極東極楽 ごくとうごくらく

豊饒なセカンドライフを求め大還暦までの旅日記

無理のない政治

2018年09月10日 | 時事書評

  Sep. 9, 2018



                                            
第17章 無理のない政治
もっともすぐれた君主のもとでは、人民は君主(※リーダ)が存在することさえ、忘れている。次
の段階のよき君主のもとでは、人民は君主を慕い、君主を宗える。さらに下の段階の、悪しき君主
のもとでは、人民は君主を恐れもっとも悪しき君主のもとでは、人民は君主を軽蔑する。人民を生
きるがままに放置する。それが君主たるの要諦である。すぐれた君主というものは、万事を人民に
まかせっきりで、政令などもめったに出さない。しかも政治は成功するが、人民の眼には、それが
君主のはたらきによるものだとは映らない。人民はただ、なるようになっただけだと考えるのであ
る。

人民を生きるがままに……〉 原文は「信足らざれば、不信あり」。直訳すれば「君主が人民を
信ずる気持が足りないと、人民の側でも君主を信ずる気持が起きない」となる。

われ自ら然り 帝売の世に、ある老人が泰平を楽しんで歌ったという「撃壌の歌」が伝えられてい
る(帝王世紀)。いわく、「日出でて作し、日入りて息う。井を堅ちて飲み、田を耕して食らう。
帝力なんぞわれにあらんや(朝が来りゃ超きて働く、夜になりゃ帰って寝る。水が欲しけりゃ井戸
を糾る、食いたいものは田畑で作る。天子のおかげが要るものか)」

※ 無理のない政治と言うは易し、リーダの見識、教養、知力、胆力などの人格が問われる。

● 今夜の一品

百名山踏破記用に衝動買いしました。



● 大坂なおみ US Open 2018 優勝おめでとう!
https://www.youtube.com/watch?v=KZiLGUy2zAU
どのようなスポーツ競技も「礼にはじまり、礼に終わる」が私たちのマナーですね。

 Aug. 31, 2018

     
【音響印刷で超絶粘性液体を3D印刷】

人間の耳には聞こえない超音波(周波数20Hz以上)を使ってロータを移動させる超音波モータ
通常のモータは永久磁石やコイルを用いてロータを回転させるが、超音波モータでは超音波の発生
に圧電素子を使用。圧電素子は2つの端子に電位差を与えると、電位の向きにより膨張、または収
縮する。この膨張・収縮により超音波が発生する。超音波モータはモータ自体の形に自由度があり
従来よりもはるかに薄いモータや、まっすぐなモータなどを作ることができる。例えば、一眼レフ
やミラーレス・カメラの交換レンズが挙げられる。焦点合わせに、レンズが回転しながら前後に動
かせ、レンズの回転運動させるためにリング状の超音波モータなどに使われている。

この技術を使いハーバード大学の研究グループは、超絶粘性の高い液体をも極小サイズで出力する
「音響印刷」技術を開発。現在、
液滴を作り出す技術は、インクジェットプリンターからドラッグ
デリバリー用のマイクロカプセルの製造に至るまで、幅広い分野で応用されているが、
バイオポリ
マーの中には水の2万5千倍の粘度を持つ液体があり、粘性の高い液体をごく少量だけ出力するこ
とが困難だった。また、粘性の高い液体は温度によって粘度が変化することも、一定量を出力する
ことを難しくしていた。同グループ
は、音波を使って液体の粘性や外気温に依存せずに滴下量をコ
ントロールする技術「Acoustophoretic Printing」を開発。
高周波の音響(振動)で、無重力状態に存
在しているかのように液滴を浮かせ、音波で物理的な力を加えることができる。



Acoustophoretic Printingでは、ノズル内で音波の振幅を変化させることで、粘性の極めて高い液体で
あっても、ノズル先端から切り離して出力することを実現。
音波の振幅が大きいほど、液滴のサイ
ズを小さくすることが可能。振幅を制御することで、液滴のサイズを高精度にコントロールできる。

例えば、細胞を含んだ液体を出力でき、これは音波が液体内部を通過しないために実現、Acousto-
phoretic Printing
は生体細胞やたんぱく質などの繊細な物質でも安全に利用できる。
さらに、この音
響印刷技術は温度に依存せずに液体の出力を調整できるため、金属材料を精細に3D印刷すること
ができる(
特許取得済み)。今後は、インクジェットプリンターだけでなく、医薬品を中心とする
バイオテクノロジー分野や光学分野、食品など幅広い分野の応用が考えられる。

 Aug. 31, 2018



● 風力・太陽光発電所がサハラ砂漠に降雨をもたらす?! 

9月6日、イリノイ大学の研究グループは、再生可能エネルギーとして将来の応用がされているて
る「風力発電」や「太陽光発電」は、発電施設がある地域の気候に局所的な影響を及ぼすと考えら
れているが、フリカ北部に広がる世界最大の砂漠・サハラ砂
漠で大規模な風力発電と太陽光発電
を展開した場合をシミュレートすると、降水量が増
加して緑化が進むという研究結果を公表。



世界最大の砂漠であるサハラ砂漠に注目。風力発電と太陽光発電の両方について、それぞれ900
万平方キロメートル以上をカバーして合計で平均80テラワット以上を発電できるような施設をサハ
ラ砂漠で稼働させた場合に、どのような影響が引き起こされるのかをシミュレートしました。この
シミュレーションによって、風力発電が地表面の気温の上昇を引き起こし、サハラ砂漠での最低気
温が最高気温よりも大きく変化するようになることが判明。同グループによると、風力タービンが
暖かい空気を上から吹き飛ばすことができるため、夜間の温暖化がより顕著になるとのこと。その
結果、風力発電所を設置した地域では降水量が平均して1日あたり0.25mm増加。さらに、太陽
光発電のパネルを置くことで日影を作り、地表面の温度が下がるため、気温の上昇も抑えられるこ
とも判明。以下の図は風力発電(AとB)と太陽光発電所(CとD)、さらにその両者(EとF)による平均気
温と降水量の変化を表した下図。地図上の灰色の点が発電所の設置を想定したポイントで、色が濃
い部分は平均気温(赤)と降水量(青)の変化が大きく現れた場所。この降水量の増加は、植生の増加
に繋がり、緑化を促してくれる。太陽光発電と風力発電がクリーンな電気を生む副産物として、降
水量と植生の増加が促されることがわかる。この事実はサハラ砂漠や中東などの農業・経済発展・
社会福祉に役立つ可能性があと話す。

 Sep 7, 2018:

ワンポイント英熟語
#OnePoint #Eng'idiomatic】 
get over(=recover from, overcom)   を克服する
I took me three weeks to get over the flu.
風邪を治すのに3週間かかった。

 ● 今夜の一曲

『グノシエンヌ』(Gnossiennes)は、エリック・サティ――
フランスの作曲家。音楽界の異端児、音楽界の変
わり者などと称される。西洋音楽に大きな影響を与えた
――が1889年から1891年と1897年に作曲したピアノ曲。
サティが24歳の時に作曲した第1番から第2番の2曲は「2つのグノシエンヌ」として有名。『グノシエン
ヌ』とは「知る」というギリシア語の動詞(Γνωρίστε:発音は "Gnoríste" グノリステ)の語幹をもとにし
て作ったサティの造語。語源はまた、古代クレタ島にあった古都「グノーソス宮」とも神秘教会グノーシ
ス派とも言われている。古代ギリシャの詩の脚韻を踏んだリズムが伴奏部に使われている。

  Sep. 9, 2018

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