腐や句心つなぐ命かな | トップ | ちとせの命のぶというなり   »
最近の画像もっと見る

コメントを投稿

時事書評」カテゴリの最新記事